タイヤに関するあれこれまとめ

BMW F39
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自家用車1台+仕事用車2台+自家と仕事半々(笑)1台+たまーに実家のクルマ1台。計5台の面倒を見ていると、メンテナンスだけでも超絶面倒です。任意保険や車検期限の管理に定期的なオイル交換、消耗品の補充交換と・・・やること多し。好きでやっているからまだ良いですが、世間一般から見たらまぁ変人。『ウチにクルマが4台あります』って言ったら、大抵『え?4台も?』って笑われますから。

一番大変なのが、毎年2回必ずやってくるタイヤ交換のタイミング。ガレージから全部で16本のタイヤを運び出してはセルフ交換。2台保有の頃はさほど大変ではなかったんですが、さすがに4台となると最後の方は疲れが出てきます(=単なる運動不足)

今回は現状チェックと個人的備忘を兼ねて、4台のタイヤについてまとめてみます。

1台目:F39 BMW X2

トップバッターはX2。サマータイヤは新車OEのPIRELLI P ZERO PZ4です。5シーズン使用した2022年秋に残溝を計測したところ、3.5mm~3.8mmでした。4mmを下回っておりそろそろ寿命です。ここ最近は降雨時のハイドロ発生が顕著になってきており、高速走行中にゲリラ豪雨に遭遇した際、一瞬コントロールを失ったときはさすがに肝を冷やしました。メインで運用しているヨメ氏からも「雨の日怖い」との声があるので、来シーズンイン時に交換しましょう。

改めてこのP ZERO PZ4を振り返ります。サイズ・LIは225/40R20 94Y XL、BMW承認★マーク付のランフラットタイヤ仕様です。このサイズ自体が特殊で純正採用している車種は他メーカーには存在せず、BMW専用・・・というよりX2専用タイヤ。X2の標準サイズは225/45R19で、オプション選択するとこのタイヤがOE装着されます。最上位モデルであるX2 M35iも同じタイヤ。

P ZEROを読み解くにあたり少しややこしいのが、「P ZERO」の名前を冠したタイヤはバリエーションが複数あることです。てっきりPZ4=最新のP ZEROぐらいに思っていましたが、PZ4の中にもサイズによってスポーツとラグジュアリーの2パターンが混在しているようで…複雑すぎてよく判らない(笑)

ちなみにX2の前に乗っていたF56 JCWのOEタイヤもP ZEROで、その時の印象からP ZERO=ハイグリップタイヤの印象でした。ですが実際は全く別モノで、UTQGのTREADWEAR数値も大きく異なる(X2は320、JCWは220)ところからも、両者のキャラはけっこうな違いがあります。

片減りや段減りもなく、綺麗に摩耗してました

すなわちP ZEROの名前を冠しているけれど、実際はコンフォートタイヤということだったんですね。グリップ感は普段乗りからワインディングまで一貫して十分以上のレベルです。一方、耐摩耗性はいまひとつ。元試乗車・11,000km走行済の個体を購入したため生涯距離がわからないのですが、恐らく20,000〜25,000km程度の走行で寿命を迎えたのでは。もう少しロングライフであっても良い気がします。走行音は全体ボリュームは小さめなものの、F60やオーリスに履かせているMICHELIN PRIMACY4と比較するとP ZEROは耳に障る周波数の音が目立つことから「静かだなぁ」という印象にはなりません。

トータルで見ればハズレ品などではなく、そこそこ良いタイヤに思います。

前述のとおり、来シーズンはニュータイヤ購入からスタートです。20インチは見た目に迫力があって+目が慣れたこともあり、それまで大径=悪趣味と思っていた私も今になっては意外とお気に入りなのですが、一方でコンフォート性に欠けた部分も目立ちます。あえて大径タイヤにハードな足腰を設定し、高い操縦性を狙って開発されたという説もありますが・・・スタッドレス用に用意した18インチですら、街乗りレベルでハードに感じてしまいます。

