サマータイヤを新調した流れで、外回りのアシも久しぶりにF60をお供に。F60が久しぶりであれば、バッテリー充電も久しぶり。F60で出張の際はなるべく充電器がある宿を選ぶようにしています。
で、今回も充電器が設置されている定宿でいつもどおり充電しようと思ったら・・・充電器の様子がいつもと違います。持参のBMW Chargingカードを読み取り部にかざしても反応がありません。『ん?どうした??』と思い再度充電器をよーく見てみると、見慣れないQRコードと手順が記載されているではありませんか。何かと思えば、こういうことでした↓
なん・・・だと・・・?調べてみると、こんな内容だそうな。
- JTBが補助事業を活用し、全国各地の宿泊施設に豊田自動織機製のEV充電器を設置
- au 3Gサービスの終了に伴い、充電器に組み込まれたe-Mobility Power(旧NCS)系非接触ICカード認証に使う通信モジュールが使用できなくなる
- 上記タイミングに合わせてJTBの充電サービス提供が終了→廃止へ
- 一部の充電器はTOYOTA WalletのQRコード決済を利用した充電サービス提供に移行、ただしeMP系統から外れたことでカードによる充電器利用はできなくなる
という大きな変化があったようです。現状、TOYOTA Wallet上でeMPカードを連携させるといった機能がなく、都度決済という方法しか用意されていません。2022年2月末からこのような取扱いに変わったようですが、今更知りました。
JTBによる普通充電器設置のプレスリリースが発表されたのが2013年度。補助金の交付規定では8年以内の財産処分が制限されている(補助金返還事由に該当する)ので、ちょうどその期間が終わったものがサービス終了になっているのでしょう。で、一部の充電器はトヨタが用意した新決済サービスのプラットフォームに乗ったという流れ。この件についてネット上でトヨタを批判している方がいらっしゃいますが、少しミスリードな気がします。
充電器が撤去されることより、eMP系カードによる利用ができないことのほうがマシかもしれませんけど、問題なのはその価格設定。充電料金は施設ごとに異なるようですが、ほとんどが1,100円/回(時間無制限)に設定されています。結論から言えば、PHEV車に於いては『充電するほうが明らかに損』な価格設定になってしまいました。EV車のフル充電に合わせた価格設定なんでしょう。
地方出張が多い身にとって、夜就寝している間にフル充電が出来て→出発前に車内温度の調整が出来るという点で宿泊施設のEV充電器を重宝していましたが、今後は充電器があってもコスト面で使うことはほぼなくなるでしょう。熱い寒いは少しの間我慢すれば良いし、そもそもガソリンで走ったほうがよっぽどトクですから。
一方で、この充電器をJTBが設置していたということは知らなかった。当時としては先進的な取り組みだったのだと思いますが、こういう形で幕引きになるとは何とまぁ。とても残念です。
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