X2を乗り換えるのか否か?【前編】

BMW F39
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2023年になったかと思えばもう3月。この時期は繁忙期のピークを迎えるのでほぼ毎日長距離移動しては→会社に戻って事務作業・・・という日々が続いております。この後、雪解けを迎えると我が社の繁忙期も終盤に差し掛かり、5月になれば平時に戻る、というスケジュール。

5月といえば・・・いよいよF39が2回目の車検を迎えます。2回目ということは、新車登録から5年という節目でもあります。人によってはこのタイミングで違うクルマに乗り換えるか否かの判断をするタイミングではないでしょうか。5年目以降となると大物消耗パーツの交換タイミングを迎える頃でもありますし、リセール価値が一気に下落していく頃合いですから、乗り換えるのか・そのまま長らく所有するのかの選択は結構大きなものになります。

購入当初こそメインカーだったX2も、その後R52や社用車2台(F60・オーリス)を購入したことにより出番が減少。現在はヨメ氏がほぼ専属で乗る状況ですが、そのヨメ氏も1年半年前から通勤使用をしなくなったことで走行ペースは減少傾向。結局、3年間の走行距離はおよそ22,000kmという状況です。アシ車としてはちょっと贅沢なクルマですが、ヨメ氏はAT限定免許のためR52だけにするわけにもいかず・・・。

延長保証がついに終了、今後はどうなる?

そして、認定中古車として購入した我が家のF39は次回車検で2年延長保証とBMW Service Inclusiveの契約期間が終了するのも大きなポイントです。オイル交換や定期点検がパックになったBSIの終了は何とかなるとして、今後一切のメーカー保証がなくなることに不安があります。長期保有が前提であればこの段階で大きなトラブルを潰し切れていることが重要でしょう。

私の場合、新車保証継承+BPS2年延長保証加入の恩恵は『完全にモト取ってお釣りまで来た』と言えるものでした。購入直後に発覚したオーディオアンプユニットからのノイズ発生(※完治してないけど、許容範囲として追加対処不要)とシフトショック発生に起因したATユニットの交換の2点だけでも総額200万円を超える修理代。むしろ加入していなかったら売却するしかなかったでしょうね。

それ以外の箇所については現状、目立ったトラブルは発生していません。初期個体の割にはマイナートラブルが少ないように思いますが、前述のとおり距離を乗っていないため潜在的な不具合に気がついていない可能性があります。

そして当然のことながら、保証期間が終わったあとに発生した不具合は実費で対処していくことになります。もともとBMW純正部品価格は他メーカーに比べて高いように思いますが、為替事情や輸送費高騰などに影響を受け拍車を掛けるように価格値上げが続いています。エンジンオイルすら価格アップしている状況を鑑みると『頼むから壊れないでくれ!』と願うしかありません。

買い替えたいクルマが・・・ない??

もっとも、部品価格の高騰はBMWに限った話ではありませんが、それでも心情的にうっすらと『乗り換えるとしたら何を選ぶか?』という気持ちが湧き出てくるのは病気かもしれません(笑)ただ、いつもほど買い替えたい願望は強くありません。

今までは車検時期を迎えると『さぁ次は何を買うかな〜』と気持ちが盛り上がってくるのですが、今回はそこまで盛り上がっていません。大きな理由は、やはり社用車2台のメンテコストがそれなりにかかるからというものです。社用車ですから家計とは別の扱いではあるものの、結局は自らの懐からコストを捻出しているようなものですから・・・心境的には『あんまり金掛けたくないなぁ』というもの。とっかえひっかえ違うクルマに乗る環境にあるのも、買いたい気分を下げる要因かもしれません。

それと同時に、半導体不足に加えてウクライナ侵攻によるワイヤーハーネスの供給不足に起因した新車供給の遅れ・仕様の制限も買い替えムードに水を差す理由のひとつ。欲しいクルマの納期が遅れるのはそこまで苦ではありませんが、本当に欲しい仕様が選べないというのはかなりマイナスポイント。そんなこともあって、今は新車を買うタイミングじゃないなぁと思っています。

モデル末期のF54を猛プッシュされるの巻

それでも妄想。もし、乗り換えるとしたら何を選ぶか・・・。まずは私がこよなく愛するMINIで考えてみます。

個人的にMINIを選ぶ理由のひとつに、豊富なオプションの中から自分好みの仕様に仕上げられる点がありました。これは初代BMW MINI(R50世代)の頃から続くメリットで『同じ仕様は2台とない』とまで言われるほどの選択肢が用意されていました。そして販売戦略上よく考えられているのが、下位グレードにオプションを盛っていくと→上位グレードと大差ない価格になるというところ。

