X2 シフトショックの顛末

BMW X2
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最近、完全にヨメ氏専用車となったF39 X2。

試乗車アップの認定中古車として購入してから丸2年。当初は消極的なチョイスであまり気乗りしない状態で買った1台でしたが、SUVならではの地上高と立体駐車場に入庫可能(たまにNGだけど・・・)な全高、扱いやすいサイズ感ということもあり思いのほか満足しています。プラットフォームが同じ兄弟車のF60もよく出来ていますが、スポーティ性が信条のMINI以上にハードな味付けがされたX2に、未だに飽きることなく楽しんでおります。

そんな楽しいムード一色・・・と言いたいところですが、以前まとめた初回車検の記事にも記載したとおりミッション周りにマイナートラブルが起き続けています。そのトラブルとは、変速時の大きなシフトショック。購入時には一切トラブルの兆候は見られなかったのですが、日に日に悪化の一途を辿っていました。当初は特定の状況下において減速シフトダウン時にのみに発生したのですが、最終的にはシフトアップ時にも発生してしまう状況にまで悪化していしまいました。

で、結論から先に。まさかのATミッション交換というオチになりました。

どんな症状か?

さて、そのシフトショックとはどんなものか。具体的に発生するタイミングやその前後の車両の動きは必ずしも一定の環境下で起きるものではないのですが、発生頻度が高くなる乗り方は↓以下のとおり。

  1. 始動直後ではなく、温間状態での走行中に
  2. ドライビングパフォーマンスコントロールをECOPROに設定していて
  3. 流れのよい幹線道路を法定速度(60km/h)で走行中に
  4. 赤信号にてゆるやかに減速→制止をしようとすると発生する

すごくアバウトな表現(笑)でもこれが一番ショックが出やすい乗り方です。ちなみにシフトやステアリングパドルで手動シフトダウンをして、ということではなく、あくまで自動制御の環境で発生しています。速度的には20km/hで発生していますので、おそらく3速→2速の変速時に発生しているのではと思います。

当初は軽くショックが発生する程度だったのですが、じきに「後ろから軽く追突されたか」と思うぐらいのショックに悪化。症状が現れだしたときは、ECOPROに設定した際のコースティング機能(=低負荷時にクラッチを切りエンジンとミッションを切り離して燃費を稼ぐ機能)が悪さをしているのかな?と思っていたのですが、メーターで確認している限り、コースティングしていないときも発生。

で、入庫直前にはECOPROだけでなくCOMFORTやSPORTモードにしても発生、最終的には加速時にもショックが発生するレベルまで悪化。

ATFは交換不要・・・?

https://aw-mz.co.jp/sub_products.html

かつて、AT車でシフトショックの発生を感じたときは真っ先にATFを交換することが常だったかと思います。

X2に搭載されているATミッションはAISIN AW(現:アイシン)製のGA8G45と呼ばれるモデル。アイシン側ではAWF8G45という型番が設定されています。BMWでは前輪駆動系モデルではお馴染みのミッション。VolvoやPeugeotの他、本家トヨタのモデルにも多数搭載されているATミッションです。

で、どの搭載車両も『ATFは交換不要』と謳われています。で、BMWの場合もディーラー推奨整備でATF交換が行われることはありません。どういう理由で交換不要なのかはわかりませんが、とにかく交換不要なんです(笑)ですので、ディーラー側では「明らかなシフトショックが発生しているのであればATF交換で対処ではなく『ミッション交換』で対処することになる」というアナウンスが。

