トヨタ・オーリスが我が社にやって来て7ヶ月が。次の車検まで乗れればイイやと5万円で買ってきた個体だったのが、気がつけばホイール・タイヤ(中古品ですけど・・・)の交換に始まり、ナビ・オーディオ環境の改善、さらには足回りのリフレッシュまで敢行するという念の入れよう。今更ですけど、なんで私はこんなに本気なんでしょうか…?(笑
今や軽自動車でも標準装備化されている自動ブレーキやサイドエアバッグ、ESCといった安全デバイスが備わっていないところに時の流れと一抹の不安を感じてしまいますが、走る・曲がる・止まるといったクルマそのものの作り込みはよく出来た1台に思います。その証拠に他スタッフからは「乗りやすさ」を推す声があり、評価は上々です。年式の割に未だに街中を走る現存個体が多いのも、そういった理由からなんでしょうかね。
さて、そんな社用車3号オーリスもいよいよ車検のタイミングになりました。アレコレと改善を図ってきたので今さら車検を通さずに廃車という選択肢はナシの方向でと思っていましたが、現実はそう簡単にいかないわけで・・・。
いよいよやってきた車検
本題の前に、改めて3号の現況を振り返ります。
2022年5月納車当時の総走行距離はおよそ82,000km。そこから毎週移動のアシとして運用し車検前には97,000km。7ヶ月で15,000km走行したことになります。社用車1号ほどのペースではないにせよ、まぁそれなりに乗っていますね。
もともとディーラーに『次の車検は…』と指摘されたことで我が社にやってきた3号。ヨメ母から引渡時に伝達された3点の指摘事項(※詳細は過去記事にて)のうち、ダンパーのオイル漏れについては2022年9月に交換済み。残り2つの燃料ラインとマフラーの浸食は未対処という状況です。ダメージが下回りに集中しているのは、ウィンターシーズンに大量に散布される凍結防止剤の影響でしょう。ボディに穴が開くような腐食こそ発生していませんが、適度に下回り洗浄をしないとどんどんボロボロになってしまいますね…。
なるべく予算は控えめに・・・
さて、いよいよ車検取得のステップ。足回りリフレッシュで20万円弱も投下したので、今回は極力低予算で車検を通したいなぁと思っておりました。ケチり根性MAXでいけばユーザー車検で済ませるところなのですが、年末は繁忙期な我が社には車検に割く時間がほとんどありません。それに加え、オーリスは私だけが乗るクルマではないので整備士目線でのチェックを施しておきたい。と、いうことで安価な車検業者に依頼することにしました。
手間賃が安い車検業者と言えば、CMでもお馴染みの「コ○ック」が第一候補。『時間が出来たら電話してみよう』と思っていたのですが…仕事の忙しさに追われているうち、気がつけば車検満了日1週間前になっていました!(笑)慌てて問い合わせするも60分車検コースは予約枠いっぱい。日帰りじゃない「お高め」コースであれば対応可能という回答だったので、断念。
コレはマズいと他にも色々探した結果、タイトスケジュールでも対応してくれるという自宅近くのガソリンスタンドに入庫しました。いつもならチョイスしない選択肢なんですけど、やたらと車検推しだったので「モノは試しに」という意図もあります。
告げられたのは思いも寄らぬ
タイトスケジュールだったこともあり、GSからは電話予約と同時事前入庫を指示されます。低年式車両なので交換部品の見極めをしたいということでした。自宅から数分の場所ですので、すぐに赴き点検してもらいました。その結果は、
- Frブレーキ:パッド残量が限界値
- Rrブレーキ:パッド残量に加えローターも限界値
- RH/LHタイロッドエンド:ブーツ破れ、グリス漏れ
- プロペラシャフト:センターベアリングからグリス漏れ
上記4点が要交換パーツという内容でした。
まず、ブレーキはそろそろ交換タイミングと思っていたので許容範囲。タイロッドエンドはブーツが完全に破けており、グリスがダダ漏れで要交換という状況でした。足回りリフレッシュの時にやれば良かったですね(※単純にオーダーし忘れが要因)
