相変わらずクルマ関係の手続きが煩わしすぎた

オーリス
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ようやく社用車に仲間入りしたオーリス。今回は個人間売買のため名義変更や各種手続きは(当然のことながら)全て自分でやることに。行政書士へ丸投げするのも手なんですが、職業柄、公的手続きは極力自分自身でやってみて経験を積むことにしています。そんなこんなで、あれこれ駆使してやってみた結果をまとめ。ちなみに詳細は後述しますが大事なことを先に言います。

よく調べて、よく読んで、ちゃんと理解しましょう

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さて、改めて今回の手続き内容ですが、今回は同都道府県内・同運輸支局管轄内での個人間売買による名義変更になりますので、やるべき事項は以下のとおり。

  • 各種申請用書類の準備
  • 警察署にて車庫証明手続き
  • 自賠責保険の名義変更(権利譲渡)
  • 任意保険の手続き
  • 運輸支局にて移転登録
  • 都道府県税事務所にて自動車税の申告

とまぁ・・・色々面倒な手続きを経ることになります。一番煩わしいのが、これらの手続きで実際に足を運ばなくてはならない役所がたくさんあること。不動産屋行って→警察署行って→運輸支局行って→地方税事務所行って・・・と、これ全てやるなら1日潰れるでしょう。

どうにかならんのか?と思って調べると、国土交通省の「自動車保有関係手続きのワンストップサービス(以下、OSS)」を使えば、インターネット上で各手続きを電子申請できると知ります。OSSを利用するためにはいくつかハードルがありますが、その中でも重要なのがマイナンバーカード(※通知カードではダメです)があるかどうか。申請には実印押印と同じ効力のある電子署名の添付が必要となるため、マイナンバーカードまたはそれに準じた証明書の準備が必須となります。

OSSを用いた移転登録の流れと準備書類

今回の移転登録に関しての詳細条件は以下のとおり。

  • 有償による譲渡(ただし取得額は自動車税環境性能割の免税点以下の総額5万円)
  • 所有者・使用者・使用の本拠位置変更、ただし所轄運輸支局の変更なし(同一地域内)
  • ナンバープレートの変更なし=旧番号そのまま引き継ぎ

上記の場合、あらかじめ用意(作成)する書類は下記のものになります。

  • 譲渡証明書
  • 旧所有者の委任状
  • 旧所有者の印鑑証明書
  • 保管場所の所在図・配置図
  • 保管場所を使用する権原を疎明する書面

なお、委任状と印鑑証明書については旧所有者がマイナンバーカードを持っていれば電子で提出できますが、ほとんどの場合は紙提出になるかと思います。そしてOSSを用いた申請は、

  1. OSS側で必要事項の入力
    ※先に委任者情報ファイルを作成した上で、移転登録書類を作成していきます
  2. 車庫証明関係書類のスキャン・デジタル化→添付
  3. 全て入力が終わったら、マイナンバーカードで電子署名添付→申請の送信
  4. 運輸支局窓口へ行き、OSS受付番号を伝えた上で譲渡証明書・旧所有者委任状+印鑑証明を提出
  5. 運輸支局で受付審査が終わったら、保管場所証明申請手数料を納付
  6. (車庫証明の実地調査実施)
  7. 車庫証明審査が終わったら保管場所標章の交付手数料を納付
  8. 所轄警察署へ行き上記標章の受取、または郵送請求
  9. 運輸支局へ検査登録手数料の納付
  10. 地方税事務所へ自動車税関係の納付(あれば)
  11. 全て完了すると、新しい車検証が発行→運輸支局で旧車検証と交換

という流れになります。

車庫証明は相変わらず面倒な儀式

こんな原野みたいな駐車場でも配置図が必要ってのが、ねぇ(笑

本筋にはあんまり関係ない話ですが。『コレ、ホントに必要か?』と思う公的手続きのひとつが車庫証明だと常々思います。その意義や意図についてはあえて触れませんけど、車庫調査員が実地確認に来るためだけにわざわざ地図や見取り図を作成し、居住確認のために自宅に表札を設置しなきゃいけないのは本当に面倒なことこの上ありません。

そしてOSS申請時には、これらの書類は手書きし→スキャンし→既定サイズにリサイズしてアップロードしなくてはいけません。ほとんどアナログに近い取扱い。コレ、もう少し現代的な扱いになりませんかね?配置図には寸法まで記載しなくちゃいけませんが、申請手数料取って、実地調査来るのに・・・。もっとも、デジタル申請なんですからデジタル地図上で駐車場所を指定できるぐらいは実装しても良いのでは?と思います。

