R52復活計画|大人の夏休み2025【前篇・タイヤ新調】

MINI R52
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新社用車アコード購入による駐車スペースの関係で、元社用車R52 MINI Convertibleは長らくお休み中でした。昨年は廃車個体から格安もぎとりパーツで地味部分のリフレッシュに始まり、長らく着手していなかったサーモスタット周辺整備などを実施。それでもやっぱりちょっとご老体な印象があり、先の冬シーズンはほとんど出番なくたまに動かす程度しか乗っていませんでした。

そんな中、アコード登板により尚出番がなくなってしまった訳ですが、長らく放置もよくありません。そこで今年も『大人の夏休み』と称してメンテナンスを実施していくことにしました。

サマータイヤを新調しよう

まず着手するのはサマータイヤの交換。アコード納車前の3月に休眠させたことから、8月になってもスタッドレス(MICHELIN X-ICE SNOW)を履いたまま。さすがにそのまま乗り続けるわけにいかかいものの、手元のサマータイヤ(DUNLOP SP SPORT FASTRESPONSE)は交換が必要な状態です。

そこでまず着手は新しいサマータイヤの調達からはじめます。

良作 SP SPORT FASTRESPONSE新古品は入手困難

買えるうちにかっておけばよかった…

これまで装着していたSP SPORT FASTRESPONSEは何かに秀でた印象はなく、全体的に地味ながらも欠点らしいものがほとんどない良タイヤ。もともとトヨタ・アクア/カローラのOEタイヤとして出回っていたタイヤながらもMINIのキャラクターにマッチするものでした。

そこで、前回と同じく同銘柄の新古品を…と考えていたのですが、OE装着していたトヨタ・アクアは2代目に切り替わりタイヤサイズがアップしたことにより入手困難に。たまに出品されるものは既に履きつぶされたものがほとんどで、さすがに選択肢から外すことに。昨年まではちらほら流通していましたから、買う判断が遅すぎました。

R50時代に履いていたMICHELIN ENERGY XT1はよく転がるけど終始硬めな印象でした
レンタカーで借りたR56 ONEに装着されていたContinental PremiumContact2、こちらはなかなかの高バランス銘柄
メーカー銘柄スペック転がり抵抗ウェット騒音備考
ContinentalPremiumContact 2175/65R15 84HDBB
DUNLOPSP Sport 01175/65R15 84Hデータなし
DUNLOPSport Blu Response175/65R15 84HCBB
HankookKinergy ECO K425175/65R15 84HCBB
HankookKinergy ECO K425175/65R15 88HCBBF56用
HankookKinergy ECO 2 K435175/65R15 88HBBAF56用
MICHELINMichelin Energy E3A175/65R15 84Hデータなし
MICHELINEnergy Saver175/65R15 84HCAB
MICHELINEnergy Saver175/65R15 88HBAAF56用
PIRELLIP3000175/65R15 84Hデータなし
BMW承認(OE仕様)の一覧、表記ラベリングはEUタイヤラベルを記載

仕方なく、再度選び直し。SP SPORTの次点としてMICHELIN ENERGY SAVER 4を…考えていましたが、1本15,000円前後の価格に引っかかります。アコード導入による臨時出費もあったことや、現状そこまで距離を乗らないR52に7万円近い出費は『少し贅沢し過ぎ』と思ってしまいます。そこで今回はまずコストパフォーマンスに優れたものの中からBMW承認タイヤに近い性質を持つと思われる銘柄を選ぶことにしました。

これまで175/65R15サイズは初代R50系、2代目R56系、3代目F56のONE/COOPER系と3世代に渡って装備されていたもの。全体的なラベリング傾向が似ており、低転がり系タイヤではないと思わしきスペックになっています。

今回はコスト重視でPIRELLI POWERGYをチョイス

PIRELLI(ピレリ) サマー 175/65R15 POWERGY パワジー 84H タイヤのみ・ホイールなし 4本セット 4004700
PIRELLI(ピレリ)
¥25,904 (¥6,476 / 本)(2025/08/21 22:50時点)
様々な路面状況で正確なハンドリングと高い安全性を実現し環境にも配慮したサマータイヤ

色々熟慮した結果、今回はPIRELLI POWERGYを選択しました。今回は近所のCOSTCOに店頭在庫があり、キャンペーン価格で割引があったため即購入・装着をしてきました。工賃含め4万円を切っており、その点では希望通りです。以前からこの銘柄が気になるも購入まで至らないことが多々あったので、この機会にどんなもんか試してみようという考えもあります。

