前回から続いて中古R52探し。改めて今回の条件を振り返ってみると、
- グレードはCOOPER
- マニュアルミッション仕様
- キセノンヘッドライト装備車(必須)
- レザーシート、シートヒーター装備車(できれば)
という条件にしました。上記条件を叶える車両であれば、ボディカラーは問わずに(というか、たぶん問えない)選ぼうというところ。希望としては、やっぱりチリレッドが欲しいのですが・・・ダメならコンバーチブル専用色ホットオレンジかクールブルーでも良いかな、と。
なかなかタマが出てこない!
が、案の定ですがMT仕様というハードルが高く、COOPERとSを合わせても、全国で20台程度しか存在しません。その上、COOPERでキセノンヘッドライトを装着している個体はもっと少ない(比較的ハロゲン仕様が多い)というオチ。しかも、COOPER Sとなるとなかなか状態の良い個体が多く、未だに売値で100万円を超えるタマが多いという。
『うーん、やっぱり諦めてCVTモデルかなぁ』なんて考えていたところ、何とお膝元である札幌市内で【COOPER・MT車・チリレッド・キセノン・シートヒーター付】という条件にかなり近い車両があるではありませんか!これは運命か!?
その個体が・・・コレ↓
勢いまかせで買ったった!
結論から言いますが、コレを買いました(笑)
- グレード:COOPER
- ボディカラー:チリレッド
- インテリアカラー:タータンレッド・パンサーブラック
- ミッション:5速MT
- 走行距離:112,000km
- 主なオプション
キセノンヘッドライト
ボディ同色インテリアサーフェス
フロントシートヒーター - 車検なし(車検整備込み)
このR52、三行で言えば…
『安い』
『ボロい』
『ショボい』
が揃った奇跡の1台だと思います。
(ココからは個人的な趣味趣向による発言です。前オーナー見てたらホントスミマセン)
安い
価格ですが、検切れの車検整備付きで40万円を切るプライス。(この個体の後ろに控えているR50のプライスタグもかなりぶっ飛んでいますが 笑)
かなり怪しいお手頃なプライス。この時点で半信半疑。走行距離こそ11万キロを突破していますが、写真で見る限りは致命的にヤバそうには見えませんでした。
が、販売店へ赴き、実車とご対面してみると…『う、うーん・・・・・・・・・』と唸ってしまう様相。
ボロい
まず、ヘッドライトの曇り方が半端じゃありません。光量不足で車検通らないのでは??と思ってしまうレベル。どう考えても研磨が必要。それからフロントグリル。純正エアロダイナミックグリルのようにも見えるのですが、表面はボロボロで、しかも既に外れかかっております 笑
さらにボンネットやリアバンパーのPDCセンサー部は赤色ボディの宿命、劣化によるクリア剥がれが発生しています。(ボンネットについては、テープのようなものを貼って→剥がしたらクリアも持って行かれたような剥がれ方してるけど・・・)これもボロさ満点過ぎるので、いつか綺麗に直しましょう。
次に内装。ボディ同色パネルに赤シートとまぁ刺激的な内装です(笑)年式の割には…と言いたいところですが、やはりこちらもそれ相応のボロさ。しかも、販売店の保管状況が悪かったのか、運転席シートには盛大な油シミが。。。何こぼしたんだ??それとも雨漏りか?ちょっとコレは素人の手に負えるかどうか判りませんが、やれるだけやってみましょう。
Aピラー上のモールが浮いちゃってます。修復可能かしら?ちなみにこのモール、かなり大物パーツのため新品を買うとそれなりの価格になるようです。いったん、強力両面テープで貼って様子を見てみましょう。
で、最高のボロさポイントが↓コレ
コンバーチブルなのに屋根開閉できない!
