R52復活計画|難航しているソフトトップ修理

MINI R52
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↑先日の記事ですが、動作しなくなったソフトトップを修理するため、既に破損が見られるソフトトップロックフックを購入した件。

早速交換してみようと思いアレコレ作業してみましたが、現状の結論は『思ったよりも面倒な修理になりそう』といったところ。かなり難航しています。ロックフックを交換するどころか、当初は故障していなかった部分まで壊してしまい、ドツボ状態でございます・・・。

改めてコンバーチブル機構を考える

修理するにしても、まずは機構をしっかりと調べてから。改めてR52のソフトトップを開く際の動作をを振り返ってみると、以下の順番で動作します。

① キャンバストップ(サンルーフ)のように、幌が屋根中部ぐらいまで巻き上げられる
② 所定位置まで開くと、後部座席左右のガラスが全開に+前席左右ウィンドウが少し下がる
③ ソフトトップ前部のロック機構が幌側へ引き込まれ、サンルーフが全開に
④ Z字型フレームが動きながら幌を後部へ収納される
⑤ 後部に収納→開く動作完了(※2015年後半からのモデルは収納トップがロックされる機構が追加されているそうです)

という順番。で、ロック機構③の動作は、そもそも①の動作と組み合わされているため、そもそもスライドピースに不調が起きていると、うまく動作しません。

作業手順の勘違いにより被害拡大!

色々記述する前に、ですが・・・私の場合、余計な手順を挟めてしまったことで、結果的に正常動作していたパーツを壊してしまいました。もし仮にロックユニットだけに障害発生しているのであれば、作業手順は簡単だったはずです。

ただ、完全に勘違いしていたのが、ロックユニットの解除方法。これは『力技』でマイナスドライバー等を用いロックを外すのが正解なのですが、壊れているほうのロックがどうにも外れなかったことから、キャンバストップを動かすモーターまで外して作業したのが運の尽き。結果、モーターを壊してしまうというオチでタイムアップでした。

正しい交換作業の手順を考えると、以下の方法になると思われます。

  1. ソフトトップを一番後ろまでスライドさせる(※この時点ではロック解除されない)
  2. 窓が全部下がって折りたたみモードに移行するところまで動かす
  3. トランク左側にあるソフトトップ油圧ユニットを手動動作モードにする
  4. ソフトトップ先端のロックをドライバーなどで強制的に解除する
  5. ソフトトップフレームとクロスバーのロッキングフックをドライバーなどで解除する
  6. 手動でソフトトップの『折りたたみ』が出来るようになるので、途中まで折りたたむ
  7. ガイドレールパネル(部品10)・ガイドレールインナートリム(部品9)・フロントシールを外す
  8. 目的のロックユニットを取り外す(部品15および部品18)

本来はコレで修理完了・・・となるはずなのですが、我が家のR52の場合、そうなりませんでした。勘違いから、結果誤った方法で作業したため壊したわけですが、その手順は以下のとおり。なお、このパターンは『ソフトトップを動かすワイヤーに不具合がある場合』の方法になります。

  1. ※ソフトトップが正常にスライドしない前提で
  2. トランク左側にあるソフトトップ油圧ユニットを手動動作モードにする
  3. ソフトトップ中央部にあるキャンバストップユニットを取り外す(部品4および部品7)
  4. 手でソフトトップロックを取り外す
  5. フロントボウ(部品2)からソフトトップファブリックを取り外す
  6. フロントボウを取り外す

まず、この手順で頓挫した理由その1が・・・本来あるはずのアレンキーがなかった件。これは車載の取扱説明書にも『機構が故障した際のソフトトップ操作方法』に記載されている手順に必要なツールなんですが、所定位置(後部座席の座面下)にありませんでした。誰かが使ったまま収納しなかったのでしょうか。どこを探しても見当たらず。

画像は海外オークションサイトからの拾いものですが、これも割れてます

それに付随しての理由その2が、キャンバストップドライブユニットの手動動作ネジが簡単に折れてしまった件。これは盲点というか、落とし穴。原因はユニットの劣化により『押して回す』の箇所が押しっぱなしになっていたことに気がつかずにオーバートルクを掛けたことです。前述のアレンキーがなかったため、手持ちのラチェットで回そうとした瞬間に・・・ソケットが真っ二つに。これにより、二度と手で動かすことが出来なくなってしまいました。

理由その3が、上記のドライブユニットを外す際に、左右のスライド機構の位置をズレた状態にしてしまった件。ドライブユニットを外す際、ふいに運転席側のスライド位置を弄ってしまったようです。その結果↓

こんなにズレてしまいました。当たり前ですが、この状態になってしまうとソフトトップが正常に動くことはまずないでしょう。

強制的に動かしてみた

まぁ、こうなってしまい完全にパニックなわけですが、いったん色々な確認のために、BMW謹製の整備書にあるとおり強制的にロックを解除して、手動で幌を動かしてみました。すると・・・

