MINI→BMWへ|購入に至る

BMW F39
この記事は約7分で読めます。

前回の記事は↓こちら

いちおう、試乗してみる

ほぼX2即決状態だったのですが、やっぱり一度は試乗してみたいなぁという気持ちもあり。と、思っていたら、担当セールス氏より『今日は某商業施設でBMWフルラインナップ試乗会を開催しているので、そちらに行ってもらえば・・・』との提案が。

試乗会で供されていたのは、今回購入検討中のX2(xDrive 20i MSport X)とはグレードが異なり、xDrive18d MSport Xというモデル。『18d』なので、搭載されているエンジンはB47C20B、2リッターのディーゼルエンジン仕様。ホイールもMSportXグレードの標準である19インチ仕様なので、その辺を脳内変換しながら試乗してみました。

X2 センターコンソール

まず、乗って気がつく点としては、装備品の操作感がほぼMINIと同一というところ。もちろん、BMWモデル特有の見たではありますが、何がどう機能するのか?と悩む場面はほぼなし。唯一、電子式シフトレバーの操作方法がわからないのは、単に我が家のJCWがMT仕様だったからですね・・・

X2 シート

シートに座った感覚としては、JCWのシートと同じく、ホールド感高めでしっかりと身体をキャッチするような仕立て。表皮がクロスとアルカンタラでまとめられているのもあって、身体の動きはかなり抑えられます。これが長距離移動だとどうなんだろう・・・という心配はありますが、短時間の試乗ではいっさいの不満はなし。
運転環境としては、着座位置が高めであるのに対し、天井が低めの設えなのでどうなんだろう?と思っていましたが、思いのほか良好。運転しやすい部類に入るクルマと思いました。

X2 20in

エンジン関係はいったん忘れ、ハンドリングや足回りの仕立てを確認してみましたが、やはりMスポ物件なだけあって、かなり硬め。でも、我が家のJCWもパサートも足回りが比較的硬めの仕上げだったので、私にはあまり気にならないレベル。ただコレが20インチホイールだったとしたら・・・という点は何ともですが、少なくとも19インチ仕様が劣悪な乗り心地だった、ということはありませんでした。

試乗コースが単調な設定だったため、あまり性能を感じる要素が少なかったですが、ハンドリングはMINIに似た感覚があります。ということで、ごく短時間ではありましたが、明確にネガを感じるものはありませんでした。というところで、試乗した結果はOK。購入を決意。手付金を支払い、タマを抑えてもらいました。

購入条件を詰める・・・新価特約はどこまでカバー?

さて、購入は確定でも、今回は普通に買うのとはちょっと訳が違います。以前の記事でも触れたとおり、協定保険価額(315万円)とJCW残債額、新車価格相当額(515万円)の3つのラインの間であれこれと決めなければいけません。結果的には、新価特約で支払われる額ぎりぎりの内容(金額)での購入と相成りました。
その検討過程において一番引っかかったことが、『新価特約はどこまでカバーされるのか?』ということ。今回の買い替えは全く想定していないタイミングで訪れたため、正直に言えば『極力手出しはしたくない』というのが本音。

とある保険会社の説明には、こんな一文が。

自動車の再取得費用(車両本体価格+付属品+消費税)

と記載されています。なお、私が契約している保険会社のFAQや保険約款には、この手の説明が一切記載されておりませんでした。

車体本体と一緒に購入しようと思ったもの

参考までに、今回、車体購入時に同時購入予定とした『付属品』は以下のとおりです。

BMW Advanced Car Eye 2
  • 純正17インチアルミホイール+スタッドレスタイヤ
  • スノーブレード一式
  • ボディコーティング(研磨含む)
  • リア3面 ガラスフィルム施工
  • ドライブレコーダー

また『諸費用』としては、

  • BMW Premium Selection 延長保証
  • BMW サービス・インクルーシブ(メンテパッケージ)2年延長

以上のパーツ、メンテパッケージ等々を今回の車両購入に含めるつもりで検討を進めました。

結論から言うと、付属品項目については全て含まれることがわかりました。
(約款にもよくある質問集にも記載がありませんでしたので、保険会社の担当者に何度も確認しながら進めました)

タイヤ、ホイール関係

まず、タイヤ・ホイール関係。納車タイミングが降雪直前ということもあり、今回の車両購入と同時にスタッドレスタイヤと純正ホイール一式を購入することにしましたが、付属品の対象になります。じゃあ、ついでに夏用タイヤも!と考えるところですが、これはダメとのこと。あくまで4本までが対象になる、ということです。

