社用車選び|トヨタ・C-HR

レンタカー
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個人的に、ですが・・・トヨタ車にはあまり良い印象を持ったことがありません。中にはデキの良いクルマもあると思うのですが、乗っても楽しくなければ、疲れるだけのクルマも多く、見た目だけは素晴らしいけど、貰っても欲しくないと思う車種ばかり。会社としては素晴らしいんでしょうけど、一生所有することはないんだろうなぁ、と思っていました。

そんな中、トヨタらしからぬクルマとしてデビュー直後から評判の1台がC-HR。斬新な見た目も然る事ながら、走ってもトヨタらしからぬデキとの評判。で、実際に乗ってみると・・・とても良いクルマじゃないか!ということで、購入検討に含めています。過去に2度ほどレンタルして乗り回していましたが、今回は2019年10月にマイナーチェンジした新型を借りてみました。

車名:トヨタ C-HR S-T 4WD
年式:2020年式
エンジン:1.2L 4気筒DOHC IC付ターボエンジン(8NR-FTS)
ボディカラー:ホワイトパールクリスタルシャイン
主なオプション:バックガイドモニター、寒冷地仕様
タイヤ:ダンロップ ENASAVE EC300+ 215/60R17

今回のモデルは最廉価グレードのS-T。MC前のモデルはハロゲンヘッドライト仕様しか選べなかったため、ちょっと寂しい感じが漂うグレードだったのですが、MC後はLEDヘッドライトに換装されました。ただし、上級グレード(G系)に搭載されているヘッドライトとは機能が異なり、意匠も全く異なります。

テールライトも異なるため、個人的にはG-Tのほうが好きかも。ちなみに、G系のテールランプはテールゲート側にかかる部分もしっかり光るように設えられています。細かいポイントですが、しっかりコストを掛けている点は好感が持てます。

エンジン・ドライブトレイン

国産ダウンサイジングエンジン

特徴はトヨタ初のダウンサイジングエンジンである8NR-FTSでしょうか。1.2L 4気筒直噴ターボという成り立ちで、最高出力が116ps、最大トルクが185Nmです。トルクカーブを見ると1,500〜4,000rpmで最大トルクを発生させ、そこから先は落ちるという特性ですので、小気味よく回すというより、実用域を使って走るほうが性に合うエンジンに思います。

このエンジンに組み合わされるCVTですが、トヨタ車とは思えぬ制御。ズルズルと回転を上げて走るのではなく、あまり変速をしない制御になっており、そのフィーリングは良好です。欲を言えば、パドルシフトがあれば・・・と思うところですが、先のMCで1.2Lターボモデルに6速MT車が追加設定(※FF仕様のみ)されたことを考えると、何となく『装備しない』理由が垣間見えます 笑

燃費性能はまぁまぁ

ちなみに、欧州勢のダウンサイジングエンジンは燃費性能の向上を目的としていますが、今回いつも通りのコースをいつもどおりの運転で走ってみたところ、リッター12kmが精一杯でした。でも1.7tもある車体でこの性能はまぁ悪くないかも。

ちなみにハイブリッドモデルもありますので、燃費で選ぶならそっちに乗れ、ということなんでしょう。と、したら・・・ターボエンジン仕様はもうちょっとエンジン車のありがたみを実感出来れば最高なんだけど、というところです。

足回り・ハンドリング

もともと欧州向け車種として開発され→後に日本でも導入という経緯があるC-HR。前述のとおり、エンジンやパワートレイン、シートやドラポジまでトヨタっぽくないデキなのですが、足回りやハンドリング性能も然り。結論から言うと、かなり好み。

コンフォート寄りだけどズルズルじゃない足回り

足回りですが、MC前後でちょっと印象が異なります。MC前は結構ガッチリ感のある設えだったのに対し、MC後のモデルはいくぶん乗り心地がマイルドになった印象を受けました。以前乗ったモデルはG-Tで18インチタイヤ装着車だったので、その辺の印象も当然異なると思いますが・・・。

で、気になって調べてみたら、MC前はZF Zachs製ダンパーが搭載されていたのに対し、MC後は日立製ダンパーに換装されているそうです。コストダウンのためか、はたまた安定調達のためなのかはわかりませんが、印象がちょっとだけ違うのはこの変更も関係するのかも。

ワインディング走らせるとリズム感の良いハンドリング

ハンドリングは、これまた『トヨタらしくない』しっかりとしたフィーリング。重厚さはそこそこですが、小気味よい感じでコーナリングが可能。ステアリングの遊びがほぼないのはやややり過ぎ感がありますが、切り始めからガッチリ反応していきます。パワステの設えもトヨタっぽくない。本当に、やればこういうの作れるんじゃん、と思ってしまう仕上がりです。

ただ、S-Tグレードは215/60R17というコンフォートなサイズにダンロップENASAVEの組み合わせ。上級仕様G系は225/50R18にMichelin Primacyの組み合わせでしたので、G系のほうがこの足回りとパワステにマッチすると思います。

インテリア

外観も然る事ながら、内装も独特なデザイン。実用一辺倒ではなくかなり凝った造形。国産車の割にカップホルダーだらけじゃないところにこだわりを感じます(笑

ちなみに、外観以上にグレード差が多いのが内装のマテリアル。今回のS-Tグレードの場合、ステアリングはウレタン、内装トリムもちょっと寂しい素材感ではあるものの、安っぽさはあまり感じません。ただ、もっと細かいところを見ていくと、バニティミラー用の照明が省かれていたり、センターコンソール部の照明がなく真っ暗だったりするので、実用的にもG-Tグレードのほうが良い雰囲気。

ドライビングポジションが超まとも!

