乗り換えは「また」突然に・・・【後編】

BMW F39
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中編からの続きで今回が完結編。突然のクルマ選びにあたり個人的本命のだったCITROËN GRAND C4 SPACETOURERが本決まり直前にまさかのヨメ氏ストップ。どうやら検討の過程で他のクルマが気になってしまったようです。そして・・・ついに乗り換えが決定します!

ヨメ氏の大本命はコレだった

GRAND C4STでは首を縦に振らないヨメ氏。ではどのクルマが気になっているのかを尋ねると、5008が気になっているとの回答。何となくそんな気がしていました。というのも、社用車1号の購入検討時に最後まで3008を推していたのはヨメ氏だったから。その頃からPEUGEOT製SUVには一目置いていたようで、今回の乗り換え検討に当たっても結構早い段階から5008の可能性を探っていたようです。

改めて、今回の車種選定はヨメ氏の意向に沿うと決めていましたから、GRAND C4STの商談はいったんストップして帰宅、自宅で再検討することにしました。

広義には双子のような両モデルですが、GRAND C4STよりも引き合いがある5008は中古相場が少しお高め。超バーゲンプライスの前者に比べると50~100万円ほどの価格差があります。その上、タイヤサイズが大きくなりランニングコストが増加することも明らかですから、『贅沢』な選択になるのは異論の余地がありません。

ただ、価格だけでクルマを買うなら我慢して中古国産ミニバンを買えばイイ話ですし、5008のほうが好みであればコストアップ分を『頑張れば』済む話。と、私が言わなくてもヨメ氏本人は理解していたよで、決して安くはないエクストラを支払ってまで5008を手に入れる価値があるのかに悩んでいる様子でしたが、私には『これ買うから、背中押せ!』という姿にしか見えませんでした(笑

どの5008を選ぶか?

そうと決まれば(?)私ができるのは情報収集と分析です。中古車サイトと過去カタログ情報、3008購入検討時に収集した資料を漁り購入条件を絞り込んでいきます。まさか3008の購入検討の残骸がこんな形で役に立つとは・・・(笑

どうせ買うならこんな5008

新型登場から各イヤーモデルの変更点、装備の追加除外、価格相場、各メディアの評価など色々な情報をインプットし、今回の検討軸を以下のものに決めてみました。

  1. 予算は出せてもGRAND C4STに+100万円程度、それ以上になるならGRAND C4ST
  2. ヨメ氏の使用環境から考えるとガソリン仕様がベターだが、車格を考えるとディーゼルにしたい
  3. 現在のF39と同じ水準の装備=パノラミックサンルーフや電動シート、シートヒーターは欲しい
  4. 年式は8速ATが搭載されたMY2018以降
  5. ボディカラーは有彩色が望ましいが、白・黒は個人的に『らしくないので』回避

こんな条件で絞ってみます。中編で触れていますが、フェイスリフト後の5008は確実に予算をオーバーするので購入対象から除外しています。精悍さが際だつ後期顔はとても好みなんですが、ハード面では大きな進化をしていない(顔の変更とADASの強化ぐらい)のに更に+100万円のエクストラを払うのはちょっと無理かな。

パワートレイン

ガソリンとディーゼルどちらにするかは悩ましい選択。ヨメ氏の普段使いに適するのはガソリン車。ただ、私としては『人生で一度はディーゼル車を所有してみたい』という考えもあります。それを後押しするのが、初期型5008は搭載エンジンでレンジの棲み分けをしており、ボトムはガソリン、トップはディーゼルが担っていたため、ガソリンを選ぶとオプション装着もできない装備が存在しています。

ちなみに、スペック上はガソリンの方が俊足な仕立てで、重量が140kgほど軽いうえに加速性能もガソリンに軍配。0-100km/h加速はガソリンが8.3秒、ディーゼルが9.2秒ですから、ガソリンを選んでも不満に思うことはまずないのです。それでもディーゼルを選びたいのは、圧倒的なトルク性能を体感したいからに他なりません。

アイシン製8速AT、F39と同じやつですね・・・個人的には色々思うことがありますが、基本は良いミッションです。

もうひとつ、組み合わされるトランスミッションについてはフェイスリフト前に6速ATから8速ATに変わっています。8速化の目的はエミッション性能の向上が主眼だったのでは?と思いますが、わずかながらも燃費性能が強化されているのでそちらを選ぶのが賢明でしょう。なお、ディーゼル車については8速AT換装の翌年2019年2月発売のモデルからエンジン制御に改良が施され、JC08モード燃費で17.8→21.2km/Lに向上しています。実用燃費はそこまで差がつくとは思えませんが、予算に都合がつくのであれば2019年以降の年式を選びたいところです。

欲しい装備

元ディーラー試乗車のF39はOPがレザーシート以外全て揃った個体だったため、できることなら5008も同等レベルの装備があって欲しいなぁと思ってしまいます。

ディーゼル仕様が前提であれば、標準車のGTに『ファーストクラスパッケージ』を装備したモデルをチョイスするとフル装備状態になります。このパッケージにはメモリー機能付電動シート・パノラミックサンルーフ・シートヒーター・マルチポイントランバーサポート、パークアシストやフロントカメラなどの上級装備がひとまとめになったものです。

このうち、寒がりなヨメ氏には必須となるシートヒーター、子供達が喜ぶパノラミックサンルーフは是非とも装備しておきたいもの。メモリー機能がついた電動シートも利便性が高いのであると嬉しい機能ですから、必然的にファーストクラスパッケージ装備車が必須条件になります。