それよりも問題なのがプロペラシャフト。まさかココが引っかかるとは思いもせず。
3号はアクティブコントロール型=必要時にだけ後輪駆動するスタンバイ型4WDを搭載したモデル。車体下部には後輪に駆動力を伝えるためのプロペラシャフトが存在するわけですが、その中間にあるセンターベアリング部からグリスが漏れ出ているというのです。その事実を伝えられたときは『え?そこが?』と拍子抜けしたのですが、実際に車体下部を目視してみると・・・確かにセンター部からグリスが吹いて飛び散っている痕跡がくっきり。現状、異音・振動は一切感じないのですが、いずれ限界に達するでしょう。
結局高額になった車検費用
更に驚くのがパーツ価格。初代オーリスに適合するプロペラシャフトはセンターベアリング単体の供給はなく、前後のシャフト部も含めた供給となってます。そのため、部品代は約8万円。結果、車検費用見積の総額がおよそ30万円に膨れあがることに。リビルド・中古部品での修理も検討しましたが、リビルド品の流通なし。中古は3万円弱で調達可能だが状態不明(=そこまで状態良くない)のモノしかないということがわかったため断念しました。
さすがに車検代30万円は想定外。一寸、『廃車』と『乗り換え』が頭をよぎります。でも冷静になってみれば今さらその選択肢もないだろうと気がつき(笑)今回はその整備内容で車検取得することにしました。5万円で買ってきた車体にいくら突っ込んでんだ!と後悔する気持ちがありますが、もう引き返せません…。
これであと4年は戦えます
気持ちを切り替えて。車検整備後の状態はすこぶる快調です。プロペラシャフトの交換効果はさっぱり実感できませんが、タイロッドエンド交換は効果てきめん。以前タイヤを交換した際、ステアリングの操舵感は期待ほど向上しなかったのですが、今回は適度な重みと動きの落ち着きが増し、より運転しやすくなった印象を受けます。
前述の「懸念事項」について、燃料ラインはまだ漏れが見られないので今回は様子見。マフラーについてはその場凌ぎの上塗り塗装で処置をしました。その他の整備事項として、ヘッドライト検査で光量不足の判定だったため、カバーのクリーニングを実施。ただし全体を綺麗にしたわけではなく、ロービーム部分だけ。どうせなら全体施工してくれよ(笑
そんなこんなで…車体+あれこれ整備でトータル70万円強も投下する結果になりました。実験的に買ったクルマだったのに、良い(痛い?)勉強になったかな。結果、まだ未対処の細かな改善点は残っていますが、少なくともあと4年は戦えるクルマになったと思います。愛着は十分沸いております(笑
コメント
久しぶりに更新されてたのに気づくのが遅れました
想定外の費用は痛いですが、やはりクルマが良くなることにつながるので致し方ありません。その分の安心は手に入りますし気分も良くなるので、逆にノートラブルだと”つまらない”などと考えてしまいます。「他は渋るけどクルマだけは迷わずお金をかける」と、妻によく言われるので何事もバランスよく行きたいものです。
ちなみに妻のMINIクラブマンR55は車検を終わり今日引き取ってきました。
今回はブレーキパッド/ディスクを一新しました。妻号ですので今回はATEの低ダストパッドをつけてもらいました。どんな感じか楽しみです。
いつもありがとうございます。かなりサボっていたので久々の更新でした。
下駄車オーリスですら(オカネはかかるけど)メンテを施せば効果が見える点は素直に嬉しくなる瞬間ですね。もう市場価値がそんなにないクルマに多額の投資するのは何となく気が引けるところもありますが、おかげで最近はあまり新車に興味が湧かなくなりました 笑
MINIに限らずですがブレーキをノーマルから違うものに交換するときはフィーリングや効きがどう変化するのか本当に楽しみですよね。オーリスはそこまで拘らなかったので、特段の変化はありませんでしたがR52のローター・パッドは何にしようかとニヤニヤしながら品定めをしているところです。