神経質挙動なF60をアライメント調整で改善

MINI F60
この記事は約4分で読めます。

過走行な我が社のF60、2023年春に新品購入したHankookは残溝がなくなり今回で御役御免になりました。(※後日、タイヤネタまとめも公開予定)積雪シーズン直前の10月末にスタッドレスタイヤに交換した際、外したタイヤを眺めると内減り傾向がはっきりと見て取れました。その前に装着していたMICHELIN PRIMACY4はセンター減りでしたから、その後アライメントが狂ってきたのでしょうか。

さらにその前のブリヂストン TURANZAはわずか1シーズンで強烈な偏摩耗を起こしてダメになってしまったことから、スタッドレスタイヤ換装に合わせてアライメント調整を実施しています。その際、本来は望ましくないとされている偏摩耗状態のタイヤで強行したことの反省から次回調整は新品タイヤを買ったあと=2025年春に実施しようと考えていました。

ですが・・・スタッドレス換装後はアイスバーン路面を走行した際に小刻みにチョロチョロと動くふらつきが頻発。あまりに神経質な挙動を示し運転中に終始油断できない緊張感を強いてくるため、さすがにこれでひと冬は越えられないと思い急遽アライメント調整を実施しました。

いつもの整備工場に作業依頼

アライメント測定+調整作業は定期的にお世話になっている札幌近郊の輸入車専門整備工場にて実施しました。作業料金は調整まで含めて22,000円でした。さっそく調整結果から。

メーカー既定値前回調整後今回調整前今回調整後
Frトータルトー+0°12’±12′+0°13’-0°24′+0°12′
Fr個別トーL +0°06′
R +0°06’
L -0°12′
R -0°12′
L +0°06′
R +0°06′
Frキャンバー-0°43’±30′L -0°23’
R -0°34’
L -0°54′
R -0°31′
L -0°53′
R -0°37′
Rrトータルトー+0°18’±12’+0°19’+0°18′+0°18′
Rr個別トーL +0°09’
R +0°10’
L +0°12′
R +0°06′
L +0°12′
R +0°12′
Rrキャンバー-1°45’±25’L -1°48’
R -3°13’
L -2°28′
R -2°58′
L -1°54′
R -1°56′

なお、F60の足回りはFr側はトーのみ、Rr側はトー・キャンバー両方が調整可能。Frのキャンバー調整を調整する際にはあらかじめ±30’調整が施されたスイベルベアリングに交換するしかありません。

そりゃ内減りするし不安定で神経質なはずだ・・・

ガッチリ内減り

整備工場ではF60 SEの17インチサイズ基準データがなかったようで、アライメントテスターの製造元に問い合わせた上で対応していただきました。調整結果を見る限り、18インチ既定値と変わりがない気がしますが・・・。調整前の測定値はFr側がトーアウト状態+Rr側キャンバーがネガティブ過ぎる状態。昨年購入し2シーズン履いたサマータイヤが内減り気味だった要因はまさにコレですね。

作業は2時間程度を見込んでいたものの予定をオーバー。その理由はRr側のボルトが塩害による錆が進行し外すのに相当苦労したとのこと。と、いうよりなかなか外れなかったらしく作業中止も検討したそうで、次回調整時は関係する部品交換を含めた対応になるでしょう。

各調整値はメーカー規定値に適合する状態。リアキャンバーはこれ以上ポジティブ側への調整は困難のようです。許容値の範囲内にはなっているのでこれで問題ないと考えますが、劣化による車高落ちの影響があると思いますから、ゆくゆくはダンパー交換を検討すべきでしょうか。

NorthContact NC6の印象変化

想定よりも時間がかかりましたが無事に測定・調整が完了。引き渡し後は明らかに直進安定性が改善されました。長らく悩まされていた凍結路での不安定な挙動もすっかり解消し安心して走れる状態になりました。

まっすぐ安定して走るようになったことで、現在装着のContinental NorthContact NC6の印象もガラッと変化。特に横方向のグリップ感・安定感はタイヤの特性ではなく、車体側の特性が大きかったようです。アライメント調整後はこれらの不満が大幅に改善され印象も向上しました。

具体的には、調整前は道路の起伏や劣化状態に影響され車体が左右に揺さぶられる動きが頻発。これが全面アイスバーン状態だけでなく、アスファルト路面がところどころに出ている状態ですら車体が左右にずれ動く様子が強く出ていました。こうなると走行時は常に修正舵を加え続ける状態。とにかく車体の動きが神経質で、F60で長距離運転をし終わったときの疲れ具合がひどく『あんまり乗りたくないな・・・』と思うほど。

調整後はこれらの症状がきれいさっぱりと消え、神経質な動きはなくなり終始穏やかな挙動に改善されました。このことから、NorthContact NC6のチョロつき具合は『とても残念』から『ほとんどのシチュエーションで多少気になるレベル』と訂正します。

コメント

タイトルとURLをコピーしました