グレード選び

大体の希望が出そろったところで、改めてグレードバリエーションを確認してみます。フェイスリフト前のディーゼルモデルに限定すると、

  • 【標準車】5008 GT BlueHDi
  • 【特別仕様車】5008 CROSSCITY
  • 【特別仕様車】5008 GT Line BlueHDi

の3種類があります。GTやらGT Lineやらややこしいグレード設定で混乱必至(笑)

前述のとおり、ディーゼル仕様はもともとエクステリアやインテリアの装飾が施された状態(言い換えると、スタンダードなスタイルは選べない)であるため、どのグレードを購入してもショボさは無縁なのですが、シート表皮に違いがあります。トップグレードのGTと限定車CROSSCITYはテップレザーとアルカンタラのコンビネーションとなっていますが、GT Lineはテップレザーとファブリックの組み合わせになります。

なお、2台の特別仕様車はファーストクラスパッケージに含まれるものが一部標準装備されているのでそちらを選ぶのもひとつです。CROSSCITYの場合、パノラミックサンルーフや電動シート、シートヒーターが標準装備されます。中古ではあまり価格差がないかもしれませんが、標準のGTより装備は充実しています。

少ないタマ数から決めたのは・・・コレ

画像は販売店の中古車情報から拝借

狙う仕様が決まったので、GRAND C4STを保留にした翌日、今度は5008の実車をチェックします。ディーラー到着早々、まずは5008を決めきれないヨメ氏に腹を決めてもらうために(笑)セールス氏にお願いして現行モデルの5008の試乗を行い、最終決断を促します。

既に2.0Lディーゼルは終売となり1.6LガソリンのGTグレードに一本化されたため、試乗車も1.6Lガソリン仕様のみの配備。まぁ、クルマの性格を知る分には問題ないでしょう。15分ほど試乗した結果、

乗ってみて吹っ切れたヨメ氏
乗ってみて吹っ切れたヨメ氏

高いけど、やっぱりコレがいいわ!

頑張って稼ぐね!

5008購入決定です!ヨメ氏、思い切りました(笑)早速購入個体を決めにかかります。ディーラー在庫があったのは、

  • 2019 GT BlueHDi ペルラネラブラック
  • 2020 GT Line BlueHDi アルタンスグレー
  • 2020 Allure アマゾネスグレー

この3台でした。本心を言えば、有彩色のエジプシャンブルーかエメラルドクリスタルが希望でしたが存在せず。系列グループ店舗にも在庫はありませんでした。であれば今回はいったんステイしようかと考えましたが、担当セールス氏から『たぶん希望するボディカラーの個体が入庫してくることはほぼ絶望的と思ってもらっていいです』のひと言で意気消沈。

比較的セールスの良かった3008に比べ、5008はあまり売れていなかった=母数が少ない上、売れ筋は白と黒だったためそれ以外のボディカラーは更にレアな存在とのこと。待てど暮らせど完全希望通りなクルマが手に入る希望は薄そうなので、今回はこの在庫車3台から選ぶことにしました。

この3台の中でパノラミックルーフを装備していたのは2020年式のGT Line BlueHDiのみ。残り2台は非装備=電動シートやシートヒーターも装備されないモデルだったため、これしか選択肢はありませんでした。GT Lineの特別装備で大方の希望は揃いますが、パノラミックルーフはオプション扱い。たまたま追加OPを装備していたため、ボディカラー以外は希望どおりでした。そのことをやんわり嘆いていたら、

長年金色のクルマに乗らされていたヨメ氏
長年金色のクルマに乗らされていたヨメ氏

いいのよこの色で!目立たなくていいのよ!
これでようやく身バレしにくくなるわ!

はい、すぐに身バレするガルバニックゴールドを選んだのは私です・・・。女性ならではの理由というか、確かにそういう目線で考えれば目立たない色を選ぶのもアリですね。ブルー系の個体があればヨメ氏もそちらを選んだと思いますが、グレーも嫌いじゃないとのこと。

後に判ったことですが、アルタンスグレーは特別仕様車のみ選べる色で、実はこれもレアもの。カタログ写真では普遍的なシルバーに見えますが、実物は金属感と陰影が際立つ色でした。思いの外、3008のボディラインにハマっている気がします。

当初の予算感を大幅にオーバーしたけど

当初検討していたGRAND C4 SPACETOURERよりも100万円以上高い買い物になってしまいましたが、本人が気に入ったクルマを手に入れたかったので、まぁコレで良いでしょう。夫婦共々頑張って働かなければ・・・(笑

  • 車名:PEUGEOT 5008 (P87)
  • グレード:GT Line BlueHDi
  • 製造年月:2019年?(初度登録は2020年4月)
  • ボディカラー:アルタンスグレー×ブラックダイアモンドルーフ
  • シート:テップレザー&ファブリックシート
  • ホイール:18インチアロイホイール LOS ANGELES×Conti CrossContact LX2(M&S)
  • 装着オプション
    パノラミックサンルーフ

購入時点での総走行距離は29,900km。4年落ちの個体です。同グレードの中古相場より少し安いかな?という価格でした。年式相応の小傷や劣化等々はありますが、全体的に綺麗な状態でした。来年4月には2回目の車検が控えていますが、特段の整備は必要ない・・・ことを願いましょう。

別れを寂しがる長男に対し、現オーナーであるヨメ氏は『うーん、思っていたより寂しくないかも』

と、いうことでF39とは5年でお別れです。下取りの金額は『まぁまぁ』といったところ。白や黒であればもう20〜30万円ぐらいは乗っかるかもなぁというぐらいでした。どう考えても不人気であろうボディカラーでしたから仕方ありません。5008の納車は9月末〜10月頭の予定。あと半月ほど、F39生活を楽しみましょうか。

ところで、F39オーナーじゃなくなったら当Blog名称をどうしましょうかね・・・(笑

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