このサイズとしてはグリップ志向と思える表記でしょうかね

決め手となったのはタイヤの方向性で、低転がり系ではないもののウェット性能が高いことが決め手でした。EUラベリングはC/A/B、日本ラベリングはA/b、UTQGは300/AA/Aとなっています。

ただ、何となく『あれ?こんなタイヤだったか?』と思いカタログを確認すると、サイズによりラベリングが異なっていました。サイズラインナップの大多数は日本ラベリングでA/aまたはAA/aとなっていますが、15インチの一部サイズのみA/bとなっています。ある意味で狙いどおりのスペックですから全く問題ありません。

ちなみに過去の資料を引っ張り出して調べると、R50時代にOE設定されていたP3000のUTQGが200/A/B、MICHELIN Energy XT1が280/A/Bでした。P3000、実は意外とグリップ志向だったのか…。

実走レビュー:思ったよりイイかも

早速装着。ムッチリと膨らんだサイドウォールの感じ、嫌いじゃありません(笑

詳細は後述しますが、現状は不具合発生中で長距離を乗り回すのは心許ない状況のため、近所を1時間ほど走り回ってみた印象を。いきなり結論ですが、PIRELLI POWERGYは『とても普通なタイヤ』でした。

普通である、という表現はモノの良さ・悪さを伝えるに当たって適切なワードではないかもですが、これは明らかな欠点がなく全性能がそこそこ良いという意味であり、これ以上の褒め言葉はないと思っています。

その上、R52 MINIとのマッチ度合いも含めると…これがなかなか良いのです。電動油圧パワーステアリング機構を持つR50系はステアリングの操舵感が良く路面フィードバックをきっちり伝えてくる仕立て。そのため、路面インフォメーション伝達が少ない低転がり系タイヤを履かせてしまうとその印象が劣化すると考えます。

その点、POWERGYは路面インフォメーションの伝達や操舵感がちゃんとあるタイヤ。妙なトレッド感の希薄さとは無縁で、コーナリングパワーの立ち上がりもR52には適切なもの。個人的良作タイヤのSP SPORTと比較しても遜色ないレベルで、これは購入前の期待を超えていました。

実はハイグリップだったP3000。ずいぶんとヤワいタイヤで、逆にやたらとカタいXT1から履き替えたときに驚いたものです。

次はドライグリップ。母屋がユルいR52にはグリップ高めのタイヤはアンマッチと考えており、その点POWERGYはちょうど良いレベル。ワインディング路を試してみると『まぁこれでいいよな』と感じるレベルで、これもマッチ度高め。SP SPORT比でも同等かそれ以上ぐらいです。

サイドウォールの剛性は思っていたよりしっかりした印象で、終始フニャフニャP3000よりは剛性感があります。ただ、SP SPORTほどではなくやはり少し柔らかめの傾向に思いますが、車両の状態や劣化具合を考えればこれぐらいにしておいたほうがイイと考えます。

一方想像どおりだったのがロードノイズ。新品状態でもそこまで静粛性は高くなく、価格相応に感じます。ただ、ソフトトップ車に静粛性など求めることが間違いだと思いますので(笑)あまり気にしていません。F60やアコードであれば少し気になるかもしれませんが、価格を考えるとこれで十分でしょ?と思ってしまいます。

価格相応だけど、逆にそれで良かった?

最新のPRIMACYは全ての面で優れているが、R50系にここまでのタイヤはちょっと贅沢すぎるかも?

F60に装着したMICHELIN PRIMACY 5をベンチマークとすると、POWERGYの性能はやっぱり価格相応のそれなりタイヤです(※当たり前)その点、最新型のクルマには少し物足りないと感じるタイヤでしょうが、R50系のリプレイスとしてはそこそこ満足できる銘柄だと思います。SP SPORTのほうがイイなぁと思う面はあるものの、普段使いの点では大差ありません。

特に175/65R15は前述のトヨタ・アクアなどの国産エコ系コンパクトカーに多数採用されるサイズ。そのためリプレイス品もエコ方向=低転がりに振った銘柄が多数を占める中、POWERGYはある意味で貴重な選択肢といえるでしょう。

あとは耐久性がどんなものか。COSTCOタイヤセンターの人曰く『あまり耐久性ない、けっこうすぐ減るかも』とのこと。今後の成り行きを見守りますが、なんとな〜くそのとおりな気がします…。

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