MメッシュEd.の19インチが素敵・・・って思ってたんだけど(笑

そこでタイヤ新調に合わせて18または19インチにすることを検討しましたが、ヨメ氏から『タイヤ単品を買う以上にコスト投下するぐらいなら、別にこのままで良い』との声。ホイール買ったら幾らすんのよ!って(笑)ということで、今回はタイヤのみ入れ替えにします。

次にチョイスしたタイヤは、以前のとおりMICHELIN Pilot Sport SUVです。BMW承認タイヤではありませんが、サイズ・銘柄・ランフラット仕様な点から「X2リプレイス用じゃないの?」と思ってしまうタイヤです。P ZEROよりも市販価格が安いところもポイント。それでもタイヤだけで4本15万円をオーバーする価格なのは懐寒めの私にはちょっと痛い出費。

でもどうせ出費するんなら、コッチ試してみたい!ということで・・・先日発注いたしました。一般的なサイズのタイヤではありませんので案の定国内在庫なし。本国手配となり、早くて4月上旬に納品とのことでした。特殊サイズのタイヤって買うだけでもハードル高いのね。仕事でお付き合いのある自動車販売店にオーダーしました。

4月上旬であれば、サマータイヤに交換する時期にちょうど間に合う算段。今から楽しみです。

一方、スタッドレス(MICHELIN X-ICE XI3)は4シーズン目に到達。残溝は7.8mm〜8.2mmとそれなりに残っており、硬度計測も60前後のスコア。3世代前の製品ですが、現行品のX-ICE SNOWと比較してもカチカチに硬い…ではありません。ですが、実際乗ってみるとそれなりに滑る印象を受けます。メインで乗っているヨメ氏に聞いてみても『前より滑る気がする、Passatに履かせていたX-ICE 3+のほうが良かった』というジャッジです。

乗れないレベルではないと判断したので、今シーズンは続投。次シーズンは懐具合を見て入れ替えを検討します。ちなみに、あまりにも滑るなぁと思った瞬間があったので念のため空気圧をチェックすると・・・以前チェックしたときからの気温差が大きかったためか空気圧不足。すぐさま空気充填したところズルズル感は幾分抑えられました。F60・R52のX-ICEと同様、空気圧にシビアなタイヤに思います。

2台目:R52 MINI COOPER CONVERTIBLE

お次はR52。現在装着しているダンロップ SP SPORT FASTRESPONSEのお話しから。

このタイヤはR52購入前に中古で購入してきたもの。サイズ・LIは175/65R15 84H。リプレイス銘柄ではなく、アクアや旧型カローラなどのトヨタ製コンパクトクラスにOE採用されているタイヤです。

現在の残溝は4〜4.2mm程度、だいぶ減ってきました。このタイヤでの走行距離はおおよそ10,000km。新品のセンター部は6.7mmあるようなので、残溝8割の中古品=約5.3mm程度と推測して5,000kmあたりおよそ0.5mmの摩耗。ロングライフですね。

このタイヤ、アンダーパワーのコンパクトカーに対してのグリップ感がちょうどよく、静粛性もまずますのレベル。65扁平ですがサイドウォールがヨレる感覚も少なく、ハイペースで走らせても問題なし。綺麗に転がってくれる感覚もあります。ウェット性能は可もなく不可もなく。明確なデメリットを感じる部分がなく、非常に『普段使いしやすい』タイヤに思います。OE装着されている車種からして、てっきり低転がり系タイヤなんだろうと思っていたところ・・・見事に裏切られる仕上がりです。結構好みかな。

残溝4mmに近づいてきたのでそろそろ次のタイヤを調達しても良い頃ですが、いまだに新車外しの同銘柄が多数流通している(しかも安い)ので次回も同じタイヤに交換でいいかもしれません。ちょっとだけMICHELIN ENERGY SAVERを試してみたい気持ちもあるので、悩ましいところです。

