F39タイヤ選び2023(涙で前が見えない?篇)

BMW F39
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当社取引先の自動車販売店にオーダーしていたタイヤですが、4月上〜中旬の予定よりも少し早く3月末に入荷のお知らせが来ました。業務が忙しく、結局2週遅れてようやく装着となりました。

MICHELIN PILOT SPORT 4 SUV

改めて今回購入したタイヤについて説明。MICHELIN PILOT SPORT 4 SUVは2019年に発売されたスポーツタイヤです。商品名が示すとおりSUV専用設計のモデルとなり、タイヤパターンはPS4のものを引き継ぎつつ、重量級車体を支えるためにケース剛性が高められいるのが特徴です。またブロックが耐摩耗性に優れた形状にされていることでタイヤライフも考慮されているとのこと。

2022年に一部サイズにて「プレミアムタッチ」と呼ばれるサイドウォールのベルベット加工を全周に拡大する改良を実施しています。225/40R20はこの全周加工をされており、タイヤを見たときの印象がこれまでにないものになっています。

もはやX2専用タイヤと言っていいスペック

以前記事でも触れているとおり、国内外車種で純正サイズとして225/40R20を採用しているのはF39 X2のみ。UKL2兄弟であるBMW X1やMINI CROSSOVERは最大で19インチ仕様までしか用意されていませんので、実質はF39専用タイヤと言える商品です。

詳細スペックとしては、ロードインデックス・速度記号が94Y、XL規格でZP=ランフラット仕様となっています。このスペックはBMW承認タイヤ3種類と全く同じ仕様となっているものの、このPS4SUVはBMW承認タイヤではありません。

ラベリングではさほど優秀ではないが・・・

メーカー銘柄スペック転がり抵抗ウエット騒音
PirelliP-Zero r-f(PZ4)225/40R20 94Y XLBA69db
GoodyearEagle F1 Asymmetric 3 ROF225/40R20 94Y XLBB70db
ContinentalContinental PremiumContact 6 SSR225/40R20 94Y XLAC72db
MICHELINPILOT SPORT 4 SUV ZP225/40R20 94Y ZLDA72db
TREADWEAR(耐摩耗性能)220ですか・・・

以前は情報を見つけられなかったEUラベリングが判明。このタイヤはD/A/72dbとのこと。P ZEROはB/A/69dbとなっていることから、承認タイヤ3種より転がり抵抗値が高く、音も大きいほうという内容。一方UTQG表示は220/A/Aとなっており、P ZEROよりライフが短いと思われます。参考までに、P ZEROは320/AA/Aとなっています。

MADE IN CHINA

ちなみに、製造国は中国でした。アジア向けPILOT SPORTは中国製造が多いと聞いていましたが、これもそうでしたね。製造年月は2022年52週=年末製造。真新しいタイヤを調達できました。

装着した感想は・・・

前述のとおり、今回は近隣のタイヤ店ではなく遠方の取引先での交換のためラゲッジにタイヤを4本積んで→200km移動して交換してきました(笑)その後来た道をゆっくり走りながらタイヤを慣らしながら帰宅した中での感想です。

直進安定性:ワンダリング発生あるが、おおむね良好

まず、P ZEROではそれなりに発生していたワンダリングは、PS4SUVでも多少発生します。幅広40扁平でサイドウォールが硬いランフラット仕様という時点で厳しい(発生しやすい)のでしょう。ただ、発生する路面は『かなり荒れた路面』に限定されますので、高速道路のような整備された路面であれば全く問題ありません。

ステアリング中立の遊び感は少なく、微少舵からのコーナリングパワー立ち上がりは気持ち早め。PRIMACY4の穏やかに立ち上がっていく感じが好みなのですが、それよりかはハッキリとした印象を持ちます。過敏すぎる印象はなく乗りやすい部類に思います。

静粛性:まずまず

全体的には静かな部類かと思いますが、本音を言うともう少し静かなのを期待していたので「やや満足」レベルです。舗装路面の種類によってはPIRELLI P ZEROと大差ありませんでした。ランフラットタイヤであることや車両特性の問題でしょうか。

操縦性:期待通り

サイドウォールに補強が入っている構造のためか、全体的なしなやかさはあまり感じられないものの、コーナリングはスムーズにコーナリングパワーが変化していく印象。コーナリング時にふらつくような動きは一切ありません。グリップはF39のアシに対して適切なレベル。P ZEROでそれなりに感じていたコーナリング中のたわみ感は、PS4SUVではかなり少ない印象です。

乗り心地:まぁランフラットだし・・・

ロードパッチやジョイント部の乗り越え時については、うまく吸収して・・・という感じではなく多少バタつきを起こします。これもランフラットタイヤゆえの欠点でしょう。ただ、P ZEROよりショックの伝わり方は小さく思います。MICHELINの良さである、タイヤが綺麗に回転している感じはこのタイヤもしっかりと健在しています。

自分用備考:200km慣らし走行後の残溝

センター部:7.4mm、両サイド:7mm

期待どおりの内容だが、期待以上ではなかった

総じての感想としては『P ZERO比ではよく出来ているが、やっぱりランフラットタイヤの欠点を補うほどではなかった』というところでした。全体的に良い出来なのですが、欠点がやや目立っておりその要因は「ランフラットであること」に他ならない部分だけ。

うーん、20万円オーバーのタイヤとしては正直満足度が高くないかも・・・。

そうであれば、銘柄も多く非ランフラットも選べ、価格も安い19インチに変更したほうがよかったのかもしれません。見た目だけでいえば20インチですが、実用性では明らかにそっちのほうが上。という後悔のほうが強い結果となってしまいました。なんだか複雑な心境。

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