費用対効果はあるのか3号足回りリフレッシュ

オーリス
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以前の記事のとおり、足回りの現況が残念だった社用車3号オーリス。5万円で買ってきた個体ですから、導入当初は『まぁ当分我慢しよう』と思っていたものの、やはり日常的に乗るとその劣化具合がとても気になります。

シートや運転環境は良好な仕立てで長距離運転適性はあるものの、やっぱりダンピングがさっぱり効かない足回りで高速走行を含んだ長距離移動は確実にドライバー(=私)の気力を削いでいきます。街中を走ればゴトゴトと不快な音を発生させ、高速道路では終始安定感に欠け、峠道では頼りないハンドリング。毎週コレの繰り返しにより、最近は『いよいよ耐えられないなぁ』というのが本心でした。

そう思って代わりにR52を引っ張り出せば・・・窓落ちてるし(笑

リフレッシュしました

そんなこんなで不満を持ちながら数ヶ月が経過。本決算を迎えた我が社の懐が「少しだけ余裕アリ」と判明したので、スタッフ達に頼み込んで(笑)足回りリフレッシュを敢行しました。ちなみに以前記事のとおりKYB NewSRが廃盤在庫なしだったため、新品のトヨタ純正品を用いることになりました。

フロント側の交換部品は

まずはフロント側。以前DIYでスタビリンクを交換済みですのでそこだけは無交換。スプリングは再利用しますがストラットの主要部品はほとんど交換です。

  • ショック アブソーバASSY FR RH/LH
  • フロントサスペンション サポートSUB-ASSY RH/LH
  • フロントサスペンションサポート ダスト シール RH/LH
  • フロントコイルスプリング インシュレータ UPR RH/LH
  • フロントコイルスプリング インシュレータ LWR RH/LH
  • フロントスタビライザバー ブシュ RH/LH

リア側の交換部品は

一方のリア側。4WD仕様のオーリスは兄弟車ブレイドにも採用されているダブルウィッシュボーン形式。その分部品点数も多いですが今回はダンパーとスタビリンク・ブッシュのみの交換です。

  • ショック アブソーバASSY RR RH/LH
  • リヤスプリング バンパ NO.1 RH/LH
  • リヤスタビライザ リンクASSY RH/LH
  • リヤ スタビライザ クッション
  • スタビライザ ブシュ RR

ちなみにディーラー作業の見積はダンパー交換だけで20万円オーバー。部品代はどこに依頼しても一緒なので工賃がお高めでした。ということで、今回は某タイヤメーカー系のプロショップに依頼。交換後のアライメント作業も含めて18万円弱。工賃が安かったのが幸いでした。

作業後の印象

作業は朝に車両を預けて→夕方引き渡しの日帰り。作業風景や取り外したパーツの状態チェックはできませんでしたが、引き渡し時の担当者に伺った話ではやはりダンパーのオイル漏れが激しかったようで各種シール類はボロボロ。そこで思い出すのが↓この話。

ディーラー殿、必要以上に疑ったことをお詫びします…。『漏れの兆候が』というより『漏れ放題だった』じゃないかというツッコミはありますが、3号はディーラーが言う通り『かなり劣化している』のは間違いなかったようです。改めて実感しましたが、総走行距離だけでは状態判断はできませんね。

オーリスってこんなに…だったんですね

で、気を取り直してリフレッシュ後の印象。乗り始めからバッチリとダンピングが効いていることが明らかに認識できるのはR52をリフレッシュした時と同様。ちゃんとダンパーが機能していることが実感できるだけでやって良かった感タップリなのですが、その上で受ける印象は『思ったよりもアシがカタい』という点。新品ダンパーの馴染みが進めばもう少し当たりがマイルドになるかと思いますが、現状で言えばトヨタ車らしからぬ脚さばき。

リフレッシュ前はダンパーが抜けた状態特有の『バネでフワフワ+アシの伸び縮みで頻繁に上下に揺すられる』場面が目立っていましたが、路面追従性が上がったことでフワフワ感はすっかり影を潜めました。その反面、路面追従性が上がったことで大きなギャップ乗り越え時の動きは顕著に。不快なレベルではありませんが、ひたすらカド丸的なトヨタ車が多い中で本来のオーリスはとてもヨーロッパ競合車に近い乗り味だったんだと感心。

ようやくタイヤの良さが実感できるように

言い換えれば、足回りがグズグズの車にMICHELINは「豚に真珠」なのかも

それよりも効果テキメンなのがハンドリングのほう。ようやくMICHELIN PRIMACY4の恩恵が認識できる状態になりました。コーナリング時の安定性はてきめんに向上。ステアリングの反応も作業前はひたすら軽く終始フラフラチョロチョロしていたのが、軽さは多少改善され、かつ切り込んでいった先の座り感も改善。タイヤの動きがわかるようになりました。

作業前の期待値に比べると、ハンドリングの軽さ改善がもう少し実感できたら…と思うところでしたが、これがオーリスの素性でしょうから仕方がありません。全体的にはおおむね満足しています。

費用対効果はあったのか?

さて、そんなこんなでオーリスのアレコレはいったんこれで終了。5万円で買ってきた車体にタイヤホイールを新調し、ナビやらスピーカーやらデッドニングやらを施工し足回りまでリフレッシュしたわけですが、果たして費用対効果はあったのか・・・?

まず車体購入以後投下したコストを積算してみると↓こんな具合になりました。

項目金額(およそ)
車体50,000円
サマータイヤ30,000円
ホイール16,000円
ナビ/バックカメラ/ドラレコー61,000円
Fr/Rrスピーカー
インナーバッフル
27,000円
デットニングキット17,000円
LEDヘッドライトバルブ5,000円
本革ステアリング/ステアリングSW27,000円
Fr/Rrドアチェック16,000円
LEDバルブ5,000円
サスペンションリフレッシュ180,000円
Frスタビリンク4,000円
※ 端数丸めています

税金・オイル交換やワイパー等の定期メンテコストを除いた投下総額は約42万円。激安で車体を手に入れたことが幸いし、中古車として流通している同モデルの相場や装備内容を鑑みても、トータルでお安く仕上げられました。

こいつを中古で買っても50〜60万円以上。

一方で、40万円少々のコストに見合うクルマだったのか?という点に於いては…個人的には『まぁ、いいんじゃない?』というところ。50万円前後の中古車選びはヨーロッパ車全般でタマ数は多いですが、購入後のメンテや修繕を考えると、同価格で仕上げるのは困難。安全デバイスが足りない点だけは大きなマイナス要素ですが、クルマそのものは悪くありません。エンジンは頑丈そうですし、まだまだアシ車として活躍してくれそうです。

次は今年12月に車検が控えていますが、当然廃車にはせず車検取得の流れとなるでしょう。ぼちぼち必要なメンテナンスを施しながらあと4年ぐらい乗れればなぁと思っています。

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