DMH-SF700を買ったんですけど

MINI R52
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いよいよ、社用車3号 トヨタ初代オーリスがやって来る日付が確定しました!決して新型車でもなければ目新しいクルマでもないのに、なぜかすごくワクワクします。なんでかって・・・納車前にあれこれとパーツを買い進めているからです(笑)

ただ、予算が潤沢ではないので調達品は中古品メイン。ヤフオクとアップガレージのサイトから中古品を物色し・・・の繰り返しですけど、やっぱりこういろいろとリサーチしている時が一番楽しい瞬間ですね。

社用車3号用のヘッドユニットを購入!

さて、調達予定パーツの中でも比較的大物なのがカーナビ。

現状装着されているトヨタ純正DVDナビを何に交換するかを悩む悩む。いつも決まったルート(しかも高頻度で)しか走らない私にとっては、ナビはあくまで『残距離表示機』であり、そんな程度であればスマホで十分。あくまで音楽環境を整えたいだけなのでディスプレイオーディオで良いかなぁ・・・と考えていましたが、そもそもオーリスはスタッフ全員が使い回す「社用車」ですから私以外は一般的なカーナビのほうが使いやすいかも、と思ったり。

DAか、ナビか・・・。そんなことを考えつつ立ち寄ったアップガレージで出物を発見。当初検討していたパイオニア製ディスプレイオーディオDMH-SF700が相場よりも安く販売されているではありませんか。店頭で悩むこと数分。結果、後先考えずに即買い!そして、装着。・・・装着?

とりあえずポン付けしたの図

・・・オーリスじゃなくR52に装着してる!笑

電源ハーネス・アンテナ・ハンズフリー用マイクはそのまま流用可能でした

私のR52のヘッドユニット部はpb製の1DIN取付キットが装着されています。このキットの利点は一度装着するとその後は内装バラシをせずとも容易にヘッドユニットが交換できる作りになっていること。配線がそのまま流用できれば、数分でユニットの交換が可能なのです。ってことで・・・状態チェックも兼ねて試装着してみました。

ちなみに、DMH-SF700に備わる全機能を活用するために接続すべき配線と機器は以下のとおり。

  • 電源コード(スピーカー、車速信号、Pブレーキ、バック信号を含む)
  • ラジオアンテナ
  • GPSアンテナ
  • ハンズフリー用マイク
  • 映像入力(HDMI・RCAケーブル)
  • スマホ・USBメモリ接続(USB-Cケーブル)
  • バックカメラ接続

かなり多めというか、地デジアンテナがない以外はほとんどカーナビを設置するのと同じぐらいのボリュームだったりします。商品に付属している電源コードは同社のカーナビ用のものと同一なのがそれを物語ります。

意外なのがDAなのにGPSと車速信号を用いる点です。何に使うのか?と思ったら、Apple CarPlayやAndroid AutoのAPIには車体側のGPSや車速信号を活用できるようになっています。言い換えれば、外部GPSや車速信号を使うか使わないかは使用するApp側の作り込み次第なのですが、それらに対応していることを明言しているCarPlay対応Appは見たことがありません。一部マップAppは対応している「らしい」ですが。

で、今回は仮設置なので電源コードとマイクはMVH-7500SC用に設置したものをそのまま流用。GPSアンテナとUSB-Cのみ追加配置し動作確認してみました。

それにしても、意外と良いフィット感。大画面DAは2000年前半のややクラシカルなクルマには浮くかな?と思っていましたが、予想に反して結構イイ感じです。フローティング画面のフチがメッキ処理されており、高級感もあります。

どんなモデル?

DMH-SF700 | ディスプレイオーディオ | カーAV | カーナビ・カーAV(carrozzeria) | パイオニア株式会社
いつものドライブがこんなに楽しくなるなんて!「Apple CarPlay」「Android Auto™」に対応し、エンタテインメントが充実した大画面フローティングモデルのディスプレイオーディオ登場。カロッツェリアのディスプレイオーディオ「D...

