【要注意?】BimmerFlowでハイボルテージバッテリーを調べてみた

MINI F60
この記事は約6分で読めます。

以前からずーーーーーーっと気になっているのになかなか明確な答えを得られないのが、F60 SEに搭載されているハイボルテージバッテリーの状態です。車両上で確認する術がなく、定期点検に出しても『正常かどうか』の判断だけしかできません。もっとも『正常ではない』判断はどういう条件なのかも判りません。

ハイボルテージバッテリーの交換は(恐らく)相当高額なはずで、普通に考えれば廃車にせざるを得ない価格であることは間違いありません。PHEV車ですから最悪エンジンだけでも走れますけど、ムダにウェイト積んで走っているようなものでしょうしね・・・。

実際、どうすんの?と思いBMW謹製の整備システム(ISTA)で調べてみると、ハイボルテージバッテリーの容量測定についての記述はあります。これによるとフル充電をした上でテストモジュールを動かしバッテリーの供給電力を元に残量補正をする内容が記載されていますが、イマイチ詳細がわかりません。

お馴染みBimmerCodeから派生アプリが登場

BimmerFlow for BMW and MINI
BimmerFlow, the essential app for electric BMW owners, offers advanced battery health monitoring and personalized insigh...

そんな中、お手軽コーディングでお馴染みのBimmerCodeから派生アプリとして、BMW製BEV・PHEVモデルのバッテリー情報を閲覧出来る新App『BimmerFlow』が登場しました。今年1月頃よりTestFlightにてベータテストが実施されていましたが、4月になり正式版がApp Storeで公開されました。現在はiOS向けのみリリースされていますが、今後Android版も登場予定とのこと。ちなみにApple CarPlayにも対応しており、一部数値はCarPlay画面から確認することもできます。

BODAC UniCarScan UCSI-2100 OBD2 Bluetooth 4.0 アダプタ for BimmerCode & MotoScan
BODAC
¥10,480(2024/05/30 02:59時点)
【対応車種】主にBMWおよびMINI、トヨタ スープラに対応していますが、メーカーやモデルに関係なく2001年以降に製造されたガソリン車と2004年以降に製造されたディーゼル車にも対応しています。

使用に当たってはBimmerCodeと同じく対応するOBDアダプターが必要になります。コーディングに関しては通信速度が速いWiFiアダプターがオススメですが、前述のApple CarPlayを使用したのであればBluetoothアダプターを使用しないといけません。BMWはWiFiによるワイヤレスCarPlayしか使用できず、OBD接続とCarPlay接続が両立できないためです。

現在、対象車種としてBMW iシリーズとPHEVモデル、MINI COOPER SEと記載。F60 SEが見当たらないのですが、同じシステムを持つ2シリーズActive TourerやX1、X2が含まれていたので『まぁ使えるでしょう?』なんて思ってAppをインストール。無料版で接続可否だけ確認できるのでチャレンジしてみたら接続できましたので数値表示ができる有料版を購入しました。価格は3,000円です。

早速試してみました

さっそく興味本位で覗いてみました。こちらはCarPlayでの表示です。

・・・ん?96%??マジで?

State of Healthの数値があまりに良すぎないか?と思う結果に。うーん、合ってる気がしないぞ??もしコレが本当だとしたら、ハイボルテージバッテリーは相当に耐久性があるということになります。

確かに外部充電はほとんどしていませんし、システム側で適切な残量管理がされているのであればある程度容量が残っていても不思議ではないのですが、さすがに13.7万kmも走って96%ってのはちょっと考えにくいんだけど・・・どんなもんでしょ。海外フォーラムを見てみると、SoH算出にはバッテリー温度も関係してくるっぽいですが。

いや、コレホントかなぁ、あまりに驚異的すぎないか?
バッテリーステータスは正しく表示されているっぽい

iPhone側の表示は上記スクリーンショットのグラフィカルUI仕様。こちらでは瞬間的な充放電の状態が認識できます。CarPlayに全て表示できるわけじゃないので、現状はCarPlay機能に頼らなくても良い気がします。

表示できる数値はBEVモデルとPHEVモデルでは異なるようですが、モーターやバッテリーの基本的な動作状況は確認できるようなので、長年の疑問を数値で確認してみることにしました。

疑問1:SPORTモードではどれぐらい発電されるのか?

うちのはF60初期型なのでシフトレバー下で切り替えタイプです。

まずはドライビングモードを「SPORT」にしたときの発電状況です。

F60 SEのSPORTモードはエンジン走行が優先されるようになると同時に、発進時のモーター駆動力を強くするため積極的にハイボルテージバッテリー充電を行います。1時間近く走り回ると普通充電器で給電したぐらいの残量になることから、どういう挙動をしているのかを知りたかったのです。

結果から言うと、発進時こそモーターアシストが発動しますが、ある程度の速度レンジ(30〜40km/h)に到達するとモーターは回生発電を始める模様。その発電量はどれぐらいかを例えて言うなら、市街地走行時に余裕を持って減速→停車するぐらいの回生状態が常に続きます。SPORTモード時はアクセルオフした際に強めのエンジンブレーキがかかるような挙動になるのですが、まさにそれぐらいの力で回生し続けていることがわかりました。

ちなみにMIDモードでアクセルオフした際の回生発電量より2〜3倍の値ですから、そりゃあどんどんバッテリー残量が増えるわけです。疑問が解決して少〜しスッキリ。

疑問2:エンジンによる発電はどれぐらいか?

F60 SEと同じ構造を持つBMW 225xeのパワートレイン。システム的にはエンジンとパワーユニット間での接続はある

さて、もうひとつ気になっていたのがエンジンによる発電能力はどれぐらいあるか?という点。システムの構造上、基本的には後輪モーターの回生による発電がメインでありエンジンによる発電はほとんど恩恵がないと考えていました。ちなみに同じパワートレインを持つ225xeの発売時プレスリリースにはこのような記述があります。

CHARGE Battery: シフトレバーを M/S 側に倒すことにより、ガソリン・エンジンによる
発電によりバッテリーの充電量を最大 80%まで増やすことが可能。

確かにハイボルテージバッテリー残量がメーター上0%のときはエンジン発電で残量を補う挙動を見せますが、ほとんど残量が増えないのです。そこでプレスリリースにあるとおりシフトをS側に倒して強制充電を試してみました。その結果、うっすらと充電されますがすぐに駆動時に使い切るレベルでしか充電されていません。色々な諸条件が重なればまた違うのかもしれませんが、これならSPORTモードにして回生で充電するほうがよっぽど手っ取り早いはずです。

【要注意】不具合あり?現状は推奨せず

SoH表示が完全におかしくなっています

なんて面白がりながらデータを見ていたのですが・・・突然接続が切れ→復帰した後から表示される数値がありえないものになりました。何かやらかしたか???

車両側のバッテリー残量表示やモーター挙動は正常でエラーメッセージ発出はいっさい起きず普通に走行できていますが、何だか気持ち悪い状況。いったん接続を切り→再度接続しても異常数値の表示は続きます。不具合の切り分けをするため、一晩放置(車体側を完全電源OFFにするため)して再度確認してみたところ、元の表示に戻りましたが・・・うーん、これはいったん使用を止めたほうがいいかも。

何となくApp側のバグなような気がしますが。と、いうことでお試しは自己責任でお願いします。

コメント

タイトルとURLをコピーしました