実際、かつて私がR50 COOPERを購入したときも、セールス氏に勧められるままにCOOPER S仕様のスポーツシート・スポーツステアリングを選び、キセノンライトを付けて17インチホイールを履かせて・・・とアレコレ盛った結果、それらを標準装備しているCOOPER Sよりも高い価格になるというマジック(落とし穴)にハマります。そのメリットは2代目R56、3代目F56でも引き継がれており、F56 JCW購入時もオプションてんこ盛りで自分好みの仕様に仕上げるという楽しさ(落とし穴)は引き継がれていました。

ですが世情に合わせるかのようにMINIも仕様制限が行われ、現在は「PREMIUM PLUS LINE」と称したモデルを中心に販売されています。これはいわゆる「特別仕様車」のようなもので、ボディカラーやシート、ホイールはチョイス可能。それ以外の装備はほとんどオプション設定がないものとなってしまいました。選ぶグレードによって標準装備されるものが異なるため、今までのように「搭載エンジンでグレードを選び→装備は好みに合わせて・・・」という買い方ができなくなってしまいました。

欲しい仕様が作れない!

その仕様制限のうち個人的に一番影響が大きいと感じるのが、harman/kardonオーディオ設定が大きく縮小されたことです。アンプに使用する半導体が調達困難になったことにより、MINI全モデル・全グレードで単独OP設定が廃止となってしまいました。UKL兄弟のF48やF39などの日本仕様にはharman/kardonの設定がないため、MINIだけに限られた特権だったのですが・・・。

Harman/Kardon : RB32A55!!!
JCWに装着したOPの中で今回取り上げるのはHarman/Kardonです。というか、去年の定期点検時に代車として渡されたF57の感想にもちょろっと書きましたが、改めて触れます。 前車R60購入時は、もろもろの事情でプレオーダー車をチョイス...

現在所有している社用車F60、以前所有していたF56 JCWどちらもharman/kardon装着車。標準オーディオとは大違いのデキです。標準は6スピーカーですがこちらは12個。さらにアンプ出力が高められているだけでなく、それぞれのモデルにあわせて音場も調整されているのも特徴です。実際に聞いてみると少し低音域が強めなのですが、センタースピーカーやピラーツイーターの効果もありメリハリのある音が楽しめます。

この音に慣れると、代車で借りる非装備のMINIが貧弱に感じるほど。一度でも体験すると『全く別モノ』と気がつくレベルです。オプション価格はそれなりですが、その対価以上の良さを感じられるものだと思います。

唯一、harman/kardonが装着できるモデルがあった・・・!

そんな状況下、当面MINIの新車購入はないなぁ〜と思っていた矢先。F39の車検が近いことを把握している担当セールス氏から熱烈なオファーが来ました。その内容は、

『F54 JCWのPREMIUM PLUS LINE仕様のみharman/kardonが装着されています。買い替えませんか?』

というもの。さすがは担当セールス氏、私の好みを熟知してくれています。・・・って、どう解釈すれば良いのやら(笑)改めてmini.jpで仕様を調べてみると、確かにF54 JCWのみharman/kardonが標準装備されているのです。どうしてF54だけなんだろうと首を傾げたくなりますが、F54=こだわりが強いオーナーが多いってマーケティング結果なんでしょうか?(笑

今さらF54買うの?いや、それはないなぁ・・・。

とってもデジャブ感がある・・・っていちいち振り返らずとも記憶はしっかり。F56が廃車となり→次はF54買おう!と思ったものの予算面で折り合いがつかず結局F39買ったのに、またF54に買い替えるのはさすがに無いなぁ思っています。もっとも、F39とF54はディメンションが似ていて(F54のほうが少し短く低い)コンポーネント世代も一緒ですから、わざわざ買い替えるほどのクルマではないでしょう。

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2015年のデビューから既に7年。2019年にLCIモデルが発売されたあとは特に目立たない存在となってしまったF54ですが、次期型は存在しないと言われています。MINIに限らず、どのメーカーのラインナップからステーションワゴン型モデルが軒並み落ちていく現状からしてみれば、次期型がハッチバックモデルとSUVモデルであるCrossoverのふたつに集約されることは致し方ないのでしょうけど、ステーションワゴン型車両が好みな私にとってはいささか寂しい状況でもあります。

普段乗りは使いやすく、踏むと本領発揮するハイパワーエンジン。ブレーキや足回りもよく出来ている1台なのは確か。

F54のJCWに限って言えば、当初は231psだったエンジンもモデルライフ途中に306psを叩き出すハイパワーなエンジンに切り替わったことで、ステーションワゴンモデルの中でも有数の俊足モデルになった点はそれなりに魅力。でも、F39を売り払ってまで買うクルマか?と思うと・・・なんか微妙。それに最近、あんまり飛ばさなくなったしなぁ(笑

続きます。

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