純正ナビを少しだけ延命措置してみる

ホンダ・アコード
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毎週の外回りは基本的に決まったルートを走るだけなのでナビがなくても何とかなりますが、目的地までの距離把握や交通情報の確認をしたいため、基本的に移動時はナビを設定しています。かつては据置型ナビを使用していましたが、常に最新地図が利用できて目的地検索がしやすいことから、現在はApple CarPlayとPioneer COCCHiをメインで使用しています。

しかしアコードはApple CarPlay環境を構築するのが難しいため、久しぶりに据置型カーナビを使うことになります。ただしアコードのデビューは2008年。さすがに古さが否めません。

純正カーナビの地図が古い

現在の地図データはいつ時点のものかを確認してみると、2011年春版でした。14年前のデータですね・・・。施設データは古くても何とかなる(スマホ地図で調べれば良い)と思いますが、せめて道路データは新しくしておきたいところです。

Honda|インターナビ プレミアムクラブ地図更新サービス|メーカーオプションナビ
インターナビ プレミアムクラブ対応メーカーオプションナビの最新地図データ更新についてご案内します。

さすがにもう地図更新は無理だろうとあきらめ半分でホンダのサイトを確認してみると、現在も地図更新が可能とのこと。ただし2018年版データが最終となるようで、以後の更新はありませんでした。新規道路がバンバン開通するエリアであれば『さすがにそれでは古い』となるでしょうが、新規開通路線がそう多くない北海道内であれば2018年版でも大きな支障はなさそう。

今後、更新受付自体が終了してから『あーやっておけばよかった~』と思うのもアレなので、更新費用はちょっと高いけど全更新を実施します。

Honda Total Care加入手続き

地図データ更新をするためには、いくつかのハードルを越える必要があります。

  • Honda Cars店舗でHonda Total Careの加入申込を行う
  • Myディーラー登録した店舗でスマート地図更新サービスを申し込む
  • 更新用DVDを受け取り、ナビ地図を更新する

Honda Cars店舗へ

まずは近所のHonda CarsでHonda Total Careの加入申込をします。購入ディーラーでなくても申込可能で中古車も加入可能です。私は自宅近所のHonda Cars店舗で申込しました。手続きには車検証と任意保険証券が必要と案内されていますが、実際に申込を行ったときは車検証提示だけ。申込手数料や月額料金はなく、完全無料のサービスです。

シビックのカタログ見ながら暇つぶし。すっかりアコードの後継になっちゃって価格が市民のクルマじゃない 笑

ディーラー店頭で車検証を預ければ30分ほどで登録完了します。HTC会員番号が発行され、保有車両情報(車体番号・ナンバー・初度登録年月・次回車検日など)が登録されます。同時にMyディーラー登録もしてくれます。

※プライベートな部分は加工済みです

なお、登録後はHTCウェブサイト・HTC Appでで車両のメンテナンス履歴や次回メンテ時期の案内、Myスポット管理などの機能が利用可能です。ナビ関連の機能もあり、新規道路情報のダウンロード(※既にサービス終了)、ナビHDDに保存した音楽ファイルのタイトル取得(Gracenote)、ナビ上でRSSフィード受信登録なども利用可能。でも・・・もう現代では使わないかな(笑

スマート地図更新サービスの申込み

HTC登録完了後、スマート地図更新サービスも申込します。更新データはDVDメディアで提供されます。ちなみに申込時にわざわざご丁寧に『2018年データですけど、本当に更新します?』と尋ねられましたが、それでも良いのでお願いしますと回答(笑

更新用DVDが届くまで数日かかるとのことだったので、気長に待ちましょう。

地図更新

その後、発注から1週間ちょっとでディーラーより入電。更新用DVDを受領してきました。パッケージには車体番号と氏名が記載されたラベルが貼付されているので、メーカー側で管理しているのですね。と、いうのも更新DVDだけあれば良いわけではなく、サーバーから更新用認証コードを取得しないと更新が出来ない仕組みとなっており、都度メーカー側で購入情報を反映しているのでしょう。

面倒な手順に思いますが、非正規品を排除するためですね。更新DVDの中古品が販売されていますが、買っても何も出来ないと思われます(認証コードを解析・作成できるなら話は別ですけど・・・)

