格安ゲットのアコードはオマケがたくさん。そのうち一番高価なオマケは運転席に装備されているRECAROシートでしょう。普通の方なら『ラッキー!』と思うでしょうが、我思うところがあり・・・。
安全性と座り心地と弄ってる感

そのRECAROシートが↑コレ。調べてみるとRECARO LX-F IM110というモデルでした。メーカー説明によるとコンフォートシリーズと称するもので、スポーツシートよりも快適性を重視しており、サイドサポートを弱め、クッション素材を柔らかめにしているそうで、日本向けのオリジナル設計とのこと。確かに長時間乗っても疲れません。
ですが、快適性と引き換えにサイドエアバッグを失うのは大きなマイナスと考えます。前車オーリスはもともと非装備のモデルだったのであきらめがつきましたが、アコードは標準装備のモデル。
それに加えて、明るい内装色に黒いシートがやたらと目立つのがひっかかります。遠目からみてもシートを換えているのがわかってしまい『弄ってます』アピールがすごい。実際に気づかれて『RECAROなんですか?』と聞かれたのですが、リアクションするのがちょっと面倒。極論言ってしまうと、地味キャラ担の社用車はとことん地味であって欲しいのです。
と、いうことで・・・少しもったいないですが純正シートに戻します。
純正シート配線がカットされている?


純正戻しにあたり、留意事項がひとつ。元所有者Aさんからの申し送り事項に、RECARO装着にあたり純正電動シートの配線をカットした旨がありました。
実際に確認してみると、純正シート下にある配線が見事にぶった切り。詳しく伺うとシートベルトキャッチを純正シートからRECAROシートに移設するためには電動シートの配線をカットしないといけなかったとのこと。聞いた瞬間はどういうことかさっぱりわからなかったのですが、実物を見て納得。

RECARO装着にあたり、純正シートに取り付けられているシートベルトキャッチャーを取り外し、社外シートレールに移設する必要があります。それと同時に、キャッチャーにはシートベルト警告灯用の配線も接続しておかなければなりません。
しかし車体床面から伸びるハーネスは電動シート配線とシートベルトキャッチャーの配線が一体化されており、ひとつのコネクタに集約されています。そのため、純正シートを取り外すにあたっては、配線を縁切りしないといけないようです。
切断しなくてもよかったのに・・・

切っちゃった配線を観察。コネクターのギリギリそばで切断されています。あぁ、ココで切っちゃったのかぁ・・・。コレ、正しくは配線を切断せずコネクタから端子を抜けばよかったのですが。。。まぁ今さら言っても仕方ありません。
コネクターから端子と配線の残骸を抜き取り、新たにシート側に残った配線の先端に端子をカシメて再びコネクターに差し込みましょう。


コネクタの全体ロックを外し、端子抜き工具や精密ドライバーを使って各端子のロックを外せばスルッと引き出せます。多少のコツが必要ですが、そこまで難しい作業ではありません。
コネクタに適合する090端子を購入

抜いた端子形状を確認。090型端子のようですが、手元にストックしてあるものとは形状が異なります。そこで端子を多く扱うECサイト(配線コム)で同じものを探して購入しました。
純正戻し作業
写真撮るヒマなくさっさと作業してしまったので省略モード。RECAROシートを外す前に、エアバッグ配線に触るのでバッテリーのマイナス端子を外してから配線を縁切り。

シートを戻す前にスチームクリーナー・リンサークリーナーでクリーニングして、

買った端子をシート側に残っている配線の先端にカシメてコネクターに差し込みます。あとは社外シートレールに取り付けられたシートベルトキャッチャーを再び純正シートに移植します。シートは前後4箇所ボルト留めですので、まずは前側の2本を締め、シートをスライドさせてから後側を外します。
純正シート装着の際も前後スライドしなくてはいけないため、まずシートの配線を行いバッテリー端子を戻してから作業します。エアバッグ配線を忘れてバッテリー端子を戻さないように!
まぁ、こんなもんでしょう的座り心地な純正シート

いきなり完成の図(笑)電動シートの動作はバッチリ。シートベルト警告灯が正しく動作し、エアバッグ警告灯が点灯していないことを確認して作業完了です。
純正シートの座り心地はまずまずといったところ。骨盤を立てた状態で座ったときの収まりは問題なく座れるシートでした。RECAROよりもサイドサポートは弱いものの、体型が大きめの私はこっちのほうが合っていると思っています。
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