状態よし、条件よし、でも本当は社用車買うタイミングじゃないしなぁ・・・という悶々を2日間。Aさんのご厚意を断るのも気が引けるなぁと思いながらも、これを手に入れることで後に現れる『病気』も気になりながら・・・最終判断は会社役員で下すことにしました。
で、結局買いました(笑

Aさんのご提案から数日後、他の役員へ一連の事情を説明。あらかじめ撮影しておいた写真も提示し、最後に金額を伝えたところ『え?安すぎない?買いだよコレは!後で何とかなるでしょ』と即承認を得られましたので、思い切って購入しました!
購入に至った理由は複数ありますが、一番はやっぱりAさまのご厚意を断るのは忍びなかったことでしょうか。吹かなくても飛んでいきそうな小会社の我々ですが、ありがたいことにクライアントの皆さまが色々な場面であらゆる厚意を寄せていただく機会が多い(本当にありがたいことです)のですが、今回はその厚意の中でも飛び抜けた内容。買取業者に回せばもう少し手元にお金が残るはずなのに、それを知ったうえで申し出ていただいた以上、断るわけにはいきません。


もうひとつの理由は、アコードを含めたホンダのアッパーモデルのネームバリュー・ブランドバリューがイマイチなことに対し、クルマがよく出来ている点です。
2008年当時、アコードの下にはシビックセダン、上にはレジェンドが販売されていました。どちらもホンダの歴史の中では重要なモデルなのですが、アコードと同じく代を追うごとに人気は下降の一途。上級シフトしていたのに、わかりやすい高級感がないのが共通していました。もっとも、それがホンダらしいといえばそれまでなんですが。
2000年代中頃は日本の景気も右往左往。ITバブルを経てリーマンショックに至ったのがちょうど2008年の出来事でした。当時、日本のセダンマーケットはトヨタの初代マークXや200系クラウンに加え、2005年からは日本でもレクサスがスタート。LS・GS・ISが登場したことで、より高級なモデルが多数存在していました。それに負けじとホンダもアキュラブランドの国内導入を検討していたはずですが、結果はご存じのとおり導入中止。8代目アコードも本来はアキュラブランドで販売される予定だったはずですが、結局アコードを名乗りました。
そもそも、トヨタ・レクサス勢に比べると、昔からホンダのセダン群は残念なぐらいに影が薄い。でもむしろその方が嫌味さがないので、小会社の社用車として非常にふさわしいキャラクターといえます。オーリスを重宝していたのもまさに同様の理由で、欧州製ハッチバック車に大きく劣る点がなく、かといってトヨタラインナップのヒエラルキーに巻き込まれていない=上級モデルに見えないという点が素晴らしく好きでした。兄弟車ブレイドはいかにもなキャラクターでしたけど。

その点、F60 MINI CROSSOVERはキャラクター的におっとり系で良いのですが、クルマ好きの方(我々のビジネス領域では比較的多い)が見ればやっぱり『お、良いの乗ってんな!』となるわけです。その点アコードは、走行性能が良いのに嫌味っぽくありません。これが9代目以降のアメリカ共通仕様となると、単純に『デカいクルマ=高そう』になるので、8代目のサイズ感がデカさの上限かもしれあません。
購入条件が3月末までの名義変更完了なので、取り急ぎ書類作成と手続きをしなくては・・・。
過走行車になるのを見据えて、少しずつ予防メンテを
もうひとつ購入理由となったのが、社用車1号F60の寿命がどんどん近づいていることもあります。現時点での総走行距離は約17万kmに達しており、そろそろPHEV機構が音を上げてもおかしくない頃合いに突入していると考えます。一番悩まされるであろうバッテリー関係や電気系統は当初の想像より丈夫に作られていると信じていますが、最近、心なしか減速時のモーター回生に『なんとなく気になる挙動』を見せる瞬間があります。
足回りは重整備を重ねているのでまだまだ大丈夫、ボディもヤレ感あれど大きな劣化は起きていませんから、可能であれば30万kmぐらいは乗りたい。でも、どっちみち劣化は避けられないですから、1台にかかるストレスを分散するためにもアコードを活用したいと思ったわけです。
そこで2025年の私のアシはF60からアコードにシフト。ご老体のR52はいったんお休みさせ、F60は役員共用車にして毎日長距離を走る運用から外します。そのため、アコードは購入直後から長距離移動に適した予防的メンテナンスを実施します。
タイヤ・ホイール

