上記記事のとおり、今回の件は全く同仕様のJCWを購入する必要がなく、別車種でも良いし、中古車でも良いということがわかったため、少し選択肢が拡がりました。
そもそも･･･新価特約で設定されている保険額では、残念ながら廃車となったJCWと全くの同仕様は金額が足りず、結果、相当額の手出しが必要になります。保険金の範囲内で購入したい場合、装備内容を落とすか、COOPER Sなどの下位グレードを選択しなくてはなりません。
また、これも前述のとおりですが、私のJCWは『MINIバリューローンを使用して購入』していることから、必然的にJCWの残債よりも高い車種を購入しなければなりません。すなわち、JCW残債以上で、かつ新車相当額515万円で収まるクルマを購入する必要がある、ということです。
次車候補の選定
今回、もし入れ替えを行うのであれば、同時にパサートを売却し1台所有にしたいと考えたことから、選択肢はMINI Clubman（LCIモデル）一択に。またMINIかよ、という話ですが、というのも、事故ったJCWの入庫先をディーラーにしてしまったため、この時点でMINI以外の車両を選択するのは事実上不可能になってしまったというのもあります。
（※ホントは他メーカーの車種も購入できるけど、ディーラーで事故車の面倒見てもらったのに『他で買います！』は心苦しくてできないわ、ということですね…）
仕様検討、が、しかし…
どうしても前車JCWの装備レベルを最高にした故に、今回の仕様もかなり悩まされます。当然ですが、思うがままオプション装備を盛り付けてしまえば、支払額がかなり高額になってしまいます。（･･･というのもいつもの話ですが）
ちなみに、今回のLCIにて、Clubman JCWが300馬力オーバーのエンジンに換装となり、かなり魅力的ではあったのですが、希望の仕様に仕上げると諸費用抜きであっという間に600万円オーバーという事実。これは流石に手が伸びません。
また、装備レベルは落とさず、なおかつ新価特約内で収めようと考えると、実質購入できるのはCOOPERになってしまうという現実。次車には速さを求めないつもりではありましたが、さすがにCOOPERで我慢できる気がしなかったので、Clubmanの新車はあえなく却下判断と相成りました。
BMW X2という選択肢
MINI Clubmanの新車は厳しい。さてどうしたものか…と悩み、認定中古車も探してみることにしました。ただ、結論から言うと、確かに安いのですが、安すぎてNGでした。ディーラーで在庫している中古Clubmanの中には欲しいと思える仕様が少なく、なおかつどのモデルもかなり安い。これでは、新価特約が使い切れず、結果として残債整理で思わぬ支出が発生してしまいます。やはり中古でもClubmanとの縁はなかったようです･･･。
そうなると系列のBMW認定中古車に検討がスライドします。下は2シリーズActive Tourerから5シリーズあたりが相場にマッチして来ますが、その中でも出色の1台を発見。
BMW X2
X2は存在こそ知っていましたが、個人的にはあまり興味を持っていない1台でした。形としてはかなり奇抜だし、中身はMINI Crossoverというのも知っていたので、心に引っかかるクルマではないなぁ、というのが正直な思い。当然予備知識はゼロ、どんなクルマかよくわかっていませんでした。
が、廃車か、はたまた乗り換えかを打ち合わせるために訪れたディーラーでの出来事。（※JCWを購入した担当セールス氏がMINIディーラーから系列のMINI NEXTディーラーへ異動となったため、認定中古車を扱う店舗に訪問）
数あるBMW・MINI中古車の中で、ひときわ目立つ1台が。試乗車アップの『とんでもない色をした』X2を何気なく眺めていると、その装備の充実具合、サイズ感を見て、
お、意外にありかも…
と思ったのがすべてのスタートです。
スペックを見てみる
よく認識をしている2車と、改めて比べてみました。
まず、サイズ的には、X2はCLUBMANとCROSSOVERの中間といったディメンション。ベースとしているプラットフォームが共通（UKL2プラットフォーム）なので、ホイールベースはすべて一緒です。全長もほぼ一緒ですが、車高はCLUBMANがかなり低く、CROSSOVERが一番高くなっており、この部分での差が大きいかと思います。
一方で、重量には結構な差があります。一番軽く作られているのはCLUBMAN。比較対象のCROSSOVERのみディーゼルモデルをチョイスしましたが、こうやって見ると、X2が意外と重たいこともわかります。
で、肝心のプライスですが･･･X2は中間ではないというヒエラルキー(笑)
X2をもう少し掘り下げてみよう
ここに表れない特徴としては、X2の『外側からの見た目』と乗り込んでみた『実際の広さ』はかなり差異があることでしょうか。思いのほか、室内が広く感じます。いわば、外観からそんな風に見えない＝クーペフォルムをきっちり実現してところが驚き。一方のCLUBMANですが、以前JCW車検代車で借りた際には『おもったほどトランクが広くないなぁ』と感じましたが、こうやってスペックを並べてみると、やはりそこまで広くはないことに気がつかされます。
もうひとつ惹かれたポイントとしては、シート表皮。今回のX2はxDrive 20iはM Sport Xというグレードで、シート表皮がアルカンタラとクロスのコンビネーション。イエローステッチが施されており、シート形状もMスポらしくスポーツシート。アルカンタラ張りのシートはJCWもそうでしたが、コーナリング時に身体が滑りにくいので、個人的にはレザーよりも好みだったりします。
購入しようと思った個体は
また、今回出会った個体は元試乗車なだっただけあって、これでもか！とオプションが満載。
もともと価格が高いだけあって標準装備もかなり充実しているのですが、それに加えて、電動シートやパノラマガラスサンルーフ、ヘッドアップディスプレイ、ACC、HiFiスピーカーシステム（※H/Kではない。ちょっと残念）が装備されております。
もうひとつ、すさまじいオプションも装備されており、それは『20インチ Mアロイホイール』です。…20インチって。もう何が何だか。流石にやり過ぎ感も満載。ちなみにこのホイールに組み合わされているタイヤはPIRELLI P-ZERO RFTの一択！当然、☆マークつきの専用品しか市場に存在しません。
さらにさらに、『とんでもない色』で目立つ様は世間的には『え、これは…』なんでしょうけど、我が家としては他人ともかぶらないこの色、すごーくアリな色です！その色の名称は『ガルバニック・ゴールド』といい、遠目で見ても明らかに目立ちます。カタログモデルのカラーでもあることから、コレがデザイナーのイチオシなんでしょうけど…結局白黒が売れ筋なんだろうなぁ。
これを新車で買うと間違いなく600万円を軽く超えるプライスタグになるはずですが、認定中古車を車体本体400万円台前半で買えるという事実は、Clubman新車をすぐに諦めさせるに値するプライスで、ほぼ即決でした。
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