ご覧のとおり、運転席側の幌がロールバーに完全に干渉しており、このままでは定位置に幌が収納できません。仮にこの状態でむりやり動作したとしても、幌が毎度ロールバーに擦れるわけですから、幌に穴が開いてしまいます。そもそも、安全センサーが位置がおかしいことを察知するでしょうから、動作しないと思われます。

キャンバストップドライブユニット

さて、前述の『キャンバストップドライブユニット』の件。

この部品はソフトトップを開閉するために重要なのですが、実は手動操作用のネジ山が壊れてしまったため、どうやって動かせば良いか?と思い分解したところ、被害を拡大してしまいました。

Convertible Top Motor
Drives the mechanics for the sunroof on convertibles

リンク先にユニットの全体画像がありますが、タンクのような形状になっているところにモーターがあり、その横の黒い樹脂で覆われた内側に樹脂製ギアがある構造。その樹脂製ギアを介してソフトトップ側のワイヤーを動かす構造になっています。そもそも、ここを手動で動かす必要はなかったのですが、壊してしまったものを修理できるか?と思いユニットをバラシたのが運の尽き。

もともと経年劣化でグリスが固形化している状態だったため、再度組み直して稼働させたところ、ギアの歯が一部欠ける格好となり、最終的には異音を発して動かない状況にまで陥ってしまいました。このユニット、かなり強力なパワーで巻き上げをするので、構造は単純でも要注意ですね。

結局、このユニットが壊れてしまったことで、ロックフックを交換しても正常動作するかどうかの切り分けができなくなってしまいタイムオーバー。ちなみにこのユニット、新品で買うと400ドル以上のプライス(!)のため、リビルド品を海外個人輸入します。

仕様変更も多く、かなり面倒だ・・・

もうひとつの問題点。我が家のR52は初期型なんですが、機構部品が年式によってちょこちょこ変わっている点も困惑しています。

まず、最初に購入したソフトトップのロックフックですが、供給されているパーツと、車両についているモノが違います。これは海外フォーラムでも話題に上っていましたが、R52の最初期のモデルのみ、ロック先端の『突起』がありません。これに対応するためには、この突起を削り落とすか、車体側のロックを受ける部分も交換するしかないとな。

通常、こういう場合はパーツ品番が変わって別々に供給されるはずなのですが・・・

先ほど紹介したスライド機構も、レールに摺動する部分が年式によって何種類かあるようで、年式によっては追加でレール部も交換が必要とのこと。うん。こりゃあ面倒だわ・・・。

ボロさが更に難易度を高めている・・・?

また、パーツの経年劣化により、外れるべき(動くべき)ものが思い通りの動きをしてくれない結果、余計に作業時間が掛かっております。

わかりやすい劣化がソフトトップファブリック。表面がかなりやつれているのはパッと見ればすぐわかる状態(+謎のワッペンが取れないという嫌なオマケ付き)なんですが、幌の裏面や端の部分にある樹脂部分が硬化しており、結果、作業にあたり必要な幌の脱着ができません。おそらく、解決するためにはツメを破壊するしかないような気がします・・・。(=そうなると、幌全交換しかない)

さて、どうする?

分解してみてわかったこととして、

  1. 全体的に劣化している(これは車歴上仕方ない)
  2. その上あちこちに樹脂部品が多用されており、限界を迎えている箇所が多い(これも仕方がないが、もう少し設計段階で何とかならなかったのか?
  3. 小まめにメンテしないと故障に直結する。特に潤滑関係は要注意。
  4. 構造が複雑なため、1箇所が壊れるとあちこちに飛び火する(実際、そうなってる)

身銭切って初めてわかりました 笑

しかも、こんなややこしい機構のモノをDIYで修理する方もあんまりいないようで、情報があまり見当たらず苦労しています。NAMあたりの海外フォーラムを覗いても、参考になる資料はわずか。BMW謹製の整備書も、ソフトトップ機構に関するものはもの凄い数の記事数があるのですが、基本はGoogle翻訳に頼って読むしかなかく、調べるだけでもえらく時間がかかります。

正規ディーラーでソフトトップ故障修理を行うときは『全部入れ替え』でとんでもない修理額に!という理由もいささか納得できちゃいます。前述のとおり、仕様変更であちこちのパーツの品番が変わり、その互換性もまちまちなため、そんなんなら全部新しくしちゃった方が早い、という判断になるのでしょうね。さすがに予算がなく全交換するつもりはないですから、部品をちょこちょこ調達しながら改善を目指すつもりでいますけど、モチベーションは下がり気味。

・・・時間も予算も、キツイですが、ぼちぼちやっていきましょうか 笑

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