スタッドレス(X-ICE SNOW)は今シーズンで2年目。昨シーズンで14,000km程度走行して、残溝は目視でも十分。まだまだ買い替えの必要はありません。

ちなみにですが、このX-ICEとR52とのマッチングについて、実はちょっと微妙な気がしています・・・。そもそも持ち味の高速性能を発揮出来るほどのスピードレンジで走れるクルマではありません(※車体のボロさの問題)し、スリップ路面の発進はなかなか前に進めずトラクションコントロールが即介入する場面が多々あり、タイヤの特徴と使い方がマッチしていません。

次はトラクション性能の高いタイヤを選んだほうが良い気がしています…。

3台目:F60 MINI COOPER SE CROSSOVER

さてさて、やっぱり本題は一番走行距離が多くタイヤ消耗の激しいF60です。

2021年シーズンに装着していた新品のTURANZA T001RFTはわずか1シーズンで4輪すべてに偏摩耗(片減り)が発生、寿命を迎えてしまいました。そこで2022年シーズンはケチって中古品のPRIMACY 4を買ったのですが、結局こちらも1年で残溝がなくなりました(笑)

ちょっとわかりづらいですが、本来はセンター部にも斜め溝があります

まさかのセンター摩耗(笑)一般的にセンター摩耗の原因は「空気圧過多」と言われていますが、空気圧管理だけはけっこうキッチリやっていたので、単に高速走行が多いことが原因でしょうか。購入時点で多少センターが摩耗気味だったこともあるかと思いますが、センター部とサイド部で1mm弱程度に摩耗具合が異なります。

センター部
アウト部

このタイヤでの走行距離はおよそ16,000km。ちなみに購入時点での残溝は5mm~6mmでしたので、4,000~5,000kmで1mm減る計算です。F39のP ZEROと同様レベルで一般的な消耗具合ですが、TREADWEAR 340の割には減りが早い気がします。その点ではちょっと期待外れ。摩耗以外については、求めていたレベルをしっかりと満たしている良タイヤでした。

そんなこんなで結局、来シーズンもタイヤ交換です。ちなみに今更ですが、中古品の残溝とタイヤの減り方を考慮すると、結局新品購入のほうがおトクだということに気がつきました(笑)タイヤ自体は安く調達できても、工賃まで考慮するとそこまでコストが減らせない。今回に限ってはF60とPRIMACY 4のマッチングを試す目的だったのでこれでヨシ!と自分を納得させています…。

次は新品を購入しましょう。ついでに新品タイヤの状態でアライメントの再調整も依頼しましょうか。

MICHELIN PRIMACY 4+(プライマシー フォー プラス) | 日本ミシュランタイヤ
濡れた路面での安心感が長く続く、プレミアムコンフォートタイヤ「MICHELIN PRIMACY 4+(プライマシー フォー プラス)」の製品紹介ページ。是非最寄りのミシュランタイヤ取扱販売店でお求めください。

銘柄は何にするか検討中。同じPRIMACY 4で良いのですが、現在装着しているもの(非承認タイプの99W XL)は廃盤のため、MICHELIN縛りならPILOT SPORT4/4S、またはe・PRIMACYの3種類から選ぶことになります。1〜2年で履きつぶしレベルであれば、一番安いe・PRIMACYを選びたいのですが・・・スペック的には『省燃費タイプ』のため躊躇。もしくはPRIMACY 4+が追加導入されることを期待すべき?

一方、スタッドレスは3シーズン目に突入しました。X-ICE SNOWの残溝はまだ十分残っており硬度もそこまで落ちていないのですが、スタッフ評価がイマイチです。

私にとっては高速走行性能がとてもお気に入りなのですが、以前記事でも触れたとおり空気圧変化に敏感な性質があり小まめにチェックしないと性能が発揮できないように思います。クルマへの関心が強い私なら問題ありませんが、クルマに関心のない者も乗る社用車には多少放置プレイでもしっかり走れるVRXのほうがいいのかもしれません。