さらに言うと、賃貸駐車場など他人名義の土地を駐車場とする場合、「保管場所使用承諾証明書」も提出することになります。で、この書類。大抵の不動産屋はたった1枚の紙切れを出すだけで法外なまぁまぁ良い手数料を取ってきます。で、実際のところ、保管場所使用承諾証明書の記載内容に準じた賃貸契約書を提出すれば良いそうなのですが、あまり知られていないというか・・・。というか私も知りませんでした。でも、そう書いてあるんだよなぁ。

いい加減、見直して欲しい制度に思います。

手続きは順調に進むと思ったが…

話を申請フローに戻します。

OSSサイト上で必要な情報を全て入力+アップロードし、電子署名添付したデータを送信すると申請手続きが開始されます。ですが、そのままではステータスが「受付審査中」から一向に進みません。あれ?と思ったのですが、これは審査中となったら速やかに譲渡証明書や委任状関係書類を運輸支局窓口に提出しなければいけません。画面には『書類提出待ち』といった案内は表示されず、15日以内に提出しないといけないので注意が必要です。

運輸支局にOSS用窓口がありません

と、いうことでさっそく運輸支局へ書類を提出しに行くのですが、運輸支局窓口にはOSS用の窓口がなく局内案内にも記載がありません。仕方がないので登録部門の相談カウンターに行くとそこで受付をしてくれるようです。「OSSでの移転登録で、受付審査の書類を提出します」と伝えれば、担当の職員が来て書類を受領してくれます。書類提出時にはOSS受付番号の伝達を忘れずに。

待つこと数分で審査完了が伝達され、OSSのステータスも次の車庫証明手続きフェーズに移行します。でも、専用窓口がなく相談カウンターで対応ってことは、あまりOSSが活用されていないのかなぁ?と思ってしまいます。

ちなみに書類提出時に相談窓口で『OSS申請の書類提出はどの窓口に行くべきか』を尋ねてみたところ、登録窓口であれば紙提出用のカウンター・相談カウンターどちらでも対応は出来るという回答。『空いているほうを利用してください』とのことでした。

納付手段は限られております

税・手数料の納付の手順 | 自動車保有関係手続のワンストップサービス
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で、ここからが大きな落とし穴の話。冒頭にも記したとおり「よく理解する」ことがとても重要だ、ということを身をもって体験しました。

車庫証明手続きフェーズになると、まず警察へ申請手数料の納付をしなければなりません。で、私はてっきり各種納税に使えるPay-easyに対応した金融機関口座があれば大丈夫と思い込んでいたのですが…実際はその機関ごとに利用できるペイメントサービスが違うことを知ります。

居住地を管轄する北海道警察の場合、納付手続きができる金融機関は地銀1行のみ。しかもATM納付はできずインターネットバンキングからしか受け付けないという仕組み。その地銀に口座は持っているのですが…事前にIB利用登録はしていなかったため、すぐに納付ができません。慌ててIB利用登録をするも、金融機関からカードが届かないと利用開始出来ず、1週間ほどかかることが判明。下調べを入念にしなかったツケです。

で、納期限までに手数料を納付できない場合、申請は『無効』扱いになります。すなわち、もう一度最初から全部やり直しということです。これは流石に面倒だ!と思い、OSSコールセンター、警察、金融機関に問い合わせをしてみましたが、結論は『どうにもならない』ということでした。

…詰んだ。。。

具体的には、警察回答は『OSS利用で窓口納付は仕組み上できない、窓口納付したいなら紙提出に切り替えてください』金融機関は『ATMや窓口納付は対応していない、IBのみ』というもの。OSSコールセンター側も『申請は無効になります』の回答。で、警察から伝達された納付期限までに申請手数料を支払うことが出来ず申請は無効扱いになり再度申請し直すことになってしまいました。

思ったより再申請は簡単だった

ここでひとつ疑問なのが、既に運輸支局へ提出した書類はどうなるのか?ということ。前述のOSSコールセンターにその旨を伝えたところ、札幌運輸支局の登録担当者に転送。『車庫証明段階で無効扱いになるがどうしたら良いか?』を確認すると、書類を返却してくれるようです。

ですがこれは後からわかったのですが、一度OSSで申請→無効となり再申請する場合、前回の受付番号を入力する項目があり、一度提出した書類を新たな申請に反映して欲しい旨を運輸支局に伝えれば良いだけでした。でも、その辺の案内・告知がされておらず非常に判りづらいポイントでした。で、再度運輸支局に出向き、再申請の件を伝えたところ、無事新申請のほうが再度車庫証明取得プロセスへ移行しました。