これは別記事でまとめますが、タイヤはサマー・スタッドレス共に新たに調達が必要です。クルマのキャラクター的には高性能コンフォートタイヤがハマると思います。予定していない社用車購入だったのので予算は最低限で。早く新タイヤで走りたいなぁ。
ドライブレコーダー
現車はドライブレコーダーが非装備なので、もしもの時のために装備しましょう。
前車オーリスに装着されているものを再利用することも検討しましたが、カーナビ連動が前提のモデルのため新たに購入します。これまでの経験上、リアカメラや室内カメラは必要がないと思うのでフロント1カメラタイプで十分。田舎道の夜間走行が多いので高感度センサー搭載が必須です。
R52に装着したYupiteru ADR-300Sが扱いやすいので、後継品であるWD320Sを購入します。
各種消耗品も交換しておく

まずはワイパーブレード。いつものBOSCH AEROTWINをチョイスします。特殊ブレードではなく一般品が使用できるのは非常にありがたい限りです。
前回交換タイミングが不明なので、エアコンフィルターも交換します。グローブボックスを外してエアコンフィルターケースにアクセスできる一般的な構造なのがありがたい限り。
現在はPanasonic caosバッテリーが装着されていますが、こちらも交換します。Aさんによると1度だけリアのパワーウィンドウ動作が怪しかったことがあったとのこと。バッテリーの劣化が疑われるので念のため交換しておきましょう。55B24Lと一般的な規格ですのでノーブランド品が安く購入できますが、OE採用例が多く低価格なVALTAか安定のBOSCHあたりをチョイスしておこうと思います。
長時間過ごす車内インフォテインメントをアップデート

ここからは個人的趣味のお話し。一番気になっているのが車内インフォテインメント(と呼ぶにふさわしくない内容)です。前回も触れましたが、搭載されている純正ナビゲーションが骨董品すぎる・・・。
装備されているのは、純正オプションのHondaインターナビです。当時はナビゲーション関連をビルトインしてインテリアデザインをまとめる向きが本格化した頃。アコードの場合、7代目モデルから専用品を採用しています。
その割に、ナビを操作するコマンダーの位置がとても使いづらい位置にあり肘をついた状態で操作ができない人間工学的に最悪な設計がされているのがいただけません。インフォテインメント機能のインテグレーションの先駆けといえばBMW iDriveですが、あちらは無理のない姿勢でクルマの機能すべてを操作できることが最大の美点でした。

アコードの兄弟車であるオデッセイはより手前の低いところで操作できるコマンダーを設置(+社外ナビゲーションも純正モニター部に設置できる良心的な設計)しているのを見ると、アコードの内装設計担当はアホだったのかと思う次第。このモデルの最大の欠点はコレと言って過言じゃないと思います。コスト制約の都合なんでしょうけど、仕事が粗末です。
搭載ナビはPioneer製。当時のサイバーナビに準じた内容となっており性能自体に問題はなし。記憶媒体が40GBのHDDというところに時代を感じます。2008年当時はまだ珍しかった通信によるオンデマンドVICSやサーバールート検索、新規道路データ配信など、目新しい機能が多数搭載されていました。ただし、通信を利用するためには携帯電話(=ガラケー)が必要。専用の通信ケーブルを接続して使用するタイプだったため、現在は実質的に使用できません。
なお、2008年登場モデルということもあり地図更新は2018年版が最終となっているのも残念ポイント。あとはHDDが飛んでお陀仏という道しか残されていません・・・。


ディスプレイは8インチワイドVGAが装備。解像度は800×480ですから、今の基準から行くとかなりのレトロぶり。ナビ本体はセンターコンソール下部に設置されています。ちなみにオプションのカーナビを装備しない(=オーディオのみ装備)場合、ダッシュボード上部のディスプレイが3行モノクロ表示になります。当時はビルトインナビを嫌う向きが多く、社外品取付ができないことが購入動機に影響することもあったようで、後期モデルはオーディオレスモデルが追加されています。
対応メディアも時代を感じる内容。地デジ(ワンセグ)、CD/DVD、USB接続の他、RCA接続のAUX端子が用意されています。Bluetoothも搭載されていると思いきや、まさかのハンズフリー通話のみ対応で、オーディオやデータ通信には使えません。時代だなぁ。

