今冬も絶賛稼働中の社用車1号F60。昨年2022年10月に実施した1年定期点検のときには特段目立った不具合は発生しておらずあまり壊れないなぁと感心していた矢先、その直後からマイナートラブルが発生していました。その症状はステアリング周りからの異音。低速時にステアリングを切り込んで行くと『グーグー』と何かを捻るような音が聞こえてきます。音の発生タイミングや音の感じから想像するに、音を発しているのはあの部品か・・・?
Frアッパーマウントが寿命でした
MINI NEXT延長保証の期限はまだ残っているため、正規ディーラーへ点検を依頼。音の原因は私の予想どおりアッパーマウント劣化によるものでした。総走行距離が13万km手前ですから、まぁそろそろ交換となってもおかしくない頃合いでしょう。
ただ、コレに関しては嬉しい誤算?が。アッパーマウント劣化は『自然な経年劣化』で片付けられ保証の対象外だろうと想像していましたが、実際には延長保証で対応とのこと。機構からの異音系は比較的保証で対処してもらえるようです。パーツ・工賃併せると10万円を超える補修ですから、これだけでも延長保証料金のモトはしっかり取れました(笑
今回交換したパーツは以下のとおり。
部品番号 | 部品名 | 数量 | 単価 | 金額 |
---|---|---|---|---|
3130 6869 931 | 六角ボルト ワッシャー付き | 10 | 550 | 5,500 |
3133 6892 617 | Fサポートマウント | 2 | 29,150 | 58,300 |
3332 6760 668 | セルフロックカラーナット | 2 | 264 | 528 |
ビックリするほど高価なパーツではありませんが、純正OEパーツであれば約半分で購入できます。もし保証対象外であればディーラー以外の整備工場入庫が正解でしょうね。
やはり距離相応に錆が目立つ足回り
ちなみにアッパー交換作業時にメカニックから指摘された事項として、Frサスペンションのスプリングにサビが目立っているとのこと。パッと見大丈夫そうに見えるのですが・・・。先日のRrブレーキローターとパッド交換時も錆が多く作業に手間取ったとのことだったので、全体的に足回りに錆ダメージが少なからずあると考えたほうが良いのかもしれません。冬場は小まめに下回り洗っているんですけど、完全に防ぐのは大変です。
仮に交換するとしたら、バネだけではなく足回り一式を交換したいところ。可能であればヤフオク等で新車外し一式を確保しておきましょうか。個人的には大径ホイール装着しても乗り心地が良いJCWの足回りを流用したい気分ですけど、SEはバッテリー&モーター積載で後輪側の車重が違うから厳しいかな?
F55 COOPER SDとVRX3
アッパーマウント交換は1泊2日作業とのことでしたので、代車を出してもらいました。今回の代車はF55 COOPER SD。前回お借りしたF55 COOPERと同じCLASSIC TRIM仕様ですから、装備レベルはほぼ一緒。違いはS系統なのでバンパーやボンネットのダミーエアスクープの有無、大径ホイールを装備しているぐらい。以前ほどグレードによる差異が感じにくくなった気がします。
このボディサイズにこのエンジンは結構好みな組み合わせ
このモデルの見所は何と言っても2.0L直列4気筒ディーゼルエンジン(B47C20B)でしょうか。このボディサイズとの組み合わせはけっこうな出足の力強さを十分に感じられるもの。ストップ&ゴーが多い市街地走行では文句なしでしょう。細かなケチをつけるとすれば、UKL2プラットフォーム系統のモデルより遮音性や振動の抑え込みが少し劣るかな?という印象を受けますが、小型モデルにそこ求めます?って話に思います。
一方、COOPERに比べて90kgほど増した重量はどう作用するのかと思いきや、思ったほどマイナスに作用していません。軽快さという点では鼻先が軽いCOOPERのほうがキビキビと走る印象がありますが、SDであってもその感覚が明確に落ちているということはありませんでした。ディーゼルらしいトルクと燃費性能を取るか、MINIハッチバックらしい軽快さを取るか・・・悩ましいところですね。
なお、燃費に関しては100%市街地走行で14km/L前後でした。期待よりも伸びませんでしたが、それでも良好です。もしF60から乗り換えとしたら、恐らくこのモデルが一番ハマるかな。
ハッチバックにはブリヂストン・ブリザックVRXが向いている
もうひとつ注目だったのが、代車に装着のブリヂストン・ブリザックVRX3の性能のこと。装着されていたのは205/45R17 84Q)VRX3をじっくり試すのは初めての機会でしたが、しっかり性能も向上していますね。1日目はドライ路面・2日目は積雪とアイスバーンという路面状況。スタッドレスの性能チェックには持ってこいの状況でした。
結論から言うと、小型前輪駆動車にはMICHELIN X-ICEよりもこのVRX3のほうがマッチングが良いと思います。ディーゼルの出足の良さをしっかりと活かせる高いグリップ感は流石のひと言。2駆のクルマはどうしても発進時に前に進みづらい傾向にありますが、その点VRX3は大抵の路面であれば難なく前に進めるというところが絶対的な安心感に繋がります。
X-ICE SNOWも縦グリップ自体はVRX3と良い勝負なのですが、シグナルスタート時のグリップはVRX3ほど及ばず。横方向のグリップは圧倒的にVRX3のほうが『グリップ感がある』ように感じます。実際にはそこまで大きく差があるわけではないのですが、VRX3のほうがある程度粘ってグリップする傾向に対し、X-ICEは早い段階から少しずつ穏やかに滑り出す挙動を見せます。
ただ、X-ICEは重量級のF60やF39に履かせたときの印象と、車重が軽いクルマに履かせた時の印象が結構異なり、後者はなぜか印象が良くありません。タイヤ幅の問題なのか、荷重の関係なのか・・・。空気圧変化にシビアな感じを考えると、荷重のかかり方で印象が変わるのかもしれません。
以前、F56 JCWに初代VRX(205/45R17 84Q)を履かせていたときの印象はいまいち。やたらとグニャグニャとしたタイヤで肝心のグリップもそこまで高い印象がなく、新シリーズの割に期待外れだなぁという感想でしたが、その後VRX2でブロック剛性を高めてしっかり感が強化。そしてVRX3は再び柔らかくなった印象です。それでもドライ路面走行時の印象も以前のモデルより良くなっています。
この感じであれば、R52の次のスタッドレスはVRX系統を選びたいなぁと考えています。
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