結局アンプを変えるというオチ

ホンダ・アコード
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先日の記事の続き。Androidスマートフォンを入手しイコライザー調整を行えるようにしたアコード。作業直後は『純正アンプでもそこそこイケる!』と感じたのですが、時間経過と共に粗が目立ってくるように。イコライザー調整だけでは限界があり、どう頑張っても中~高音域のビリつきや全体的な音の薄っぺらさは改善できず、早々にイコライザー調整の限界を認識。

そこで、純正アンプの撤去+社外アンプの設置に望みを託すことにしました。

純正アンプ交換に持ってこいの新製品

サイズ感が伝わりにくいので車両キーと一緒に撮影。けっこう小さいです。
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手軽に音質を向上できる小型・省電力のパワーアンプ

パイオニア製インターナビを装備するアコード・オデッセイ・エリシオン等で先行例のある純正アンプ配線を活用した社外アンプ交換に着手します。先輩ユーザーの多くに支持されていたのはパイオニア製小型パワーアンプのGM-D1400IIです。バッテリーから直接電源を取る必要がなく車体の電源線で駆動可能、さらに簡単に装着可能な点が選ばれているようです。

私も同じ機種を調達しようと思っていましたが、2024年10月に後継モデルのGM-D2400が発売されていたことを知ったのでそちらを購入。旧モデルと同じ筐体サイズながら、ハイレゾ音源対応とゲインコントロール追加など旧機種で要望の多かった事項を盛り込みブラッシュアップされた内容。現在もGM-D1400IIは流通しておりお買い得価格で調達できますが、あえて新型を購入しました。

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ホンダ・スズキ車用オーディオハーネス

同時にエーモンのオーディオハーネスを2セット購入します。これを用いることで、純正配線を切断することなく社外アンプ搭載ができます。アコード純正アンプは2つのハーネスが接続されており、ヘッドユニットから4ch信号を受け取るハーネス(14ピンコネクタ)と電源・ACC・アンプコントロール・各スピーカーへの出力ハーネス(20ピンコネクタ)があります。これらのハーネスを無加工で活かすために、20ピンオーディオハーネスを用いて配線を作成します。

配線の下ごしらえ

まずは20ピンコネクタ用の配線を作成します。基本的にエーモンハーネス側のピンアサインそのままで使用できますが、アンプ駆動に不要なイルミ信号やアンテナコントロール配線は使用しないので、あらかじめコネクターからピンごと撤去しています。

なお、GM-D2400はインプット信号に反応して電源ON/OFFを行う仕様ですが、車種によってはACCなどの車両電源ON/OFFを判別できるラインを接続する必要があるとのこと。実際に装着してみて判断でも良かったのですが、それならば最初から接続しちゃった方が早いと思い、ACC線を結線しています。

その際、GM-D2400付属配線のACC接続部(説明書には『システムリモートコントロール配線』と記載されている配線端子)が平形端子のため、ギボシ端子になっているACC線はそのまま接続ができません。ギボシを取っ払い平形端子をカシメ直しても良かったのですが、面倒だったので・・・あらかじめ撤去した平形端子のアンテナコントロール配線と交換して結線しました。

次が配線工作のメインイベント。ヘッドユニットから4ch信号を受け取る14ピンコネクタ用配線を準備します。諸先輩方の記事を参考に、20ピンコネクタに加工を施します。メスコネクタ側にある突起の一部を削り落とすことで、14ピンコネクタが嵌合できるようになります。しっかりロックも掛かるので、外れる心配もありません。ただ、この突起をそぎ落とす作業はちょっと面倒。ホビー用リューターでシコシコと削り落としました。

ピンアサインは大きく異なるので、いったん全ての端子を引っこ抜き、14ピン側のアサインに合わせて設置しなおします。

完成の図。ちなみに4chすべてプラスとマイナスが逆になっているのはアンプ付属の入力配線とギボシオスメスが逆になってしまうため、あえてそうしてあります。こちらも横着しました(笑

あとは加工した両ハーネスにGM-D2400付属の電源コードとSP接続コードを接続。すべてギボシ端子で接続ですので、誤接続しないよう説明書を参考に結線すれば終わりです。