これも『トヨタ車なのに!』と言いたくなるポイントですが、まともに座れて、まともにハンドルを握れて、まともにペダルが踏める良心的な設計。なんだ、やれば出来るんじゃん!と心の底から思えるデキです。

シートの出来が良い!

特筆なのがシート。長時間乗ってもへたらず、身体に疲れが出ないよく出来たシートです。この辺もトヨタらしからぬデキ。もうひとつ、SUVの割に着座位置が低めというのも特徴。ルーフが低めでベルトラインは高めという独特なボディですが、メーター位置やシフトレバー位置から考えるに、シートもアップライトに座るより、一番下まで下げて乗るほうがしっくり来ます。なんというか、SUVというよりクーペ感が強い変わり種。

後部座席はおまけ?

見た目からわかるとおり、後部座席はあまり重視されていません。このサイズで後部座席の居住性を割り切る感じに潔さを感じますが、ちょっとデザイン優先過ぎる感もあり。ドアの形状が非常に特徴的です。ただ、このドア形状やあって初めて成り立つデザインなんだろうなぁ、とも思いますが。

トランクはまぁ使えるか

トランクも広さはまぁまぁ。奥行きこそありますが、高さがそこまでありません。ただ、形状も配慮されていますし、仕事に使う分には問題なし。ただ、S系グレードはトノカバーではなくペラペラの板がトノカバー代わりに装備されています。これがあまりにペラペラ過ぎて、テールゲートを雑に閉めると後部視界を遮るような位置にズレてしまうことがあり、あまりよろしくありません。G系はハードボードのトノカバーになります。

トヨタにもコネクテッド系装備が・・・

さて、欧州勢に少し遅れてトヨタも新型カローラからコネクテッド系装備が奢られるようになりました。C-HRもMC前は通常の2DINオーディオスペースが用意されていましたが、MC後からはディスプレイオーディオが標準装備化。オーディオレス仕様の用意がなく専用品が装備されるようになりました。

で、このDAですが・・・使い勝手はあまりよろしくありません。モノは試しと思いスマホナビも接続してみようと挑戦。が、私の環境(iPhone XS)の相性が悪いのか、なかなかうまく動作しませんでした。しかもUSB接続が必須になるのですが、そのコネクタの位置がセンターコンソール前部にあり、スマホを安定して収納しておくスペースがありません。なぜ、アームレスト内部にスマホを置いておけるようにしてくれなかったのか・・・。

また、操作性もイマイチ。ボタンがいっぱい並ぶのは良いのですが、どこに何の機能があるのかがわかりづらく、メニュー体系も複雑。BMWで言う『iDrive』のようなコントローラーもないため、操作がシンプルじゃありません。

なお今回借りた個体はレンタカーのためか、エントリーナビキットと呼ばれる『一般的な』カーナビ機能が動作するオプションが装備されていましたが、正直コレがないと使い道がなさそう。と、するのであれば・・・DA標準装備に意味価値がないような気がしますけど。。。この辺はまだまだ欧州勢に負けてます。あと、可能であれば・・・交換不能なシステムを装備するのであればもうちょっとオーディオ系の装備を充実して欲しいかも。オプションでも良いから、上級オーディオ装備してくれないかなぁと思ったり。

安全性・・・完璧ではないけど、良好!

Toyota Safety Senseの性能ですが、意外と良好。特にACCの制御は唐突さもなく自然に動作する点で言えば、最新のEyeSightよりも好感が持てます。ただ、MC前モデルはフロントグリルの形状ゆえなのか、ちょっとでも着雪するとレーダーが動作停止する欠点があり、冬場はまともに使えなかった記憶があったのですが、MC後モデルはそれに対処するため?なのか、エンブレム周りのクリアランスが多く採られています。

レーンキープについては、逸脱前に修正舵を切るだけのタイプ。中央維持はありません。ブラインドスポットモニターやクリアランスソナーはOP装備となるため、この個体には装備されていませんでした。完璧装備ではありませんが、ほぼ満点のフル装備と思います。

まとめ・・・どうしてもトヨタを買うのであれば

今回は700km乗り回してきましたが(しかも1日で・・・ 笑)この内容であれば不満なし。ただ、あと一歩『惜しい!』と思うポイントも多くあります。買うのであれば、ガソリン4WD仕様で、上位モデルであるG-T一択でしょう。GR SPORTやMT車も追加されましたが、どちらもFFなので選考対象外。乗ってみたいけど。

惜しいのは、交換が出来ないディスプレイオーディオ周り。調べてみたら、欧州仕様はWi-Fiコネクト完備でApple CarPlayが使用できる上に、JBLプレミアムサウンド(9スピーカー仕様)まであるじゃない!是非とも日本仕様にも追加すべきかと思います。というか追加してください 笑

クラスが若干違いますが、ライバルであるホンダ・ヴェゼルよりこちらのほうが俄然良く出来ています。どちらかと言わなくても『ホンダ党』だった私ですが、選ぶなら間違いなくコッチ。ただし、ヴェゼルにはAWDのハイブリッドがあるわけで・・・笑

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