当初は『まぁそのうちやろう』と思っていたカーナビの取付。ですが、もともと装着されていたDVDナビの機能があまりに古く、BluetoothもなければUSB接続もないためCDかDVDを再生するぐらいしか出来ないという状況に我慢できるはずがなく・・・結局、納車後すぐにナビ装着作業を実施することにしました。
カーナビを取り付ける
クルマの電装系弄りの中でも究極に面倒臭いのがカーナビの取付。カー用品店で実施すれば20,000円程度が相場らしいですけど、結局今まで取付依頼したことあるのはR50の時だけ。その後に所有したアコードワゴン、R60、DS3、Passatは自分で取付。これで人生6台目のカーナビ取付です。
どうでも良い余談ですが、一番地獄を味わったのがR60。とにかく脱着が必要な箇所が多く、CANBUSを活用せずナビ取付をしようとした結果、配線の取り回しも大苦戦。さらに純正の雰囲気をなるべく壊したくなかったので内装トリムの加工してみたりと・・・思い出したくもないほど苦労しました。その後に実施したPassatについては、設置する機器を増やした結果配線の山になりこれまた苦戦。その割に装着機器のありがたみを感じられなかったのは何とも悲しい事実。
その点、オーリスはとても施工がラクでした。さすがはトヨタ車、整備性と効率を重視しているだけあります。まず、ネジ留めされているパーツが少なく内装バラシツールひとつである程度の作業がこなせてしまうというのが驚きです。アコードですらもう少しネジ留めが多かったような気がする。もう1点は、ナビ用の配線が既にナビ裏にまとめられておりカプラーオンで取付ができるという点。こういう構造なのはトヨタ車だけでしょうか。これはディーラーでのナビ取付作業を考慮してのことなんでしょうかね?素晴らしく合理的ですね。
バックカメラは要加工
ナビ取付作業のうち、意外と面倒なのがバックカメラ取付ではないでしょうか。どうしてもカメラ配線を処理しなければならないため、作業自体はシンプルでも意外と面倒な工程が待ち構えています。あとは取り付け方にどう拘るかによって色々と調達するものが変わるところ。
オーリスの場合は純正HDDナビ装備時に装着されるカメラ位置と同じ場所に設置するのが王道。ただしテールゲートトリムには取付用の穴がない(罫書き線っぽいものは存在)ので、切削加工する必要があります。その他の選択肢としてはナンバー灯と一体型となったバックカメラもありますが、お値段はそれなり。
一度でもバックカメラをDIY取付したことのある方なら経験アリかと思いますが、地味に面倒なのがテールゲートから車体に配線を引き回す点と、車体後部からナビ裏まで配線を引き回す点ではないでしょうか。その点、オーリスは内装トリムの脱着が容易で、サイドシル部を通す作業も難なくできてしまいました。
けどやっぱり、テールゲートと車体の間にある蛇腹部の配線通しは一番難儀な作業なことには変わりありませんでした。ちなみに、よーく考えて配線を取り回さないとやり直しが起きるので注意が必要です。Passatのときはとても苦労してテール側の処理だけで半日もかかってしまいましたが、今回は2時間程度でナビ裏まで配線完了。
旧ナビの残骸を取り外し
次に実施するのは旧ナビの残骸撤去作業。3号は以前記事のとおりディーラーOPのトヨタ純正DVDナビが装着されていたのですが、この機種、地上アナログ放送受信機能が備わっていたようで・・・フロントガラス上部には今は無用の長物となった地上アナログアンテナがしっかりと残っておりましたので、撤去。15年近く貼られていたアンテナの粘着を取るだけでも一苦労でした。また、助手席側の床面にもアナログチューナーが設置されていたですがその存在になかなか気付けず、ナビ裏から下の方に延びる謎の配線にしばらく頭を悩ませました(笑
旧ナビ撤去作業をしている中で全く想像していなかった事実が発覚。3号にはディーラーOPのETCが設置されているのですが、ナビ連動タイプで電源供給もナビ裏にカプラ接続する仕様だということが判明。と、なると旧ナビを撤去してしまうとETCが動かなくなってしまいます。おっと。ETC買い替えは検討していなかったぞ・・・。
ですが配線を眺めていると、本体からは5本の配線が出ておりうち3つの配線色は赤・黄・黒。もしや?と思い調べてみると、電源配線まわりは一般的なETCと同じく電源・アクセサリ・アースで成り立っていることが判明。であれば・・・ということで配線を途中でぶった切り→ギボシ端子に加工の上装着。結果的には何ごともなく動作します。ちなみに社外ナビとは連動できませんが、ETC自体が連動接続がない場合は本体から案内音声が再生される仕様となっており、全く問題ありませんでした。
新ナビの配線作業
あとは新ナビに接続する機器の配線をひたすら処理していきます。結局、ドラレコやバックカメラ、地デジアンテナなどを設置する結果配線の本数がまぁ多いこと!要領よく進めていかないとあっという間に時間が過ぎ去ってしまいます・・・。
前述のとおりトヨタ車の内装バラシは比較的容易にできるのですが、唯一時間が掛かったのはAピラー内装トリムの取り外し。特殊な形状(Y字型)クリップが使われており、ラジオペンチを駆使しないと外せません。なんでこんなに外しづらいんだ?と思ったのですが、どうやらこれはカーテンエアバッグを考慮しAピラートリムが車体から容易に外れないようにしているからとか。しかし3号にはサイドエアバッグが装備されていないんだけどな・・・(笑)ちなみに整備書によるとピラー取り外し時にはこのクリップをニッパーで切断→再利用不可で必ず新品に交換することと記載されています。
もともとETCはアッパーコンソールボックス内に設置されていましたが、今回はそれに加えドラレコ本体とナビ接続用のUSB・HDMIケーブルをここに引き込むため、ボックスの背面に穴開け加工を実施。それなりに頑丈なつくりなので、少し大変な作業になりました。
バラしついでにアッパーベントも装着
インパネをバラシたついでに、調達済みのアッパーベントも設置します。作業自体は簡単で、エアコン吹き出し口の上部を罫書きのとおりに切除→エプトシーラーで囲むだけ。先日R52のラジエター周りを塞ぐのに買ったものが余っていたので、それっぽく切り貼りして装着しました。素材自体は柔らかいのでそこまで苦労する作業ではないのですが、力加減を間違えると切りすぎてしまうかも。
完成
そんなこんなで、久々のカーナビ取付が完了。途中、ETCの配線加工やらバックカメラの配線追加など色々と脇道に逸れたこともあり、延べ2日で作業が終わりました。作業難易度は『思っていたよりも簡単』というところ。何度も言うように、バラシ作業が容易なのが良いですね。下準備をしっかりしておき手際よく作業が出来れば半日かからず装着できそうです。
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