2年前の記事になりますが、B48エンジンに適合する純正オイルについての記事に頂いたコメントから、ようやく日本でもBMW LongLife 17FE+が導入されたとの情報をいただきました。ちょうど社用車F60がオイルインターバルを迎えていたタイミングでしたので、今回は正規ディーラーでオイル交換を実施してみました。
ようやく日本でも純正オイルを選べるようになりました
2000年頃から現在に至るまで、正規ディーラーでのガソリンエンジン用オイル交換については長らくBMW LongLife-01(5W-30)が使用されていましたが、2023年になりLL-17FE+(0W-20)またはLL-22FE++(0W-12)の選択肢が追加。ようやくLL-17FE+を選ぶことができるようになりました。
ちなみにそれより新しい規格と推察されるLL-22FE++ですが、コレはどのエンジン用のオイルなのでしょうか。情報が少なく詳細がなかなかわからなかったのですが、2022年にLCI版に切り替わった7シリーズやX7に搭載される6気筒ガソリンエンジンの最新版(B58TU2)エンジン向けのオイルのようです。今後、B48の最新版もこのオイルに切り替わっていくのでしょうかね?
前回から2万キロ経過でオイル交換
今回もCBSに従ってオイル交換。前回は車検取得時=昨年7月・86,000kmで交換。今回は104,000kmで交換ですから、18,000km走行で交換です。というより、何気に10万kmを突破していましたね。オーリスが来てからほとんどスタッフに託していたので・・・せっかくの節目をスルーしてしまいました(笑
入庫当日、担当メカニック氏と特にやりとりもせずにオイル交換を依頼したところ、最初からLL-17FE+に交換と提示されました。やはり使用オイルはこちらに切り替わったようです。
新オイルの印象
オイル交換タイミングが近かったため、10万キロを超えた直後に車両を受け取り→それから久しぶりに3,000kmほどを乗りまわしたF60の印象は『あれ、こんなにエンジンがノイジーだったっけ?』というものでした。前回のオイル交換からだいぶ距離が進んだこともあるのでしょうが、かなりの振動を感じるほどでした。
で、交換直後は案の定エンジンのノイジーさはなくなった上、以前よりもスムーズさが上がりエンジンが軽く回るなと体感できるレベル。LL-01でも交換直後はスムーズに感じられますが、LL-17FE+はそれ以上と思います。今までより低粘度なオイルを使っているからでしょうが、もともと振動が目立つ3気筒エンジンにはやっぱりこっちのオイルのほうがベターに思います。
パワー感は差ナシ。燃費に関してはこれから検証してみます。
気になる価格は・・・
さて、気になるのがその価格。明細を確認してみたところ、LL-17FE+は3,590円/Lでした。以前(LL-01)は2,620円/Lでしたので・・・およそ3割増。ちなみに最近BMW純正部品の価格が値上げラッシュなので、現在LL-01はいくらなのかは不明。オイルと同時にオイルフィルターを交換、工賃を含めると2万円オーバーになります。
ただし、純正以外の承認オイルは現状も選択肢が少ないということもあり、純正比で同等かそれ以上のものが大半。そう考えると、LL-17FE+指名であれば当面はディーラー作業が正解に思います。
コメント
初めまして!
先日サービスインクルーシブで無償交換してもらったオイルがコレでして、0W-20なんて低い数字聞いたことないんですけど大丈夫かい?って調べててたどり着いたのが、北海カツオさんのこのページでした。
内容が豊かで、勉強になりありがとうございました、レイアウトや写真も綺麗ですね♪今後ちょくちょくお邪魔させていただきます。
普段アイドリングストップオフにしてるんですが、このオイルに換えて何回かエンジン回ってるのにアイドリングストップしてるような錯覚をした静かさになりました〜
お褒めいただき光栄です、ありがとうございます!
国産エコカーも0W-20や0W-16のような低粘度オイル採用が増えていますね。粘度指数だけではオイル性能が判別出来ないほど技術革新があったのでしょうね。
ちなみに20年前になりますが、R50を所有していた頃に「0W-5」のオイルを入れていました。最初は「食用油か?」と思うほどのシャバシャバオイルで疑心暗鬼でしたが、低粘度故の回転フィーリングが格別で、オイルの管理さえ怠らなければ驚くほど普通に使えた経験があります。4Lで2万円近い価格だったので、R50以降は使っていません(さすがにオカネが続かない・・・)