痛恨!Frガラス交換

MINI F60
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高速道路走行が多い社用車たちは頻繁に飛び石を被弾します。いちばん高速移動距離が多いF60はその被害が甚大で、ボンネットの先端部は被弾の痕跡だらけ。不必要に被弾しないよう車間を広めに取っていてもバチバチと食らうものですから、もう色々と諦めています。

そんな中、ついにFrガラス交換が必要な被害が発生してしまいました・・・。

飛び石被弾は幾度となく・・・

F60で対処が必要となるレベルの飛び石被害を受けたのは2回目。前回はFrガラスRH側のワイパー下部に被弾。当社スタッフに車両を託していた間に被弾したようで、後に被害に気がつきます。ブルズアイと呼ばれるヒビが入っていない欠け方をしており、視界を妨げない位置で車検に支障がないと判断されたため、特に対処せず2年ほど放置していました。

そして今回の被弾。時期は11月頭、ちょうどサマータイヤからスタッドレスタイヤへの交換時期を迎えたものの、まだ路面が露出している=タイヤに小石が挟まりやすい時期です。高速道路で移動中のこと、前方車(まさかのF60でした笑)からすっ飛んできた石がFrガラスにヒット。

被弾の瞬間は『あ、やったな・・・』と思うほど大きい音。その時点ではヒビに気がつかず。ちょうどヘッドアップディスプレイにかかる位置でした。翌日、洗車後フロントガラスの水滴を拭き取っているときに被害に気がつきました。

ヒビの状態は↑こんな感じ。スターブレイクと呼ばれるヒビの入り方、黒セラミック部分ギリギリの被弾位置は素人目に見てもNG。ダメ元で数社の自動車ガラス専門業者に修理可能か診てもらうも即答で『修理不可』の回答です。

どうせまた飛び石を食らうからそのまま乗ろうかと思いましたが、これから先は移動が増える繁忙期。凍り付いた雪氷を溶かすためヒーテッドウィンドウ機能を多用することもあり一気にヒビが拡大しては困ると思い交換を決意しました。

単に交換すれば良いものではなくなった

レインセンサーにカメラユニットにVICSアンテナに・・・とガラス部に色々装備されている現代車

安全デバイスや各種センサーが搭載されていなかった頃のクルマのガラス交換に比較して、現代のクルマはガラス交換にかかる費用や手間が格段に上昇しています。社用車F60はACC・自動ブレーキ用カメラとレインセンサーが装備されている上、ヒーター熱線入りガラスのため高額出費が必至。ネットで調べる限りOEM品も存在せず純正品一択となりそう。そこで今回は最初から正規ディーラーで交換することを前提に準備を進めます。

エーミングの必要性

もうひとつ気になったのが、ガラス交換に伴い安全デバイスの再校正作業(エーミング)です。これはフロントガラス部に搭載されたレーダーやカメラが正常に作動するかどうか検査し、必要に応じて調子画を行う作業のこと。車両にスキャンツールを接続し、専用のターゲットを車両前方に設置して作業を行うもので、メーカーや車両によってターゲットが異なるようです。

結論から言うと、F60に搭載されているKAFASユニットは走行しながら自動的にキャリブレーションを行うとのこと。前述のターゲットを用いたエーミング作業は不要で、ISTAからキャリブレーション指示を出すだけのようです。ちなみに前述の自動車ガラス専門業者はヒビの位置・状態を見てすぐさま新品交換を推奨してきましたが、その直後に『当社が保有するエーミング機器は国産車しか対応していないので作業不可』と伝えられたのですが、その説明は誤りだったようです。

単にガラスだけ変えてもダメ?

OBD検査について | OBD検査ポータル
制度概要OBD検査は、自動運転技術等の電子装置に搭載された自己診断機能である車載式故障診断装置(OBD)を利用した新たな自動車検査手法です。OBDによる自動車の装置の故障診断の結果、当該装置に不具合が生じていると判定した場合には、自動車のコ...

なお、エーミング作業をしなくてもガラス自体は交換可能として、注意すべきは2024年10月以降の車検時OBD診断を考慮することです。仮にカメラやセンサー関連のエラー履歴が残っていると車検に通らないため、ガラス交換時にエーミングを実施しエラー発生を防ぐのが良いというオチになります。ただしOBD診断の対象となるのは2021年10月以降に新登場・フルモデルチェンジしたモデル(輸入車は2022年10月以降)となっており、2017年に登場したF60はこれに当てはまりません。

もっとも、作業具合によってはエーミングせずとも実施できると思われますが、さすがに自動ブレーキやACCの動作など人命に関わる部分ですから、エーミング実施する業者に依頼すべきと思います。

もうこれはさすがに保険に頼るしかない

交換作業は接着剤の乾燥時間を考慮し丸2日のスケジュール。新品ガラスになったF60の視界はまぁ綺麗なこと・・・。後付けしたドラレコも綺麗に再取付してありました。

部品番号作業項目/部品名単価数量金額
83192289285リペアキット10,714110,714
レイン/ライトセンサー初期化1,32045,280
フロントウィンドウ交換35,640135,640
51137390101AピラーカバーLH10,956110,956
51137390102AピラーカバーRH11,550111,550
51317288462バッファ46262,772
51317380731Fウィンドウアッパーカバー6,77616,776
51317380737Fウィンドウグリーン138,6001138,600
51489493821防音材フロントウィンドウ10,142110,142
61359856157交換プレートロービームセンサー6,44616,446
65202365231両面テープ(ITSアンテナ)6821682
65202466744ビーコンアンテナテープ1,05611,056
83102211217クリーナー2,48612,486
合計243,100

交換費用総額は243,100円でした。自動車保険の免責+1等級ダウンと事故あり係数1年で増加する保険料よりも高い交換費用となることから、今回は車両保険を使用し免責5万円のみ支払で済みましたが・・・それにしても高いですね。私がクルマに乗りだした頃は飛び石被害は等級据え置き事故扱いで済んだのになぁ(遠い目)

入庫時に事前説明がありましたが、ガラス交換に当たってはAピラーカバーも交換するとのこと。社外での作業であればこの辺は再利用してコストを下げることになると思いますが、

また飛び石被弾すると思うけど、頼むから割れないでくれと願うばかりです。。。

その後・・・まさかの部品不良で再交換です

LH側が死んでいても運転に支障はないんですが・・・

傷だらけのガラスが新しくなり気分も一新!だったのですが・・・それからほどなくしてトラブル発生。冬場に大活躍する熱線ヒーターが運転席側しか作動しません。。。

不思議なのが、RH側は正常に作動するのにLH側は一切作動しない点。どういう構造になっているんだ?と思い整備マニュアルをチェックすると、配線系統が二手に分かれていました。もしかして単純に配線を縁切りしたままなのでは?と思い、ボンネットを開きチェックしてみるも、配線に異常はなさそう。

年末に症状が発覚したものの業務多忙だったこと+RH側は作動するので『まぁいいや』と放置→それから2ヶ月後に正規ディーラーで点検をしてもらった結果、フロントガラスが不良品という結論に。と、いうことで再度交換となりました。部品保証が付帯するので、再交換にかかる費用負担はゼロだったのが幸い。純正品+ディーラー修理でよかった。。。

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