ボディコーティング、ガラスフィルム関係

次に、ボディコーティングやガラスフィルム関係。付属品という印象が薄いですが、これらも付属品の対象になります。なお、ガラスフィルムに関しては『法規に違反しないものであること』という条件が付されていました。

ドライブレコーダー

また、ドライブレコーダーについて。これはさすがに付属品とは…と考えていたものの、付属品の対象になるとのこと。なお、X2は純正品がインストールされているので不要ですが、カーナビやETC車載機なども対象となるそうです。

結論から言えば、付属品の範囲は『かなり広い』と考えて差し支えないと思われます。これであれば、不慮のタイミングで事故廃車になったとしても、あれこれ我慢する必要は無く、極力以前と同じ装備レベルのクルマを買うことも可能、ということですね。

諸費用関係

次に諸費用。こちらについては、対象になる・ならないという区分けではなく、単純に上限金額が決められており(今回は20万円が上限となる)それを超えるものについては、実費となります
具体的には、新価特約でまかなわれる訳ではなく、それに付随する車両全損時費用特約など、入れ替え時の諸費用をカバーしてくれる特約の条件を元に支払われることになります。

前述の延長保証やメンテパッケージを組み入れると、諸費用が40万円近くになることから、これについては要検討ですね。

残債があるとき

この記事のとおり、JCWには残債が残っていたため、この取扱いはどうなるの?という点も気になっていたところでしたが、これについても保険会社から流れを教えてもらいました。なお、今回はたまたまJCWを購入したディーラー系列のBMW認定中古車店での購入でしたので、それほど面倒なプロセスがなかったのですが、正確にはこういう順番になるとのこと。

  1. 保険会社からローン引受会社(BMWジャパンファイナンス)へ残債額の確認
  2. 金額確認後、保険会社→ローン引受会社へ残債相当額を支払い(これは直接振込)
  3. 上記の残額があれば、ディーラーへ上記支払いを差し引いた支払い(これも直接振込)

なお、これが他系列や別のメーカーのディーラーであった場合、ローン会社とのやりとりなどは自分でやらなくてならないという面倒なプロセスが増えます。具体的には、ローン残高証明書の取り寄せ、一括返済の手続き等が必要になります。今回はこのプロセスが省けたので、この辺はだいぶ楽に終わりました。

また、仮に残債がなかったとしても、原則、保険金のやりとりは保険会社とディーラー間で行われるとのことです。保険金請求には、新たに購入する車両の注文書が必要となり、保険会社側でその内容が確認出来、支払いが実行されるそう。

JCWはどうなるの?

廃車

全損となったJCWについて、新価特約を使った場合、車両の所有権はどうなるの?と思っておりましたが、これについては保険約款に『保険会社に所有権移動』と記載がありました。

念のため保険会社担当者にも確認しましたが、やはり引き上げとなるようです。なお、引き上げは廃車買取専門業者により手続きが進められました。(ディーラーで車内に残した荷物を回収後、自宅に郵送されてきた書類を書いて送って終わりです)

これにて一件落着

購入した個体(画像はVINデコーダーより)

と、まぁ思いも寄らないタイミングで愛車を廃車にされ、これまた思いも寄らないタイミングでクルマを買うというめまぐるしい1ヶ月を過ごしましたが、無事に契約が完了。あとは納車を待つだけ、というところまで辿り着きました。

途中、『もうクルマなんて金食い虫なんだから、もう諦めようかな・・・』と思う瞬間もありましたが、結果として大変良い条件で、長く付き合えそうな1台に乗り換えることが出来たのは不幸中の幸いと思っております。まぁ、もちろんのことながら、またローンも支払っていかなければいけないんですが 笑

今回の教訓としては、

  • 保険の約款は隅々まで見るほどではないが、ちゃんと理解しておく
  • 世の中にはあまり参考になる情報がない。だからこそ、自分であちこちに質問&確認を繰り返し、ベストな方法を見いだす(特に保険関係)
  • ディーラーのセールス氏とは良好な関係を築いておく(結構、助かりました)
  • 自分が大事にしているものは、やっぱり他人に貸してはならない!

こんな体験談が人に役立つのか?と思いますが、こんな体験をする人が二度と現れないように、切に願うばかりでございます。

コメント

タイトルとURLをコピーしました