いやはやその対処法がとんでもなく驚きなんですけど、言い換えれば保証期間が終わってしまったらミッションを自腹交換するしかないわけで・・・考えただけで恐ろしい。。。

問題の発見が難しい…

さて、改めて過去の経緯を振り返ると、こんな感じです。

  1. 納車から1年(=新車登録から2年半)が経過した頃から、ECOPROモード設定で走行していると、減速時に軽いシフトショックを感じるようになる。
  2. 正規ディーラーへ初回車検で入庫した際に症状を伝え対処をお願いする→点検の結果、症状は確認できなかったがエラー履歴があったのでSGプログラミングにて対処し様子見となる。
  3. 点検から帰ってきてまもなく、再度シフトショックが発生(改善していない)
  4. ショックがどんどん大きくなり、明らかに大きなショックが発生するように→ヨメ氏からも『これでは乗りにくい』という声あり。ちなみにECOPROに限らず他のモードでも発生するようになる。
  5. 昨年再入庫したがコーディングが影響している可能性があると伝えられ→再度SGプログラミングで様子見(※I-LEVELは前回と同じ。もとい、単なるコーディング初期化)
  6. 納車後、やはり症状収まらず。じきにシフトアップ時にもショックを感じるように

という経緯。この流れから振り返るに、ディーラー側ではなかなかその症状を把握することが出来なかったことがわかります。と、いうのも必ず発生するレベルになっていればすぐに対処してもらえたのかもしれませんが、最初は発生頻度が低かったこともあり認識してもらうまでにずいぶん時間がかかりました。

個人的に、この手の再現性が低い不具合は完治するのが難しいという印象があります。確実に症状が頻発する状態でない限り、手の打ちようがありません。工場側ではリプログラミングを実施して様子を見るという対処法が定石ですし、それで直らなければ他の方法を・・・という繰り返しは予想通り。他のX2に同様の症例があれば対処が早い(修理指示が出る)のですが、初回車検時のときは症例報告なし。2回目も同様でした。その時点で、完治までは長期戦になるだろうと覚悟。

と、いうより何度も入庫させるのも億劫なので『まぁ、持病だから・・・』と思い我慢しながら乗るしかないか?とも思ったり。F60乗っているのもあるけど、この半年で何回ディーラーに行ったんだろう(笑

『保証期間のうちに完治させましょう』

そんな諦めムードの中、R60購入から長いお付き合いのセールス氏(ちなみにこの方から4台も購入 笑)と立ち話。「調子はいかがですか?」との問いに件のシフトショックの件を話したところ、

『延長保証の期限が切れるまでに必ず直したほうがいいですよ!』

とのお言葉。うーん、頼もしい(笑)と、いうことで整備工場の夏タイヤ→冬タイヤ交換繁忙期が終わった頃を見計らい(というよりF60の事故修理が終わり引き渡しになった12月末に)3度目の入庫依頼をしました。

で、結果的には3度目の入庫でディーラー側でもシフトショックの発生を確認。BMWJ側と協議した結果ミッション交換という大手術と相成りました。

その結果は驚愕を超えた

全然関係ない前回記事に引き続き、再び登場(笑)今回の代車は「わ」ナンバーのヤリス(非ハイブリッド4WD)でした。ちなみに乗ったヨメ氏の反応は「んまぁ、及第点だよね」とのこと。私も乗りましたが・・・うんまぁ、って感じで。ちなみに燃費は思ったほど良くなかった。

1週間の入院を経て無事交換完了。

で、症状がどうなった?よりも先に気になる作業対価ですが、まさかの180万円オーバー!!!さすがにコレは驚きでしかありません・・・。ブログネタのために作業明細をもらおうと思ったのですが、作業完了後に行うBMWJへの報告が未だ終わっていないため出せないとのこと。メカニック氏より口頭で概算金額を伝えられましたが、180万円をオーバーしているとのこと。前述のとおりBPS延長保証に加入していますので一切の負担はありませんけど、

自腹だったら即死決定です・・・

交換されたミッションは、当然のことながらシフトショックが一切発生しません。これで当分安心して乗れそうですけど、やっぱりなんだか180万円オーバーの衝撃はデカい。もし保証が切れていたのであれば、推奨されていないATF交換をディーラー以外で実施してでお茶を濁すほかないでしょう。で、それで直ればいいですけど、結局、直接的な原因は何だったのか?が(現状)わからないので、保証交換してもらって良かったと安堵する反面、むしろ今後長期間に渡って乗れるのかが不安になってきました。