4台目:トヨタ オーリス

さて、最後は社用車3号のオーリス。サマータイヤは買ったばかりの2020年製MICHELIN PRIMACY 4中古品。足回りリフレッシュ後、タイヤの良さを感じられる状態になり非常に快適です。ステアリング操作に対する反応も素直で、高速域での安定性や降雨時のグリップ感も良好。もっとも、クルマ自体があまりにアンダーパワーのため高速走行でも「とてもゆったり」走っていますけど(笑

タイヤ交換後からシーズンオフまでの走行距離はおよそ10,000km。まぁまぁ乗った方かな?残溝は一番摩耗しているもので5.5mm、他の3本は6.5~7mm程度といったところ。思ったほど減っていません。F60に履かせたものより減りが遅いのは車重が軽いからか、飛ばしていないからか。先日の車検整備でさらにハンドリングが改善されたので、次のシーズンが楽しみです。

スタッドレスは以前記事のとおり、2017年製=6シーズン目のブリヂストンVRX2を装着しました。ホイールは新車時からずっと使い続けている純正15インチスチールホイール。ホイールカバーを装着せずそのまま装着でいいかなぁと思っていたのですが・・・実際に装着してみた感想としては、

少し無骨すぎるかなぁ~(今更&小声)

ビジネス車っぽい雰囲気たっぷりすぎて、思いのほか赤い車体とマッチしていない・・・。

ということでオチは純正ホイールカバーを装着することに。ただ、以前装着していた純正カバーは旧サマータイヤ処分時、一緒に引き渡してしまったため手元になし。仕方がないのでヤフオクで新車外しモノを探して落札しました。ムダ出費になったけど、前のカバーは傷だらけだったので、ま、いっか!(笑

装着後はこんな感じ。やっぱりこのほうがいいですね。これで見た目は完全どノーマル。どうせならサマータイヤと同じ純正16インチにしようかな?とも思ったのですが、やっぱり15インチのほうがコストパフォーマンスが高いので、当面コレでいきます。

5台目:ホンダ アコードワゴン

アコードワゴンについては先日の記事のとおり。文中にもあるとおり、7年前のVRXでもまぁまぁ走れるのだから驚きです。余談ですが、以前R50に履かせていたBS REVO1は5シーズン目でゴム硬度がNGとなり『進まない・止まらない』タイヤに変貌してしまったのですが、技術革新か、気候の違いなのか(当時は川崎在住、タイヤは室外にラック+遮光シートで保管)は判らないにせよ、寿命は明らかに延びているという気がしています。

F56にVRXを履かせたときはあまり良い印象を抱かなかったんですが、ある意味で凄いタイヤですね。

コメント

  1. HOPE より:

    ここのところ私は アドバンdb V552 を好んで使っています。

    MINIは輸入車ですので本当はミシュランやコンチネンタルといった海外ブランドのタイヤを使いたいのですが、サイズの関係もあったりして悩んで悩んでアドバンdbを使いだしたらすっかり気に入ってしまって。

    静粛性と転がりの味わい、”アドバン”というスポーティイメージ(レグノにはそれがない)がお気に入りです。その後も今のR53、妻のR55、全部このタイヤになりました。

    しかしスタッドレス16本はすごいですね。交換も大変でしょうけれど、私はそれが収まっているガレージがうらやましいです。いいなぁ。夢ですね。

    • アバター画像 Hokkai_K2O より:

      ヨコハマタイヤ、実は履いたことがありませんがレンタカーで供されるスバル車にOE装着されていることがよくありました。大抵はBlueEarth系統でしたが、同様にOE装着されるブリヂストン製タイヤよりは好みでした。最近のヨコハマはけっこうデキが良いという評判も聞くので、機会があれば試してみたいのですが・・・。

      ちなみにタイヤ保管しているガレージ(とは名ばかりの軽量鉄骨物置)はさすがに4セット格納するとかなりの場所を取り、本来整理整頓して出し入れしやすいように収納しておきたいもの達がテトリスかの如く積み上がっております。故に年2回のタイヤ交換時期は物置の大掃除・整理も同時実施となります(笑

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