CU2アコードにスタッドレス

ホンダ・アコード
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10月になったのでそろそろ冬の準備スタートです。昨年まで私のアシ車だったF60 COOPER SEは他の役員に譲り、私は4月に購入したCU2アコードでひと冬を過ごします。ちょっと御機嫌斜めなR52 COOPERは今年も冬眠です。

前オーナーから『オマケ』として合計4セットのタイヤホイールを譲ってもらいましたが、タイヤの賞味期限が切れている・ホイールが好みじゃないということで現在装着中の純正17インチ以外は処分済み。そこで今回はスタッドレスタイヤと一緒にホイールも新調する必要があります。

いつもの外回りルートは例年10月中〜下旬あたりには積雪するため、早めの調達が必要。ということで9月に入ってからタイヤ・ホイール選定に入りました。

前輪駆動アコードに適したタイヤは?

ブリヂストン(BRIDGESTONE) 225/50R17 94Q スタッドレスタイヤ BLIZZAK VRX3 4本セット
ブリヂストン(BRIDGESTONE)
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まず狙うタイヤ銘柄を品定めです。アコードと同じ前輪駆動車2台(R52・5008)の経験から言えば、ゼロ発進時のトラクション性能は重視しておきたいポイント。車重が1.5tほどありますのでトラクションはある程度かかると思いますが、それでもタイヤ自体のトラクション性能はある程度確保しておきたいと考えます。

その点から行けば選択肢はやっぱりブリヂストン ブリザック系列のタイヤを選ぶのが正解でしょう。今年7月には新製品のWZ-1が発売されています。旧モデルより氷上性能と長持ち性能を向上させたとあります。お、試してみようかな?と思ったのですが…新製品なだけあってものすごく高い…。さすがに予算が限られているので、今回はVRX3を選択します。

本当はいつものX-ICE SNOWの後継モデルが出たらそっちを選ぶつもりでいましたけど、今シーズンは登場しませんでした。5年周期のようなので来シーズンに登場かな?

純正サイズか、それ以外か

購入時は205/60R16のスタッドレスが装着済み、このホイールそのまま使う手もありましたが…ブロンズカラーが…。

次は装着するタイヤ・ホイールのサイズを検討します。純正サイズを基準に外径誤差が少ないことを念頭に置くと、現実的には以下の3サイズが選択肢になります。

  • 17インチ純正ホイール+225/50R17を維持
  • 17インチ純正ホイール+205/55R17に変更(幅狭化)
  • 16インチ純正ホイール+205/60R16(インチダウン・幅狭化)

今回はスタッドレスタイヤ調達コストを少しでも下げたい意図があったため、採用車種が少なく流通量の少ない225/50R17は早い段階で除外しました。仮に、同じ17インチで外径差が少なく調達しやすいサイズを選ぶならば205/55R17を選択することで2割弱コストを下げられます。

それよりもコスト低減が見込めるのがCU1アコード純正サイズの205/60R16です。国内外多くの車種が採用するサイズのため流通量がとても多く、純正17インチ比で3割ほど安く調達できるのが魅力。ということで今回はこのサイズを念頭に品定めをします。

スタッドレスは細いほうがいい?

ちょっと余談。たびたび『スタッドレスタイヤは細い方が良い』という意見を耳にすることがあります。根拠としてはタイヤ幅を狭くすることで接地形状を縦長にすることで縦方向のトラクションを稼ぐというものです。これは本当なんでしょうか?

まず前提として、同じ車重・同じ空気圧であればタイヤの平均的な接地圧が変わることはありません。違いが出るのは接地形状で、幅が広いタイヤは進行方向に対して横長の形状、幅が細いタイヤは縦長の形状になります。その結果、細いタイヤは雪を押し固める・氷の表面にできる薄い水膜を突き破る能力が増すというもの。

一方で、横方向グリップが弱まるため、乾燥路走行や高速走行時の安定性は落ちると言われています。似たような状況はサマータイヤで経験したものですが、インチアップにより扁平率が変わったこともあるので『実際そうだった!』と言い切るにはちょっと無理があるかなぁ。

Wide or narrow tires? Here’s how your choice will affect driving / Nokian Tyres
Many drivers want their summer tires to look flashier than their winter equivalents. That is why wid...
https://www.pirelli.com/global/en-ww/road/cars/tyres/winter-tyres-fairy-tales-and-truth—this-is-something-car-drivers-should-know-53107

タイヤメーカーによってもこの議論に対する回答は異なるようで、細いほうが縦グリップが稼げて良いとするもの、トレッド面の設計に左右されるのであまり重要ではないとするもの両方のものがあります。結論どっちなんだ?と思うところですが、個人的にはタイヤ銘柄チョイスでどうにでも変わるのかなぁと思っています。

調達のしやすさも重要な指標

話を本題に戻します。16インチ化はタイヤ調達コストを下げる点でも有効ですが、ホイール調達も容易になる点も重要なポイントです。ホンダ車は5穴であれば一部車種を除きほとんどがPCDが114.3mm、ボア径が64mmと共通仕様を採用しており。オフセット(インセット)が一致すれば他モデルに装備されているものが流用できます。

ただしブレーキ径とキャリパー干渉には注意が必要。CU2は大径ブレーキを採用する後期Type-Sを除き全車16インチが装着可能ですが、ホイールの形状によっては流用できないものもあるため実物フィッティングをしてから購入するのが安心でしょう。