さて、DMH-SF700最大の特徴は解像度1280×720の9型HDパネルを搭載している一般的な2DIN機の画面サイズは7型が最大となりますから、それよりもかなり大きな画面サイズを有しています。合わせて、WiFi接続やApple CarPlayやAndroid Autoに対応している点も注目ポイント。

10年ほど前から市場に投入されてきたDA。スマートフォンとリンクして活用するという点では今も昔も変わりませんが、その作り込みがまだまだ未達でとても中途半端なデキだったこともありイマイチ浸透せず。通信環境も今ほど恵まれていませんでしたので、地デジやDVD/CDなどのメディアに対応する必要があり結局2DINサイズで仕立てられており『じゃあ、カーナビで良くないか?』というオチになるのは想像に難くありません。

一方、DMH-SF700は地デジやDVD/CD再生機能を廃し、本体側を1DINサイズでまとめているという点も特筆すべきポイントに思います。1DINサイズは設置場所が限られているチョイ古輸入車のインフォテインメント機能強化という点で、大きく貢献してくれます。

これまで使用してきたMVH-7500SCもコンセプトの方向性は一緒でしたが、こちらはあくまでスマートフォンが主体となるモデル。設置するスマートフォンの性能や画面サイズで操作性や視認性が大きく左右されるという点で、いささか中途半端感があったように思います。私の場合、当初はiPhoneXSを使用していたので車内での視認性はそこまで悪くなかったのですが、その後コンパクトなiPhone12miniに交代してからは(案の定)視認性が落ちてしまいました。

また、意外と地味に不便なのが、クレードルに挟み込んで固定する構造のため装着の仕方によってはiPhoneのサイドボタンを押してしまうこと。クレードルのスマートフォン固定部分は可動式になっておりボタンを避けて固定できる構造になっているのですが、丁寧に装着しないと勝手に音量ボタンが操作されてしまいます。「アレ?音出ないな?」と思ったら、勝手に音量ゼロになっていた・・・ということが何度もありました。

9型 ディスプレイオーディオ フローティングビッグ DA DAF9Z | カー用品 アルパイン(ALPINE Japan)
スマホ連携やスマホミラーリングが可能なアルパインのディスプレイオーディオ。9型の大画面「フローティングビッグDA DAF9Z」の紹介ページ。

同様なコンセプトの製品はALPINE製品が存在するほか、Amazonには中国製の「明らかにチープ感が漂う」格安製品もあります。さすがに後者は選ばないとして、前者は最近モデルチェンジしたばかりでスペック的にも引けを取らない(というよりDMH-SF700の弱点を潰したような機種 笑)なのでそちらをチョイスするのもありかもしれません。私はずっとパイオニア製品を愛用しているので、こちらを選びました。

画面表示と操作性

写真では反射がきついように見えますが実際はここまでではありません

9型パネルの画質は良好。一般的なタブレットと同じく静電容量方式のガラス画面が採用されていますが、外光反射で画面が見づらいという印象はほとんどありません。この手の製品はタッチパネルの反応や正確性で使い勝手が大きく左右されるのですが、当機のそれは『まぁ合格点』というところ。正確性や反応に明確な欠点はありませんが、もう少しレスポンスが良ければ良いのですが・・・。

で、このタッチ精度やレスポンスは何かに似ている・・・と思ったら、同社の楽ナビやサイバーナビと同等の印象です。以前Passatに装着していたサイバーナビ(AVIC-CW901)もこんな感じでした。2段階目以降のメニュー配置や階層、フォントもほぼ共通。UIの見た目は良いのですが、各機能の配置や階層の作り方がイマイチしっくり来ないところがパイオニアらしいなぁと感じる部分です(笑

