MINI→BMWへ|恐るべき事態が…

渋滞 クルマ全般
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さて、人生初めてのカーシェア、人生初めてのクルマ引渡しを終えて、ほっと一安心。
と行きたかったのですが…翌日、予想だにしないことが。

ドライバーからの電話着信

通常であれば、ドライバーとのやりとりはAnycaアプリで実施するのですが、貸し出し翌日の昼下がり、私の携帯電話に見ず知らずの電話番号から着信が。電話の相手は、昨日クルマを貸した相手。すぐに嫌な予感。『どうしましたか…?』と聞くと…

『すみません、事故っちゃいました・・・』

え?
・・・事故??

『ケガしていませんか?』『ケガは大丈夫です』
『どの程度の損傷ですか?』『ちょっと自走は不可能そうです』
『エアバッグ出るぐらいの損傷?』『エアバッグは出てないです。相手は出てますが』
『どんな事故?』『右折時に直進車とぶつかっちゃいました』
『まずは警察と保険会社へ連絡をして、落ち着いたら再度連絡ください』

頭真っ白・・・とまではなりませんでしたが、大体の損傷状態は推察できます。 いったん電話を切り、Anycaのアプリメッセージ機能でやりとりしていたところ、何が起きたかが見えてきました。

1)不慣れな北海道の国道で、大きな交差点に差し掛かった
2)本来は直進で高速道路入口向かいだったのに、右折レーンに並んでしまった
3)少々パニクりながら右折しようとした
4)対向車に気づかずJCWの鼻先を出して→見事、対向の直進車に衝突

とりあえず、現場へ

さらに聞けば、ドライバーは1度も事故経験がない、とのこと。

こういう時は、初動がもっとも大事になります。警察への届出はもちろんのこと、相手のケガや車両の損傷具合、自車の損害具合は可能な限り写真撮影する、事故の状況を記憶が確かなうちにメモしておくなど、とっさの出来事だからこそ、しっかりやっておく必要があります。初動での抜け漏れがあると、後々処理がすごく面倒になります。

今回の事態は自分が起こしたものではないですが、地元人ではない方にすべて任せきるのはこっちも不利益でしかないと判断。予定を変更し、私も事故現場へ赴くことにしました。

渋滞

クルマで1時間弱。現場に近づくとすでに渋滞が発生。
はるか前方に見える青信号が事故現場ですが、この時点で交差点でどえらいことが起きているのが推察できます。

事故
事故現場

現場に到着すると、まさに実況見分の真っ最中。
交差点内には変わり果てた愛車と、相手車両がど真ん中に鎮座。この損傷具合を見た瞬間、すぐにこう思いました。

『あ、終わったな…』

事故処理が終わって…

検分が終わり、今後の話へ。AnycaのJCW貸し出し説明文には、こう記載してあります。

『利用時加入となる保険でカバーできない損害、補償上限を超えた損害については、実費にて原状回復費用のご請求、または同等車両への入替費用を請求いたしますので、ご理解の上ご利用ください』

この内容については、ちゃんとドライバーさんも認識していたようで『どうしようか?』と困惑している模様。こちらとしては、何よりも先にしっかりと打ち合わせしたい事項ではあるものの、初めて経験する事故、知らない地での事故、借り物での事故…できることなら逃げ出したいシチュエーションだと思いましたので、その場では具体的な交渉はせず、いったん持ち帰ることにしました。

それに加え、もうひとつ頭によぎるのはAnycaのオーナー向け説明文。その中で、利用するクルマへの補償という項目がありますが↓

Anyca

というのが保険の説明書き。すなわち、この1日自動車保険はどうなっても300万円までしか補償というのが鉄板。それを超えた部分はどうするかが気になるところですが、それについては貸主借主で協議して決めてください、ということです。

やっぱりさすがに、『これ、丸く収まるんだろうか…』と不安になります。・

JCWの損傷

事故

補償はさておき、保険会社が手配した積載車が到着してから、自体は更に混沌としていきます。

積車にJCWを積み込もうとするものの、エンジンはかかるが、シフトが入らないという現実に直面

エンジンこそ始動していますが、いつもとは明らかに違う音。そりゃ、ラジエーターが全壊になるほどの損傷だもん、そうなるよなぁと。そしてJCWセンターディスプレイには非情の『パワートレイン異常 ディーラーで点検を』の表示。その表示どおり、実際、シフトが入りません。結局、力技でむりやり1速へシフトし車載することができましたが、ミッションは何らかの損傷を受けていることは容易に認識できます。

『あぁ・・・終わったな・・・』と瞬時に思いました。

全ての個人間カーシェアを利用する人へ

事故処理が終わり、ドライバーにこの後どうするか尋ねたところ『本当はJCW返却後、東京へ帰る予定だったのが、翌朝警察署への出頭が必要になった(※相手側ドライバーが事故直後に救急搬送されたため、人身事故の届出が完了していないため)』とのこと。どうせ帰り道だしなぁということで、札幌市内中心部まで乗せてあげることに。
車中にてドライバーと色々と話しましたが、聞けば、やっぱりまだまだ新しいクルマを潰したことに対すう後悔、すべて弁償したい気持ちはあるけど、やっぱり(金銭的に)いくら掛かるのかが心配、ということを不安そうに話をしてきます。うんわかりますよ、その気持ちは。

でもね、
それをしっかり理解して、覚悟が出来ていないのであれば、借りるべきではなかったのでは、と。

はっきり言います。

個人間カーシェアで高額車を借りるつもりがある方。どんな時であっても『もしも』を覚悟すべきです。あなたが乗っているクルマは保険では守り切れません。潰せば、多額の賠償が待っています。

同様に、大切な愛車を貸すつもりの方。『さっぱり知らない他人に、大事にしてきた愛車を見事に潰される』ことを覚悟すべきです。それが受け入れられないのであれば『人に貸さない』これは鉄則です。

そして、全ての個人間カーシェアの利用者の皆さん。仮に何かがあったら、誰かが助けてくれるわけではありません。あくまでも『自己責任』の範疇からは抜け出せません。だから、制度や規約をよく調べずに安易に利用したいのであれば、補償が手厚いレンタカーを利用すべきです。

これは自戒の念も込めて。私自身、この辺を安易に考えていたため、こんなことになってしまい。

ただの偶然でしょうけど、
私はたった1回で潰されました。

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