今回はCU1アコード20TLに装備されている16インチ 6.5J +50を基準にホイールを選定します。

Honda純正ホイールから選ぶなら

4代目オデッセイ、アコードと共通する部分も多いクルマです
マイナー後モデル用
マイナー前モデル用

まず最初に検討したのがCU2アコードと同時期に販売されていたRB3/4オデッセイ用ホイールです。標準グレードに装着されているものが16インチ 6.5J +55で、ほぼCU1と同等のスペック。マイナー前後でデザインが異なり、前期がメッシュ風、後期がマルチスポーク風になっています。

ただしベースモデルの売れ筋はスポーツ仕様のアブソルートが大多数だったのか、標準モデル用の中古ホイール流通がほとんどない。その上状態が良い中古品が少なく、傷が多いものがほとんどでした。納得行くものをを入手するのは難しそうな雰囲気です。

標準グレードの一部に装備の16インチアルミ
8代目シビック。車格が上がるにつれ装着ホイールも大型化

その後継となるRC1オデッセイにも16インチ仕様があり、RBと同じく6.5J +55のものがあります。こちらは比較的年式が新しく探せばぽつぽつと流通がありますが、ごく一部のグレードのみ装備していたホイールのため、こちらも入手性はイマイチ。

もうひとつはCU2アコードと同じ時期に販売されていたFDシビックのハイブリッド上級仕様に装備されていたもの。こちらは16インチ 6.5J +45と純正より少し外に出る方向のもの。ベース車がほとんど売れなかったので、かなり希少なホイールでしょう。同じセダン型なのでイメージは悪くありません。

ステップワゴン スパーダ用

4代目ステップワゴン
5台目ステップワゴン(ICE仕様)

と、色々リサーチしてみると意外な事実に辿り着きます。それは、RK・RP型ステップワゴン スパーダに装備されているタイヤホイールがアコード用と近いスペックを有しており、装着タイヤサイズに至っては完全一致でした。前述のオデッセイ・シビックはサイズが異なるため、ホイール単体で購入+タイヤは別途調達するしかありませんが、ステップワゴン用であればほぼそのままポン付けできるのです。

RK型・RP型どちらも16インチ 6J +55・205/60R16を装着しています。CU1と比較するとオフセットは一緒でJ数が異なりますが、実際に計算してみると外側が1cmほど引っ込むだけの違いで、内側がほぼ一緒。少しだけ幅狭になるだけでポン付けできるレベルと見受けられます。

現代的なデザインでもイケるか?

こちらはRK型、欧州セダンっぽい雰囲気あり。写真ではわかりづらいですが、実物はシルバー単色です。
こちらはRP型、今や一般的になったシルバーとグレーのコンビネーション。実物は写真よりもう少し明るい。

雑コラ実写合成画像で検討。…思ったよりも悪くないぞ。15年以上前のクルマにはRK型のシンプルな造形のホイールが似合うと思っていましたけど、RP型のグレーポリッシュの装着イメージは思ったより悪くないなぁ。ホイールサイズが小さいので少し主張するタイプでも悪目立ちしませんし、そこまで古くさくないアコードのスタイルも功を奏しているのか。

販売台数が多いステップワゴンですから、中古ホイールの入手性は言うことなし。そしてタイヤサイズも同一であれば良品の中古スタッドレス組み込み済みを購入すればOKで、別々に購入→組み上げするよりも遙かに安く済みます。欠点としては『見る人が見ればわかっちゃう』点でしょうか(笑

調達しました

こちらも16インチサイズ(社外品)装着。6.5Jでインセット忘れた(確か50前後)の装着状態。

6.5J→6Jに伴うツラの引っ込みさえ気にならなければ、タイヤ・ホイールそれぞれ単体購入→組み上げて装着よりもトータルで安く調達できると踏み、狙いはステップワゴンホイール×状態の良い中古スタッドレスに絞り込み。ちょうどウィンターシーズンには少し早い時期だったこともあり、比較的選択肢は多めでした。

ただ、実物を見ていくと…年式が古いRK型の個体は状態が微妙なものも多数。塩害で腐食してボロボロ…というものはなくとも、多少の傷や腐食が見られるものも。一方RP型の個体はまだそこまで古くないため、状態が良いものが多めの印象です。

希望条件を満たす中古品を発見!

どちらにせよ、実物を装着してフィッティングを試してみたいと思い近所のアップガレージを物色するとRP型ステップワゴン純正ホイール×VRX3のセットを発見しました。

タイヤ製造年月は2022年37週=9月製造。本当はもう少し新しいものが良かったですが、ゴム硬度が著しく落ちている印象はありません。オーリス装着のVRX2(5シーズン使用)と実家アコードワゴン装着のVRX(驚愕の8シーズン使用 笑)の実体験から、まだイケると判断。というより年々タイヤの販売価格が上昇していますから、残溝あるのに3シーズンで処分はあまりにもったいないと思っています。残溝は7.8mmとそこそこ。2シーズン履けば終わりと思えばまぁ十分かな。

試着で決めた!

計算上ツラが内側に入っていますが、遠目で見ればそこまで気にならず
デザインがマッチするか不安でしたが、実物は悪くない。純正パワー恐るべし。

肝心のフィッティング。アップガレージの試着無料サービスを活用して車両に装着してみました。うーん、思ったよりいいじゃない。もともと着いてましたと言われても不思議じゃないかな。洗うのが面倒そうな形状なのは目を瞑りましょう(笑)

17インチ比で外側が14mmほど内側に入っているのですが、思いのほか普通。サイドウォールの丸みが強調されていますが気にしないのでスルーできます。キャリパーとのクリアランスも問題ありません。と、いうことで今回はコチラを購入しました。

半月後には装着でしょうか。あぁ、いよいよ冬かぁ。。。(遠い目

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