ちなみに、当機購入時点での最新ファームウェアVerは3.00。ネット上のレビューを見ると初期Verはもっともっさりしていたようです。

画面位置は調整可能

前に出した状態で少し奥側にチルトした状態

画面は前後・上下・左右にオフセット可能。前後は20mm、上下は60mm、左右は30mmの範囲で調整可能です。調整はネジ留めで行うので、あらかじめ位置決めし固定する形になります。また、前後方向に傾けることができるので、必要に応じて傾き調整が可能です。

R52は1DINスペースの上にメーターがありますが、上下位置を一番上にしても水温計・ガソリン残量計は認識可能。位置が高いほうが視認性が良いと思います。前後はピッタリとメータートリムにくっつくように設置してもよいのですが、そうするとチルトができなくなってしまい、画面も直立したような格好になってしまうので私は20mm出して設置しています。大画面かつフローティング構造なのでシフト操作やウィンカーレバー操作に干渉するかな・・・と思っていましたが、全く問題ありませんでした。

対応メディア

写し方が雑ですがリモコンも付属。普段は動画ファイルをたくさん入れたSSDを接続しています

メディア対応のセリングポイントはハイレゾ音源に対応しているという点。ですが私はハイレゾ音源を持っていないので無用の長物状態…。USB接続のCarPlay自体はAppleロスレスに対応しているようなので、Apple Music側でロスレスをDLしておけば良いのかもしれません。

一方、カーナビでは当たり前の地デジ・CD/DVD・SDカードは対応していません。これはMVH-7500SCと同様で、1DIN機にこれら全てを詰め込むのは流石に難しいんでしょうね。一昔前は「さすがにキツイ」仕様でしたが、モバイル通信が5G世代ともなれば無くてもOKという判断なのでしょうね。

メディア対応面で個人的にNGポイントなのが、USBが1ポートしか存在しない点。その結果、CarPlayを接続した状態のまま、USBメモリを接続して動画ファイル再生・・・という使い方ができません。解決策としては、iPhoneをBluetooth接続すれば良いのですが、マップと動画を切り替えながら使うといった方法は不可。ちなみに後発のALPINE DAF9Zはそれを察知したのか、ポートが2つ存在します。

ちなみに、本体側のUSBポートとそれに接続する延長ケーブルともにType-Cとなっており、Power Deliveryにも対応。iPhoneであれば純正かPD対応ケーブルで接続すると急速充電が可能になっています。

Apple CarPlayとAndroid Autoどちらも対応

独自のAppを用いてスマホリンクするMVH-7500SCと違い、DMH-SF700はApple CarPlayとAndroid Autoの両方に対応。画面のサイズや解像度もあいまって地図表示がとても見やすいのが特徴です。F39/F60のiDriveモニターCarPlayは画面サイズこそ大きいのですが、横長な画面サイズとモニターそのものの解像度がまぁまぁなこともあり、地図の視認性があまり高くありません。

(当然ですが)操作はタッチオンリー。iDriveはシフト横のコントローラーでも操作できる(というかF39は画面が遠いのでタッチで操作するのはなかなか難しい)のでこの点は少し不便ですが、前述のとおりタッチパネルの精度はそこそこ良好で運転中の操作でも困ることはありません。また、DMH-SF700内部のUIレスポンスはそこそこですが、CarPlayのレスポンスは悪くないのでストレスも感じません。

次第点かなぁと思うのが、ワイヤレス接続には対応していない点です。DMH-SF700はWi-Fi機能を有しているのですが、USB接続でなければCarPlayを利用できません。ワイヤレスCarPlayは電池消費が激しいのでUSB接続でも良いのですが、USBを必ず接続しなければいけない点はやっぱりちょっと不便だなぁと思ってしまいます。ただ、ワイヤレスよりUSB接続のほうがミュージック再生の音質が向上する(これはそのうち記事にします)という利点もありますので、音質に拘った結果こうなったと好意的に解釈すべきかも。ちなみにちなみに、ALPINEのほうはワイヤレス接続ができます(笑