…もはやこのクルマの存在価値すら脅かす致命的ポイント(笑)具体的には、サンルーフ状態までは可能なのですが、その後の幌動作(=全開)が出来ない模様。開こうにも、開閉ボタンのインジケーターがエラー点滅する状況にあります。
当初は、トランクのトノカバーがなく安全装置が作動しているだけでは?と思い、あれこれチャレンジしてみましたがそれでもダメ。機構的な故障と判断し、外側から見える部分をつぶさにチェックしたところ、どうも幌ロック機構がボッキリ折れていることが判明。(しかもこれ、プラ部品だった・・・)まずはロック機構を交換してみて、様子を見てみましょう。
ちなみにですが、販売店からは↓
『幌が開きません。修理費いくら掛かるかわからないので、現状販売です』
とのこと。案の定ですが、他の買い手からはかなり敬遠されていたようです。
ショボい
他人のセンスにあれこれ言える人間ではありませんが、やっぱりMINIはノーマルの佇まいに限る。ってことで、前オーナーの趣味があちこちにちりばめられていますが、残念ながら一切合切捨て去って、純正状態にリフレッシュすることを第一に進めていきます。
前述のフロントグリル。外れ掛かっている時点でNGですが、エアロダイナミックバンパーでもないのにこのグリルは・・・ってことで、ノーマルのメッキグリルに戻します。
それからボンネットストライプ。MINIオーナーならご存じと思いますが、純正品は『縁取り』があるのですが、このストライプにはありません。いわば『社外品』ということですね。思い切って剥がしちゃってもいいんですが、多分ボディ全体相当に日焼けしていると思われますので、剥がした痕跡が見えちゃう可能性大。そのうち純正品を貼り直しましょう。
サイドに貼られた某ショップ??のロゴ。当たり前ですが何の思い入れもありませんので除去。これは販売店側に作業をお願いしました。それから細かい部分ですが、サイドマーカーが社外品になっていますので、これも純正のホワイトレンズへ戻します。LEDである必要ないし。
テールランプ。LED仕様ですが好みではないので、純正テールへ戻します。
一番の謎ポイント。幌に貼られたMINIロゴ。どういう仕様なんだ?と思い、ネットを探してみましたが該当する商品が見当たらず。しかも、既に劣化して残念な風情に。両面テープで装着されているようですので、剥がして綺麗にしましょう。
リアカメラ。今の時代ではもう見られないデカさ(笑)しかし残念ながら、この映像を映すものがありません!(たぶん、モニターは外したんでしょう)これも悲しい見た目なので、さっさと外しましょうか。
理想像
ひとまず、外装だけチェックしただけでもこれだけの『修復』が必要になるわけですが、今回のコンセプトはコレ↓
『格安で、自分の手で、元通り+αに』
今回はディーラーに頼らず(というか、頼れない可能性大)あれこれ自分でやってみます。そう思った理由として、R50系は世界的に販売台数が多かったこともあり、OEMパーツや社外パーツが多数流通していることが利点。しかもかなりお手頃プライス。さらに、現代のクルマほどコンピュータ縛りな要素も少ないため、ある程度はDIYで修理が可能。
って、R50乗ってた頃はそんなこと何にも考えてなかったーーー!もしコレをちゃんと知ってたら、もっとお安くR50を維持し続けられたのでは?と思うとかなり回り道した感。
で、今回購入したR52。正直、あまり良いタマとは思っていないのですが、幌開閉以外は致命傷となるようなトラブルは見受けられなかったので、少しずつ自分で直して綺麗にするプロセスを楽しもうと思っております・・・
すごーく気になる点
さて、このクルマの仕様を調べようとVIN Decoderで車体番号を検索すると、ちょっと謎の事象が起きます。と、いうのも、
詳細が表示されない
通常であれば、搭載されているオプションが細かく表示されるはずなのですが、何故かこの個体は細かな仕様が表示されません。ボディカラーや内装色までは表示されるのですが、もしかして年式の問題なんだろうか?と思い、近似する車体のVINコードを入れてみると、あら不思議。ちゃんと表示されるという具合。
・・・何か、とんでもないヤツを買ったのか・・・?
この謎はどこかでちゃんと調べてみようかと思います。これはディーラーで調べたら判るかね??
【追記】
懇意のディーラーに聞いてみました。その結果、ディーラー側でも情報が見当たらず。古い車両だとたまにデータが消えることがあるそうな。入庫履歴についても、当該ディーラー入庫情報しか見られないようになっているそうで、結局この個体の素性はあまり判らずじまい。痺れる~
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