設置作業はちょっとだけ面倒

配線作成が終われば、いよいよ車体へ設置します。施工例の多いアコードツアラーは荷室カーペットをめくれば純正アンプに辿り着くようですが、セダンはトランク右側にある補強構造物の内側にアンプが設置されていますので、まずはトランク内張りを外すことから始めます。手順としては、

  • リアシートを倒す
  • パンク修理キット上の床面カーペットを剥がす(リアシート側にクリップ2個で固定されている)
  • パンク修理キット一式を撤去
  • トランク手前側下部(トランクリッドのキャッチがある部分)のトリムを外す
  • 右側内装トリムを外す

すべてクリップ留めですので特殊な工具は必要なく、バチバチと剥がしていくだけです。古いクリップがいくつか割れてしまいましたが、近所のカー用品点でエーモン製のブラッシュクリップ大体同じサイズのものがあったのでそちらで代用しました。

あ!!水浸しだ・・・

ちゃぷちゃぷするぐらいの溜まり方。そりゃいつまでも湿っぽいわけだ・・・。今回気づいたのは不幸中の幸い。

作業は順調に、と思ったら緊急事態発生!タイヤ修理キットを撤去してびっくり・・・。トランク床面に池があるじゃない・・・。どうやら、雪まみれタイヤ積載→水浸し事件はまだ終わっていなかったようで、溶けた雪がここに水溜まりとなっていたようです。なんかトランクが湿っぽいなぁと思っていたらこんなに水が溜まっていたとは。うっかりでした。ペットシーツを使いすべて吸い取りました。今回気がついたから良かったけど、そうじゃなきゃたぶん気がつかずずっとそのままだったんだろうなぁ。

純正アンプ撤去+新アンプ設置

水分を除去し終わったところで純正アンプを外します。パッと見、どこにあるかわかりづらいですが・・・

リアの構造体と外板の間に設置されています。すごい収納術(笑)

3箇所のボルト留めを外せば取り出せます。事前に調べたとおり、パイオニア製の小型アンプでした。今までお疲れ様でした。

ちなみに設置場所は純正アンプ位置ではなく、その下のスペース(スマートキーアンサーバックブザーの横)にしました

さっそく新アンプを接続していきます。事前準備したハーネス・配線を接続するだけ。写真ではアンプ側アース線を純正アンプ固定用の穴に接続していますが、アースが十分に取れなかったようなので、最終的には20ピンコネクタ側のアース配線に接続しました。この状態で動作確認すると、無事に音が出ました。本当にポン付けですね。

ホワイトノイズが乗るので・・・

ただし、そのままの状態はホワイトノイズ混入が気になる状態。そこでゲインコントロールを調整(下げる)方向で調整します。ノーマル位置から一気に6.5V方向へ回し、そのから少しずつ戻して様子をみます。結果、ノーマルでは気になっていたノイズも発生しない位置に設定できました。純正アンプではヘッドユニット側のボリュームで10前後が中央値でしたが、20~30前後を中央値にしています。

2万円でコレならやって損なし!

オーリスの形見を・・・(ちなみに写真はフロント用のセパレータータイプ)

配線加工と設置すべての作業工程は3時間ほどで終了。純正配線をカットし、ひとつひとつギボシ端子を設置していくよりも遙かにラクな工程で終わりましたので、オススメはこの方法なのは間違いなし。

気になる音質は・・・非常に良くなりました。交換前にどう調整しても好転しなかった中~高音域のビリつきや音の薄っぺらさは大幅に改善。結果からいえば純正アンプは能力不足だったようです。そして純正アンプの『やたらと偏った周波数特性』も解消されたことで、初期状態でもそこそこ聞ける音になりました。ただ、そうなると余計に『好みの状態に鳴らしたい』と思うので・・・今後はAndroidスマートフォン側のイコライザー調節を詰めて仕上げていこうと思います。

ついでに、廃車となった旧社用車オーリスから外した16インチスピーカーが余っているので、後席トレイの純正スピーカーを交換してしまえばもう少しグレードアップ出来そう。作業が面倒そうなので、これは夏休みの宿題かな?(笑

2万円でお釣りが来る価格でこの内容はおおむね満足です。接続・設置のしやすさという点も良い感じ。最初からやっておけば良かったと思えるものでした。

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