DVDは2枚組です。

全データ更新はとっても時間がかかります・・・

パッケージ内に同封された更新手順書に目を通します。最初の30分ほどの準備時間中はヘッドユニット自体が操作できなくなり→その後一部機能が制限されますがナビが使用可能な状態になるとのこと。ただし更新時間は『約10時間程度』と驚きの長さ!すごいな・・・。1〜2時間ごとにIGN OFF/ONされることを想定して更新されるよう(=途中で再起動が必要)で、何度かディスク入れ替えが挟まるとのこと。

更新DVDディスクをヘッドユニットに挿入。ややしばらく待つと地図更新の実行確認が表示されます(思っていたより待たされるので壊れているかと思った 笑)まずは地図更新の認証から。詳細は後述しますが通信で認証を実施しました。HTCのWebサイトからもパスワード取得ができるようですが、通信はパスワード入力が必要ないのでラクでしょう。

手順書どおり、最初の30分は地図更新準備とプログラム更新が入るためヘッドユニットが一切使えなくなります。この間はバックカメラやオーディオなども使用出来なくなるため、それらが必要のないタイミングで実施することが推奨されています。

それが終われば、ナビ地図更新はバックグラウンドで動作するようになります。ここから先は途中でエンジンを切っても問題ありません。地図画面左上に更新進捗が表示されます。途中でディスク入れ替えや再起動の促しがあるので、指示に沿って進めます。

結局、トータルで8時間強で更新完了しました。2011年版では『アレ?こんなところにコレが?』な施設データが更新され、ようやく実用できる状態になりました。プログラムバージョンも上がっていますが、機能追加・変更されるものではなかったようです。

もう通信機能は利用できない・・・?

8代目アコードに搭載されたInternavi Premium Clubの強みはインターネット連携でした。スマホナビが台頭する現在においては普遍的な技術となったオンデマンドVICS・リアルタイムプローブ情報取得・サーバールート検索などの機能がいち早く盛り込まれていました。現在もサービス提供されており、通信環境があれば利用可能です。(※前述のHTC登録も必須)

Honda | internavi
インターナビ・リンクは、より安全で快適なカーライフを実現する、Honda四輪車オーナーのための新しいカタチのカーライフサービスです。車載のインターナビユーザーはもちろん、Honda四輪車オーナーであれば、パソコン、携帯電話、スマートフォンで...

ただ、2008年当時は3G網とPHS網通信が一般的な時代、利用には専用のデータ通信USBもしくは3G携帯電話が必要です。ウィルコムPHS網とソフトバンク3G網を利用する専用USBは既に提供終了、3G携帯電話を用いた接続も現実的ではありません。一時期、上記リンク先で案内されているIODATA製スマートフォン用アダプターが販売されていたようですが、こちらも既に販売終了しています。

Bluetooth DUN環境を用意すれば利用可能!

BlueDUN+ - Google Play のアプリ
ブルートゥーステザリングのための最高のアプリ

ただ、唯一の光明?はアコードのナビがBluetoothデータ通信に対応していることです。この方法であれば2025年現在も通信できます。ただし、接続プロファイルは一般的なPersonal Area Networking Profile(PAN)ではなくDial-Up Network Profile(DUN)です。古い技術のためスマートフォンでDUN対応するものはスマホ黎明期のモデルぐらい。

何とかならんか?と思い調べてみると、AndroidスマホでDUN環境を擬似的に再現してくれる『BlueDUN+』を導入すれば通信できるとのこと。有料アプリです。

おお!繋がったぞ!通信速度はとても遅いですがちゃんと使えます。

タイミングよく調達したXperia 5で早速試してみます。Bluetoothペアリングをして→みんカラ等で紹介されているナビの通信設定を行うと…接続できました!オンデマンドVICSや天気情報の取得、サーバールート検索も動作OK、接続するとサーバー上の総走行距離データも更新され、距離に応じてナビ上でメンテナンス指示がアラートさえるようになりました。

なお、初期状態ではスマホが画面ロック状態になると接続できなくなります。都度スマホのロックを解除するのも面倒なので、バックグラウンドでも動作し続けるよう設定しました。設定画面→アプリと通知→詳細設定→特別なアプリアクセス→電池の最適化、からBlueDUN+の設定を変更すると、バックグラウンドで動作し続けます。これでスマホを操作せず定期的に情報取得が動作します。

当面はこの環境を活用してみようと思います。

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