日常の長距離移動のアシとして酷使している社用車1号F60 MINI CROSSOVER。総走行距離は16万kmを突破しました。そろそろあちこちに明確な劣化を感じるようになりましたが、中でも足回りの劣化はかなりのもの。
特に荷重がかかるFr側はその傾向が顕著で、既にダンパーとアッパーマウントを交換済み。唯一生き残っていたスプリングも、定期点検時に錆発生の指摘。だましだまし乗っていたものの、ついに折れました。
助手席側前輪より嫌な音が・・・

2025年1月下旬、いつものように長距離移動をしている最中に異変が発生します。不注意で積雪路にぽっかりと開いた穴(下水道マンホール上の雪が溶けて出来たもの)を避けきれず左前輪を落とした直後に激しい衝撃音が発生しました。何かが折れて当たるような音が耳に入ったその瞬間、すぐに『あ、ついにやったか…?』と気がつきます。
ちょうど1年前にFrアッパーマウントから異音発生し保証修理を行った際、Frサスペンションのスプリングに錆が発生しており折れる可能性を指摘されています。その後激しくオイル漏れを起こしたダンパーが保証対象で交換となりましたが、スプリングは旧品のまま。折れたら直せば良いぐらいに思っていたので、いよいよその時が来ました。
高い?安い?純正新品に交換です

先日記事のフロントウィンドウ不具合の点検がてら、足回りもチェックしてもらいました。その結果、音の正体は案の定『スプリング折れ』でした。まぁそのうち直すかぐらいに思っていたものの、正規ディーラーからは『即交換』が推奨・・・ガラス交換と同時に作業しようというオチになり、急遽預けることになりました。車検不適合状態ですから、当然そうなるか。
部品No. | 作業項目/部品名 | 工数/数量 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|---|
ストラットコイルスプリング両側脱着/交換 | 34 | 1,430 | 48,620 | |
31306869931 | 六角ボルト ワッシャー付 | 10 | 550 | 5,500 |
31316860787 | アッパースプリングパッド | 2 | 2,158 | 4,312 |
31336860788 | ロアスプリングパッド | 2 | 1,474 | 2,948 |
31336872339 | Fコイルスプリング | 2 | 30,250 | 60,500 |
33326760668 | セルフロックカラーナット | 2 | 264 | 528 |
合計 | 122,408 |
見積の結果は約12万円!前述のダンパー・アッパーマウント交換は正規ディーラーで実施していますので、部品保証を考慮すると今回も正規ディーラーで純正品交換が望ましいと判断。折れたのはLH側ですが、いずれRH側も折れるでしょうから、今回はFr両側を交換します。
ちなみに当初見積ではアッパーマウント交換も含まれていましたが、交換後走行距離が4万kmでまだ大丈夫だろうと思い今回は交換せず現品を流用をお願いしています。
16万kmがんばりました

1週間ほど預けて作業完了。引き取り時に『折れたスプリング見ます?』と声かけいただいたので、実物を見てみることに(何かバレてる…?)
…ロアーのほうが折れています。錆はところどころに発生していますが、思ったより錆びだらけではありません。これでも小まめに下回りを洗っているのですが、やっぱり凍結防止剤の威力は半端じゃないですね。ディーラーに聞くところによれば、先代R60では折れて交換した例が何件かあるそうですが、F60はこれが初めてとのこと(まぁ、そもそもこんなに距離が進んでる個体もないでしょうが)

引き取り時に気がついたこととして、心なしか車高が上がったように思います。バネも劣化が進むんですね。1台のクルマでここまでの距離を乗り倒したことがなかったので良い勉強材料になりました。ちなみに乗り心地に関して大きな変化はありませんでした。

ちなみにこの写真は交換後で↑の写真を撮影した際にサスペンション部を撮影したもの。スプリング表面には泥水が凍り付いています。この状態からわかるとおり、ガッチリと凍り付いた汚れが錆の原因になるのかもしれません。いずれにせよ、走行後は早い段階で高圧温水洗車をしないと徐々に劣化するのは明らか。あまり好きじゃないけど、やっぱり防錆処理したほうがいいのかなぁ。新車じゃなきゃ意味が無いか。
今回の代車はこちら

急遽入院となったF60の代車はホンダ・フィット(レンタカー)でした。いつもならトヨタ・ヤリスが貸し出されるパターンが多いのですが・・・前回お借りした際に低グレードのシートがどうにも身体に合わないことを思い知ったので、無理言ってコチラにしてもらいました。
以前は度々乗る機会があったフィットも4代目モデルは未体験。車体ベースは先代流用とのことですが、このモデルはCITROËN C3をベンチマークに開発しているとの噂。先代モデルでトラブルが多かったDCTを組み合わせたパワートレインは廃止され、モーター駆動を基本としたシステムに刷新。乗り味もフランス車を意識しただけあり、コンフォートさをウリにしています。

で、期待して乗ってみると・・・確かにコンフォート感が増して先代よりもかなり上質になったなぁと思うものの、ホンモノのフランス車には及ばずでした(そりゃそうだ)
街乗りレベルの乗り心地は確かにコンフォート。刷新されたパワートレインもストレスなく走れます。高速移動含めた平均燃費は15〜17km/L程度。肝心の実用燃費は少し期待外れですが、まぁまぁといったところでしょうか。一方、高速道路走行時の印象はイマイチ。ずっと乗っていると何となく疲れる要因となる微振動がフロアからシートに伝わってきます。スタッドレスタイヤ(BS VRX2)を装着しているからか?と思いきや、タイヤが起因するものではなさそう。
肝心のシートは…うーん、という感想。ヤリスの廉価グレードに奢られたものよりかはマシですが、やっぱりコイツも街乗り向きのクルマであって、長距離移動のお供としては少し残念な仕上がりでした。
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