以前、R50 MINI時代にレリーズベアリング破損→破片がミッションケースを破壊し不動になるトラブルがあったのですが、その際はミッション新品でも30万円前後。まぁ『手が出ないほどではない』価格だったのを覚えています。そう考えると最新型の8速ATの超高価格ぶりが際だってきます。搭載車種は多いので今後リビルド品や中古品が出回ってくるのでしょうけど、それにしても・・・高い。

さて、今後はどうやって高額修理を回避すればいいんでしょうかね・・・。

ちなみに例の如くI-LEVELが最新(21-11-5461)にアップデートされていたためコーディングとCarPlayやり直し。コーディング環境を最新データにしなきゃならないのでこれまた一苦労。その上、何故かいつも通りの手順がうまく行きません。うーん。→と、思ったら単にPCの調子が悪かった模様。別のPCで環境作って試したら何のこともなく復活しました・・・。

コメント

  1. たま より:

    私もx2 18dを認定中古車で買ったのですが、納車時からエラー発生、燃料臭が酷く、ディーゼル車もBMWも初めてだったので、匂いはこんなものかなと一ヶ月半ほど走った夜にライトより白い煙が上がっているのを見つけ、ディーラーに電話。

    燃料が噴射バルブから漏れていたようでした。
    臭いはそのせいで、買った時から…

    と、気化燃料を吸わされ続け、妊婦の妻、胎児への影響も考え補償を訴え、
    bmwjにも、消費者生活センター、
    自動車協会にも問い合わせいれたのですが、どこも責任逃れに近い反応。

    返品を要求しましたが、ディーラーは、買った時より130万も下げた査定しか出来ないの一点張り。

    連絡も明らかに遅い時間ばかり連投でかけてくるしと最悪なbmwデビュー中です。

    放置国家のなせる技だなと…

    この記事をみて、さらにそういえば!
    となりました。

    • Avatar photo Hokkai_K2O より:

      なかなか凄まじい不具合というか・・・欠陥というか・・・。

      ただ、一度ナンバーがついてしまえば返品はまず無理、修理(原状回復)に応じていれば売り手の責任は果たされているというのが法律上の線引きですから、こういう事例はなかなか困ったものです。そうなると、いかにディーラー(とセールス氏)に信用信頼が置けるかが運命の分かれ道かもしれません。その点、今お世話になっているディーラーはすごく頑張って頂いております。

      たまさんの事例のような耳を疑いたくなるほどの不具合に遭遇した経験はありませんが、過去にはこちらがどう努力しても人として信用ならないセールスに当たったことがありました。その時は結局、1年も経たずにクルマもディーラーを変えましたけど、程なくしてその某輸入車正規ディーラー、なくなっちゃいましたね。

  2. たまにゃん より:

    余りにも故障と不具合多くて乗り換えました。

    X2は、X1やミニや2シリーズが先行して発売してたので品質的には何も気にしてなかったけど、入院多すぎ(1年間で10回くらいは点検修理)と、シフトと駆動系の故障(国産では今まで経験した事ない故障)がありまして。

    保証期間中にすぐ正規ディーラーに伝えないと、かなり後悔することになりますよ。

    多分、ハズレ車両だったかと。

    皆さんの車、落ち着くといいですね。

    • Avatar photo Hokkai_K2O より:

      あら・・・心中お察しいたします。

      製品そのもののクオリティもそうですが、記事にもあるとおりディーラーでの修理に関しては他に症例報告がなければ手の施しようがないことにも起因するかもしれません。もっとも、未だに短距離+低速+高温多湿の日本にバッチリ向いたクルマに仕上がっていない部分がある気がしています。特に駆動系は制御含めて「うーん」と思ってしまうポイントがいくつか残っています。

      色々調べてみると、コンポーネントに共通部分があるF56系も、デビューからある程度年数が経ってきていますが持病的な症例が増えてきているようで、その中に液封エンジンマウントの劣化が挙げられています。R50系ならまだしも未だにウィークポイントなのかよと思ってしまいます・・・。
      一定の速度域で発生する音振関係であればいっそ割り切って(というかその嫌な部分が出る領域をすっ飛ばして)運転するのが一番精神衛生上良いのですが、なかなかそうもいきませんし。

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