現代でもイケるインフォテインメント環境を構築したいと思うのであれば、オーディオ操作部をグローブボックス内に移設→純正オーディオレスモデルのパネルと金具を調達して2DINナビを装備するのが一番最良のカスタマイズになります。ただ、いかにも後付けしました感が半端ないので・・・個人的趣味からは逸脱してしまうなぁというのが本音。
であれば、機能性は多少我慢することを前提に、AUX接続=RCA接続を活用する方法を検討します。
方法1:RCA入力にiPhoneを直接接続
いちばんスマートな接続法と考えるのがコレです。利点はケーブル1本さえあれば何とかなります。RCA(コンポジット)接続な上、ディスプレイ解像度も小さいので画質は期待できませんが、表示さえされればまぁ良いだろうという向きにはこれがベストでしょう。
デジタル接続ではないので、著作権保護のなるコンテンツもイケるか?と思いきや、Amazon Prime VideoやNetflix関係はNGの模様。まぁ仕方ありません。R52で活用しているPioneer COCCHiを使えばナビ機能もなんとか補完できます。
方法2:Bluetoothレシーバーを接続
画面表示がいらないのであれば、Bluetoothレシーバーを設置するのもひとつ。利便性の点ではこちらのほうがラクかもしれません。ただしコレを用いたとしても、ハンズフリー通話は車体側のBluetoothを使うことになりますから、純正ナビとレシーバー両方に接続することになります。
方法3:AirPlayレシーバーを接続
他にも方法はないか?と思い調べてみると、Miracast/AirPlayレシーバーを接続する方法も発見。Bluetoothよりも利便性は高いかもしれません。画質は有線接続のものとそう変わらないと思われます。私はiPhoneを使用しているのでAirPlayでOKですが、androidの場合Miracast対応端末が限られるので機種によってはNGか。
方法1〜3追加:MagSafe車載ホルダーの設置
RCA(コンポジット)接続はデジタル→アナログ変換が挟まるため、どの方法を用いても画質劣化は避けられませんし、前述の方法は全て画面表示と音声をミラーリングするだけのもの。画質や操作性を考えれば、車載ホルダーを用いるのが現実的になります。
私やヨメ氏、会社スタッフは全員iPhone使用者+MagSafe対応機種を使用していますので、エアコン吹き出し口に設置できるMagSafeホルダーを設置するのが良いかもしれません。ただしその場合、音声を車体側から再生するためには前述のどれかを採用することになります。
この場合、スマートフォンと音声のズレが起きる可能性が高いので、低遅延のもの=ケーブル接続がベストになるでしょう。方法1のケーブルを用いると充電も可能なので、その場合はワイヤレス充電に対応していないホルダーでもOKとなります。
RCA入力のノイズ対策は・・・?
長年の経験上、AUX端子を使うと盛大にノイズが乗ることがあります。特に車両側から電源を取ると、オルタネーターノイズやグラウンドループが発生することがほとんど。それを回避するためにはノイズフィルターを噛ませることになるでしょう。私の元に実車が来てから検証します。
取得費用よりも金を掛けるという恐ろしい病気が再発しそう

それ以外の部分については、色々とやりたい病が出てきてしまうのでいったん自重しますが・・・うずうずしています。
Aさんによるとオーディオ関係はスピーカー交換済みとのこと。ただ、そこまで音質が良くなった感がなくて期待外れだったとのお話しなので、何をどこまでやったかは改めてヒアリングの上検討。もともと遮音性は悪くない車種だと思うので、アレコレやる必要もないかと思うんですが、どうでしょう。

それから、車齢を考えると足回りのリフレッシュを・・・と考えてしまう病気も発症しそう(笑)8代目アコードに搭載されている可変ダンパーのサプライヤーはホンダ100%子会社のショーワ(現:日立Astemo)製とのこと。新品供給があるかどうか調べていませんが、パーツが出るうちに換えておきたいなぁと思ったり。後期型TypeSの足回りがそのまま取付可能ならそっちのほうがいいかもしれません。
純正品に拘らなければKYBのNEW SRも品番あり。同時期のクルマだったオーリスは既に販売終了だったのに、こっちはまだ取扱いありというのはなかなかアツい展開だぞ!・・・と勝手に盛り上がっております。もう本当に病気だぞ。
距離がそこまで進んでいないので劣化具合は要調査として、ブッシュ・マウント類も同様にメンテを検討しておきたいところ。7代目アコードワゴンは既に新品の調達が困難(もう20年以上経過だもんね・・・)のためリフレッシュを断念せざる得ない状況ですから、やれるうちにやっておけばまだまだ戦えると考えています。いや、いかんいかん・・・。
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