R52復活計画|改めて読む3冊

MINI R52
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世間の話題は新型コロナウィルス。例に漏れず、我が社も在宅勤務になってしまいました。『家に居ろ』期間になったことで、外周り業務もほぼ中止になったことから、正直かなりヒマです。

で、R52も納車されたことですし、改めて初代MINIの文献を読んで知識と熱意を深めることにしました、って堂々とサボりを公言してはならない 笑

1冊目 別冊CG MINI STYLE

MINI STYLE―だれも知らないMINIがここに。 (別冊CG)

この書籍は初代MINIが発売された2002年3月に発行されたもので、新品で手に入れるのはほぼ困難かもしれませんが、中古品はまだ手に入れることは可能かもしれません。当時はディーラーでも配布していたところもありましたので、初代MINIオーナーであれば、一度は目を通したことがあるかも?

特徴としては、プロダクトリーダーをはじめとした開発メンバー、日本のマーケティング担当者のインタビュー記事が掲載されている点です。初代BMW MINIが発売されるまでのストーリーは他の書籍でも記事化されているのですが、インタビュー記事が掲載されているのはこれだけかと思います。

個人的には、デザイナーの項目では、初代MINIのデザイン実務を担当したFrank Stephensonのインタビューとともに、本人が描いたイメージイラストが掲載されている点や、シャシーやパワートレインの開発者インタビューが情報としてかなり貴重かと。どの項目もそこまで長文ではなくライトな内容ではあるものの、初代BMW MINIの背景を知るには一番オススメです。

2冊目 ミニの至福

ミニの至福

こちらはOld  Miniの歴史を紐解きつつ、BMWがMINIブランドを手に入れるまでの経緯、ドイツとイギリスの考え方の違いなどをひとつひとつ説明しながら、開発→生産へのプロセスを解説してくれており、読み物としては非常に読みやすい1冊に思います。書籍が発売されたのが3代目F56がデビューした後というタイミングだったこともあり、2代目BMW MINI R56へモデルチェンジした経緯にもしっかり触れられています。先に紹介した、MINI STYLEと合わせて読むと尚良いかと。

ちなみに、序章で触れられている一文

ミニのオーナーに話を聞くと、ミニへの愛着は、愛車という以上の感情として伝わってくる。この次に乗り換えるのもミニ。あるいは、ただ車体の色を変えて、色の違うミニに乗ってみたいという願いも語られる。さらに、ミニを手放すと心に穴が開いたような寂しさにかられ、機会があればまたミニに乗りたいという思いが募ってくると話す。そしてやっぱり、ミニを買ってしまうのだと笑うのである。

誰の話?というかまんま私の話じゃない 笑

3冊目 BMWミニの世界

BMWミニの世界―ドイツが受け継ぐ英国の伝統

発売は2017年で今回紹介する3冊の中では一番新しいものになります。BMW MINIだけを掘り下げて書籍にしたものはこれが初めてじゃないか?と思いますが、3代に渡って大ヒットしているBMW MINIだけ拾って1冊にまとめられるぐらいの歴史になったという証拠でしょう。

触れられている内容はMINI専門雑誌でも掲載されている内容ではあるものの、これまで発売されてきたR50系、R56系、そしてF56系のボディバリエーションをひとつひとつ丁寧に触れている点では、私のようなBMW製MINIから車歴が始まったような方にはピッタリではないかと思います。著者が外国記事の翻訳をされている方ということもあり、イギリスAutocarの翻訳記事が掲載されている点も魅力。BMW Japan広報の協力もあり、オフィシャル写真や当時のカタログデータも多数記載されているのもオススメポイントです。


以上3冊を全て読むと、初代BMW MINIの歴史と、各モデルの細かなポイントはほぼ抑えられると言っても過言ではないはず。世の中インターネットで色々な情報にアクセスできるようになりましたが、やっぱり書籍から得られる情報は貴重です。

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