無事引き取りが済んだアコード。Aさんとの約束どおり、3月末に移転登録を完了させました。手続きに際しては、オーリスと同じく自動車保有関係手続きのワンストップサービス(OSS)を利用しています。相変わらず入力すべき項目や紙で用意する資料が多くて面倒なのですが、前回の反省点を踏まえて実施したのでだいぶラクになりました。
今回の手続き内容

今回は『移転登録』を行っています。似たような手続きをされる方向けに概要を記載します。
- 売買による移転、売買対価50万円未満(自動車税環境性能割は課税されない)
- 同一運輸支局内での移転→本来ナンバープレート引継ぎだが、あえてナンバープレートを変更
- 旧所有者はマイナンバーカードなし、新所有者=私は保有
- 旧所有者の車検証住所と印鑑証明住所=現住所が違う
- 移転登録手数料はキャッシュレス納付を行う
- 車庫証明は警察署窓口で紙申請で実施する
という、まぁ何となく面倒なニオイが漂う内容です・・・。
旧所有者の住所が違う
今回の手続きにあたり、先立って紙で提出する資料を用意します。通常、旧所有者側で準備するものは以下の資料です。
- 旧車検証
- 譲渡証明書(紙で作成、旧所有者が押印のもの)
- 旧所有者の印鑑証明書
- 旧所有者の委任状(紙)
以上4点が必要です。なお、マイナンバーカードを使用する場合は印鑑証明書の提出と紙の委任状(紙)作成は不要です。これはマイナンバーカードに内蔵された電子証明書で署名添付を行うと、各書類に印鑑証明つきで実印を押したことと同じ効力を持つためです。
車両引き渡し前に上記4点の書類をお預かりしたのですが、ココでひとつの落とし穴が。旧車検証と印鑑証明書を受領し帰宅したあと、それぞれ記載の住所の『番地』が異なっていることに気がつきます。そういえば、Aさんは数年前に旧宅すぐ横に新居建設して引越していたんだった・・・。
その場合、車検証に記載の住所と現住所の繋がりを示す書類=住民票を提出しなければいけません。すっかりそのことを失念しており、もう一度書類をお預かりに伺うはめに。なお、これらの書類を『OSS申請の送信後すぐに』運輸支局へ提出しなければ、いつまでも受付審査が開始されません。
なお、作成する譲渡証明書、委任状、申請書類等の旧所有者住所は車検証記載の旧住所ではなく、印鑑証明書やマイナンバーカード記載の現住所で作成するのが正解です。
車庫証明の電子申請時手数料納付方法が・・・

前回見事に落とし穴にハマった車庫証明の申請。OSS移転登録と同時に車庫証明申請を行う場合、手数料もインターネットバンキングで納付することになります。というより・・・北海道警察の場合は『インターネットバンキングでしか納付できない』のです。
さらに、利用可能な金融機関が地銀一行のみという状況は現在も変わっていません。そろそろクレカやキャッシュレス納付も対応してくれれば良いのに・・・。前回の教訓を元に、当該金融機関の口座からIB振込をしようと思ったところ、ログインできません。あれ?おかしいな・・・?

ぶはは!また詰んでるじゃないか(笑)
普段使用していない口座だったため、IBサービスが自動解約されていました。その案内に記載されたコールセンターに電話確認したところ、もう一度IBサービスの利用開始手続きをするよう促されます。案の定即日利用開始は不可能で、まさかの前回と同じ流れに・・・。これでは3月末までに移転登録が終わりません。
仕方がないので、車庫証明申請は紙で提出にしました。警察署に2度足を運ぶ必要がありますが、申請データ作成の手間を考えると、実はコッチのほうがよっぽど楽だと気がつきました(笑)前回も思ったことですが、いい加減所在図や車庫図面の添付は利便性高くならんのか・・・。
金曜日夕方に窓口申請→翌水曜日に証明受け取りでした。
運輸支局での手続き+ナンバー封印作業

車庫証明を受領した後は、OSSによる移転登録申請に移ります。こちらは表示される項目に必要事項を入力し、マイナンバーカードで電子署名を付与して送信するだけです。この手順自体はそこまで難しいものはありませんが、入力(選択)項目が多いので間違わないように注意しながら進めます。途中、車庫証明の電子申請に関する設問がありますので、今回は『紙提出』を選択します。
全ての入力を終え電子送信すると、OSSステータスが『受付審査中』となりますので、すぐに運輸支局窓口へ出向いて紙書類を提出します。窓口では「移転登録のOSS申請」と伝えれば良いのは前回と一緒。書類にOSS受付番号を沿えて提出し→15分ほどで受理されました。
今回は車庫証明プロセスがないため、運輸支局側での受付審査が完了後すぐに自動車税申告審査に移ります。冒頭で触れたとおり売買価額が50万円未満ですので申告すべき税額は0円ですが、免税点を超えると納付手続きが必要になります。それらが終われば、ステータスが『書類交付』に切り替わります。

書類提出の翌日、再びアコードを運輸支局へ持ち込み旧車検証・ナンバープレートを返還すると新しい車検証が交付されます。それが終わったらすぐに運輸支局の近くにある自家用自動車協会で新ナンバープレートを購入します。今回は希望ナンバーではなく払出ナンバーを選択したので特段の手続きはありませんが、希望ナンバーや図柄入りナンバーを希望する場合は事前予約が必要(+OSS申請に予約番号の入力も必要)です。
受け取ったナンバーを車体に取り付け、最後は車検証とボンネット内の車体番号と取り付けたナンバープレートの整合確認をしてもらい、封印手続きをもって全て終了です。
ちなみに本来はナンバー変更が不要な運輸支局管轄内の移転登録でしたが、新規ナンバーにしたい際は『自動車登録番号標交付の理由』を選択しなければなりません。単に変えたいという選択肢がないので「使用本拠地の変更~」を選んだのですが、運輸支局の職員に『その旨を備考欄に書いて欲しかった』と言われました。間違って選択したと思われたようです。
紙でやるよりラクだけど、使い勝手はもう一歩進化して欲しい

3度目ともなればすんなり進む・・・と思いきや、またもやアレコレと頭を悩ませる結果でした。手続きのプロセスが多すぎるのは相変わらずです。
譲受・譲渡者共にマイナンバーカードがあればかなりラクなのですが、取扱いを厳重にし過ぎて『よくわからん』モノにしてしまった結果、世間から得体の知れないカードとして捉えられているのが非常に残念です。印鑑代わりにタッチ!ぐらいにシンプルな捉え方ができる存在になって欲しいと切に願うばかり。
それにしても、国や行政がやろうとしていることは不可解なことが多いなぁと感じる場面がいくつか。まず車検証は2023年1月からICタグが貼付され窓口に行かなくても内容更新ができる仕組みになったはずですが、券面記載事項=使用者が変わることから結局窓口へ足を運ぶ必要があります。
さらに車庫証明は2025年4月より保管場所標章(シール)が廃止となり、いよいよ警察署に行かず手続き可能になるのか!と思いきや・・・単にシールが廃止になっただけで相変わらず証明書は紙発行のため、警察署へ出向くかレターパックでやりとりする必要があります。
仕事減らないじゃないか。何とかしてくれんかのう。
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