車庫証明取得から車検証受領まで

IBの利用開始手続きが完了した段階で、再度警察へ保管場所証明申請手数料を納付。納付後すぐに所轄警察署から電話連絡があり、保管場所確認の日時を通知されます。申請に問題がなければ保管場所標章の交付手数料納付促しが通知され、納付後翌日には保管場所標章が発行されます。

ちなみに北海道警察ではOSS申請に限り郵送での標章送付を受け付けているようです。返送用のレターパックプラスを同封して所轄署に送れば、警察署に1度も足を運ばずとも車庫証明取得が可能です。私の場合、運輸支局と所轄警察署が近くにあるので、郵送にせず窓口で受け取りをしました。この場合もOSS申請であることを伝え、申請者名を伝えればすぐに交付されます。

車庫証明手続きが終わったら、地方税納付プロセスへ移行します。今回は納税がないためすぐに納める税額がない通知がなされ、車検証発行準備完了となりました。最後に再び運輸支局へ出向き、古い車検証と新しい車検証を交換して完了となります。

まとめ…メリットは大きいと思います

やってみて思ったことをまとめてみます。

  • 申請内容の作成が比較的容易(説明表示に沿って入力すれば良い)
  • 出向く役所は運輸支局のみ、警察署・地方税事務所は行かなくても良い
  • 窓口で待たされる時間が短い
  • 現金を用意してあちこち行く必要なし
  • 窓口へ行かない分、書類郵送料がかかる(結局出向くよりコストがかかる?)
  • 電子申請ですべて完結せず、紙資料作成・提出がある
  • イレギュラー時の対処法がわかりづらい
  • OSSシステムがMac非対応

こんな感じ。デメリットの4番目は私に限った問題(笑)ちなみに、実はちょっと前までIE11しか対応しておらず、初回申請のときは結構大変でした。総じて思ったことは、マイナンバーカードをお持ちで車庫証明書類を自身で作成可能な方であれば、OSS申請はそこまでハードルが高くないと思います。

時間節約になったか?と言われると…たぶんおそらく、紙提出より時間がかかったと思います。今回はイレギュラーがあったため運輸支局に何度か足を運ぶ結果になりましたけど、何もなかったとしても運輸支局へ最低2回は足を運ぶ必要があります。それに、何も問題がなければ3日〜4日程度で新しい車検証が発行されるはずですが、時短にはなっていませんね。

あと、対面やりとりのほとんどは運輸支局で行うことになりますが、OSSを推進したいという立場もあるのか『とても丁寧に』応対してくれます。そこだけは非常に好感が持てました(笑

国交省、7インチサイズの「電子車検証」仕様公開 2023年1月よりアプリも導入
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車庫証明も脱ハンコ、警察庁が年明けに 電子化も検討
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今後、2023年には車検証が電子化(ICカード化)され、車庫証明も電子化へ向けて動き出しているとのことなので、ますます省力化・時短化されることを期待。

オマケ:自賠責保険も面倒くさかった

これは契約している保険会社による部分に思いますが、オーリスが加入している自賠責保険会社は手続きに必要な書類をもらうために『営業拠点まで行く』必要があるとのこと。

名義が変わった(権利譲渡) | 自賠責保険(強制保険) | お客様サポート | 東京海上日動火災保険
東京海上日動の公式サイトです。各種お手続き方法や、よくあるご質問から解決策をご提案します。お電話やメール等でのお問い合わせも可能です。
名義が変わった(権利譲渡)|自賠責保険|ご契約者さま|三井住友海上
三井住友海上オフィシャルサイト。自動車保険、火災保険、傷害保険などを取り扱っています。このページでは、自賠責保険の名義の変更方法(権利譲渡)について掲載しております。

上記は代表的な保険会社の説明書き。で、オーリスが契約している保険会社の説明には、

当社営業店にご用意している「自賠責保険承認請求書」に記入し、譲渡人印および譲受人印を押印いただき、手続きを行ってください。 

え?来いってか?

・・・他の用事に合わせて書類取りに行ってきましたよ。。。複写式の紙に記入し捺印して従前の保険証券と一緒に提出するのですね。書類作成の誤りが起きないように窓口手続きのみに限定しているのかもしれませんが、ちょっと不便、というかけっこう不便。まぁ一般ユーザーはあまり実施することのないプロセスだからかもしれませんけど。

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