Wi-Fi接続可能だけど

ワイヤレスCarPlayはできませんが、スマートフォンのテザリング機能を使用しWebブラウジングが出来るようになっています。内部ではAndroidが動いているようで、通常のWebサイトであれば大抵閲覧可能。ですが意図する使い方としては動画配信サービス利用のようで、当機をメインにブラウジングするのは難しいかと思います。その理由は、

ひらがなと英数字しか入力できません=IMEが搭載されていないのには驚き

恐ろしくキーボードが使いづらい(笑

まぁこの画面でブラウジングするヤツはいないでしょうけど・・・。使い方としては、先にスマートフォンにCarAVAssistをダウンロード→先に利用したい動画配信サービスをブックマークに登録→車載機とスマホをリンクさせブックマーク転送→ブラウザからWebサイトを閲覧、というちょっと面倒なプロセスを踏むことになります。

文字打ちづらいから検索が億劫なのがちょっとなぁ

プリセットでブックマークされているYouTubeを開いてみると、タブレット版のサイト表示になります。前述のとおり文字入力が使いづらいので、検索もちょっと苦労。そして、タッチパネルの端部反応がちょっと微妙なこともあり、検索ボックスにカーソルを移動させるのもちょっと苦労。

また、ブラウザがあるものの・・・どの動画配信サービスも対応しているというものではありません。私が契約している動画配信サービスは軒並みNG。それらを使うのであれば、FireTVやApple TVといった機器を車載し→HDMI接続で視聴するという方法になります。という点から、せっかくのブラウザ機能は「ほとんど使えない(使わない)なぁ」という印象です。

なお、本体設置時に「とある手順」を踏まないと走行中に動画再生ができないように制限されております。一般的なカーナビと同じ方法で若草色のケーブルをゴニョゴニョすれば制限がかかりません。

サウンド設定は中級機レベル

楽ナビとほぼ一緒の項目
グラフィックイコライザーは13バンド

さて、今回最大の目的であるオーディオ機能の面については『中級機レベルの調整が可能』というところ。調整機能のバリエーションは同社から発売されている楽ナビと同等で、以前使用していたMVH-7500SCも同じでした。個人的には、リスニングポジションの設定・タイムアライメント調整・スピーカー出力調整・イコライザー調整が可能であれば十分かな。

ちなみに同社のハイエンド機種(サイバーナビ)ではタイムアライメント・イコライザーの自動調整機能が搭載されていますが当機には搭載なし。その他31バンドイコライザー、クロスオーバー調整などが用意されていますが、オーディオをかじった程度の私には豚に真珠なのでそこまで不要。以前、Passatにサイバーナビ(AVIC-CW901)を装着してみたけど、見事に使いこなせませんでした(笑

結局・・・R52で使うことにしました(笑

最終的には車速信号も接続。ちなみに超大画面になったことで我が子の反応はとんでもなく上々でした・・・

さて、動作チェックのつもりでR52に装着したDMH-SF700ですが・・・結局このままR52で使うことにしました(笑)その理由は2点。

まず1点目。これは実際に触ってみての感想ですが、やっぱり一般的なカーナビとはちょっと違う操作性は『他のスタッフが使いこなせない』可能性があると判断。そんなもん買う前から判っていたろうに!と突っ込まれそうですが・・・やっぱり今の時点ではナビ専用機のほうが『まだ使いやすい』ように思います。F60のCarPlayは、iPhoneユーザーに使ってもらっていますけどやっぱりナビはiDriveナビのほうが使いやすいそうです。

そして2点目。2DIN装着が難しい(※不可能ではないけど)R52にはこの機種がけっこうベストマッチに思ったから。恐らく、これ以上の機能を持った1DIN機は当分現れないだろうと思いますので、2DINが装着できるオーリスには2DINカーナビを装着、こちらはディスプレイオーディオを装着することにしました。

・・・という無駄遣いオチ(笑

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