R52復活計画|すきま風の正体はコレだった

MINI R52
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春先から気になり続けていた走行時の笛吹音。直りましたので先にオチから言います。

原因はAピラーシーリングの変形ではありませんでした。

・・・もう少し冷静に観察してみればすぐわかることに気がつかずアレコレ進めていたようです。

Aピラーシーリングの交換

届いたAピラーシーリングの状態を確認。はるばるイギリスから来た中古品はかなり汚れていました。そのまま装着するのはアレだったので、風呂場に持ち込んで洗浄しました。

ヨレや変形はありませんでしたが、室内側の表面に施された梨地が少し剥がれているのが気になるポイント。機能的には問題ないですし、本体価格は1万円未満でしたのでまぁヨシとしましょう。

交換作業は10分で完了

強粘着テープは暑さで粘着が柔らかくなりますます残念な見た目に

交換作業は簡単です。ウェザーストリップを剥がす要領でAピラー下部から剥ぎ取っていくだけ。注意点はAピラー上部にネジ留め箇所があります。パッと見わからない位置にありますが、ストリップをめくるとプラスねじが現れます。オフィシャルの整備マニュアルには『R52は左右2箇所ずつネジ留めされている』旨記載があるのですが、現車は左右1箇所ずつしかネジ留めされていませんでした。

車体前方側は一度填めて→外そうとすると大抵割れます。後方側は何とか割れずに生き延びるようです。

もうひとつの留意点としては、フロントガラス側に伸びているモール部分を留めるクリップ。これが簡単に壊れやすい上に1個580円もする代物。今回は届いたシーリングにくっついていたクリップと、元々装着していたシーリングを外した際に生き残ったクリップで何とか事足りました。

これでようやく笛吹音とおさらば!と思いきや・・・

最後に表面に保護材を塗って完成!と思いきや・・・

さくさくと交換作業を終わらせ、早速テスト走行に繰り出します。今まで装着していたシーリングでは、60km/hを超えるとまるでリコーダーのそれのような笛吹音が聞こえてきていました。で、交換作業後はどうだったかと言うと・・・

40km/hからヒューヒュー言ってる。。。

いや・・・マジかよ・・・。悪化してんじゃん。もはや呆然とするしかありません。

改めて音の発生源を考えてみる

じゃあいったい何が原因なんでしょうか。色々と試しながら考えてみます。

  • シーリングが浮いている?→浮いていない、しっかりハマっている
  • シーリングが風圧でめくれている?→キャンバストップ全開時は音が発生しないのでめくれていない
  • シーリングが全体的に変形している→いや、さすがにそれはないだろう・・・
  • 実はフロントガラス周囲のモールから音が鳴っている?→であればオープン時に鳴るはず
  • 笛吹音の発生源はどの辺か?→LH側から聞こえる?

と、この症状を認知してからずーっとシーリングを中心に考えていたのですが、そもそも原因はシーリングではなくキャンバストップ側なのでは?と思い至ります。そこで改めてしっかりと観察してみると・・・

RH側 シーリングより少し低い高さにソフトトップ
LH側 シーリングとほぼ同じ高さにソフトトップ

・・・LH側のルーフが少し浮いている?

写真ではわかりづらいですが、手で撫でて見るとわずかにLH側のキャンバストップが高い位置にありルーフ・シーリングと同じ高さにあります。一方、RH側はルーフ・シーリングより少し低めに位置しています。ということは、ルーフの収まりが悪く少し持ち上がっているLH側が風圧によって笛音を発しているのでは?という推察に至ります。

キャンバストップ位置を調整してみる

であれば、キャンバストップの位置を調整します。ソフトトップ全体の前後・左右方向の位置調整は後部座席内張りを剥がし→ボディとの接合部で調整するしかないのですが、ソフトトップがクローズした際の上下・左右方向の位置調整はAピラーに組み込まれたベースプレート側で調整します。ソフトトップ自体は昨年の交換時に位置合わせしましたが、ベースプレート側の位置合わせが甘かったようです。

ベースプレート側の穴は微調整が可能なように広めに開いており、これで上下・左右方向の調整ができます。多少の位置ズレはソフトトップ側のジャーナルが車体側のベースプレートのガイド穴に差し込まれた際に吸収されるのですが、これで調整しきれない分はソフトトップ側を調整するしかありません(そうなると、内装バラシ地獄です・・・)

Aピラー内張りを外し→ベースプレート固定ボルトを緩めて位置を合わせます。今回はLH側を少し下げるだけで良かったのですが、念のためRH側も同様にジャーナルがスムーズに吸い込まれるよう調整しています。

ソフトトップを何度も開け閉めしながら位置調整を繰り返します。調整前より少し下方(室内側)に引き込まれるように位置を合わせます。動作に支障はありませんがどうもソフトトップの全体がわすかに左寄りな気がしますが・・・見なかったことにしましょう。

結論:ソフトトップ位置の調整不足でした

あまりの暑さに途中で商業施設の地下駐車場に逃げ込みました・・・

調整を終え再度テスト走行へ。40km/hから発生していた笛音は一切消え去り、それ以上の速度レンジでも一切発生せずMINI特有の風切り音のみが聞こえる状況に改善されました。わずか1mm程度のズレでこんなに明確に違うとは、難しいものですね。

色々と思うことはあるものの、これで高速移動時にイライラしなくなるので良しとしようか・・・。

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