F60が3回目の車検(延長保証終了)

MINI F60
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5008購入のあれこれでそっちのけでしたが、2024年7月に社用車1号の3回目車検を実施しました。それに合わせて2年間の延長保証期間も終了。まだまだ乗るつもりですがいくつか気になるポイントも。保証でどこまでカバーされるかが今回の本題です。

乗り換え提案はきっぱりとお断りしました

熟成が進んでいるとは言え同じ世代の年式違い買うのはなかなか抵抗があります・・・

車検&保証切れのタイミングに合わせ、長年お付き合いのある担当セールス氏からはF60 COOPER SDへの乗り換え提案がありました。社用車の使い方を考えるとPHEVよりもディーゼルのほうが適しているのは間違いないのですが、さすがに同じ世代の新車に乗り換えるのは抵抗が・・・。

一応参考までにと下取り査定はしてもらいましたが、14万kmを突破したスーパー過走行モデルの査定額はかなり安いもの(それでも値段がつくだけ立派か・・・)ですし、F60 COOPER SEに大きな不満もなければ新車のCOOPER SDを選ぶと装備レベルが格段に落ちてしまうことなどを考えれば『買い替えない』で即決です。

もっとも、社用車1号を購入した4年前は新型コロナウィルスに伴う緊急事態宣言が発動した直後のこと。当時は行動制限もあり新車・中古車共に『売れる状況にない』真っ只中だったため、今の相場観から考えると驚くほどに安いプライスでした。それから4年、新車価格は年々上昇を続けており簡単には手が出せないレベルになってしまいました。実際、既存オーナーの保有年数がジワジワと長期化する傾向にあるようで、ディーラーも『なかなか厳しい』とのこと。買わない人間が言うセリフではないでしょうが、本当にお気の毒様としか言いようにありません・・・。

4年間の実績

さて、車検時点での総走行距離は約14.5万km、この1年は2.4万kmほどの走行距離でした。年3万kmがアベレージでしたから、明らかにペースダウンしています。これには理由があり、足回り劣化をはっきりと認識したときからアシ車をR52に切り替えたため。特に5月頭のダンパーのオイル漏れ発生後からは一切の運用をストップしていましたが、以前記事のとおり今回の車検時にダンパー交換を行いますので、ようやく戦線復帰できます。

距離的にそろそろと思っていたのが、Frブレーキ周りの残量です。1年前の定期点検時にRr側が先に使用限界を迎えましたが、そろそろFr側も交換のタイミングに差し掛かります。それ以外については、明確に対処が必要と思われる部分はなく、調子は全体的に良好。冒頭で触れたとおり今回の車検で延長保証期間が終了するため、本心は『不具合やトラブルは今のうちに全部出現してくれ!』なんですが・・・本当に壊れないですね。念のためクルマの各部をチェックし些細なことをメモして臨みます。

延長保証対応のため、今回の車検も正規ディーラーに入庫です。いつも期限ギリギリでバタつくのですが、今回は早めに入庫日を決定、その日を待っていました。

車検直前に・・・

そんな車検直前のある日、少しだけF60を動かしたところこのタイミングでFrブレーキの残量警告が発動。おっと、車検直前にブレーキ残量が限界を迎えるとは・・・。メーター内にブレーキ警告灯が点灯していますから、このままでは車検不適合になります。残量ギリギリで車検取得→直後にOE品に交換という目論見だったのですが、順番が逆になってしまいました。

『ああ、今回はディーラーで交換するしかないか・・・』といったん覚悟するも、やっぱり安く済ませたいと思いダメ元でいつもの整備工場に交換作業を依頼。結果、何とか車検前に入庫・交換できました。R52車検に引き続き、またまた北翔さんには突貫スケジュールで作業を実施していただきました(本当にスミマセン・・・)

写真使い回しのいつもの工場。待合室にあるオートメカニックのバックナンバーを読み漁りながら時間を過ごすのが好きです(笑

入庫から1時間半ほど待って交換完了です。部品代が35,255円・工賃が17,600円で総額52,855円でした。ディーラーであれば部品代だけでも8万円前後になりますから、やっぱりこちらで交換が正解です。MEYLE製ローターとパッドは純正の効き具合とほぼ大差ありません。許容範囲ですが、ダストが少し多い気がします。

それにしても、15万km目前までブレーキが無交換というのは驚きを通り越して奇跡みたいな話。高速移動が主体と言えど、これは回生ブレーキの恩恵でしょう。PHEV車はガソリン車との差額を賄うほど燃料代が節約できないというのが定説ですが、ブレーキ交換頻度が少ないのは相当なコストメリットですね。

気になるポイントは?

この写真の撮影は4月。この時点ではダンパーのオイル漏れはまだ発生していませんでした

前述のとおり、今回の車検満了に伴い延長保証も期間が終了します。ケチっぷりを発揮し『気になるポイントを最後に全て対処したい』と思いつつ、どこまで保証対応になるかも未知数。もっとも、前述のとおりFrダンパーのオイル漏れを除けば全体的な調子は良好で、細かい部分に経年劣化的症状が発生しているだけ。

まぁ、聞くのはタダですから些細なポイントも保証対応になるのか尋ねてみましょう。ちなみに事前にお断りしておきますが、正規ディーラーにお伝えするスタンスは『これらの不具合は何があっても無償で直せ!』というものではなく、『どこまで保証対象になるのか知りたい、ダメなら無視してもらって構わない』という興味本位レベルのものです。あしからず。

ヘッドライトトリムの脱落

ツメが不完全なので浮いてます。本来はもっとボンネットにピッタリ。

経年劣化のためヘッドライトを囲むメッキトリムが不用意に外れてしまう状態です。よく見てみると固定用のツメが何個か割れており、ボンネットから少し浮いた状態にあります。

結果:延長保証対象外、実費修理となるため今回は見送り

聞けば『外装部品の交換はなかなか通りづらい』とのこと。ツメ単体でパーツを出してくれれば済む話なのですが、メッキトリム全体でのパーツ供給しかありません。部品代は20,790円。外れて飛んでいく可能性は低そうなのでいったん放置ですが、どこかのタイミングで交換しましょう。

ボンネット後端のカバーカウル

歯抜け。冬場に氷塊を砕く際にやったか?
二重構造なので特に問題はないのですが・・・

年式が進むにつれ白っぽく変色することでお馴染みのカバーカウル。多少の変色は良いのですが、廃熱用?に入っているスリットが歯抜け状態。冬場の長距離走行で凍り付いた雪を落とすタイミングで割れてしまったのでしょうか?

結果:延長保証対象外、実費修理となるため放置

これもヘッドライトトリムと同じ理由。構造的には2重になっており、上のスリットがぶっ壊れたからといってエンジンルームに水が入りまくる訳ではないので・・・これはそのまま放置です。

ボンネットが開きづらい

次はボンネットロックの不調です。F系モデルはボンネット内部にロック解除レバーは存在せず、運転席足下のオープナーを2回引くとロックが外れ→そのまま開閉できるようになっていますが、最近は2度引いてもロックが解除されないことが増えてきました。『アレ?開いてない?』と思いもう1度引いても開かないため、一度ボンネットをグッと押し込んでロックを掛け、再び操作すると開きます。

結果:可動部の調整のみで対処

部品交換の必要はなかったようです。

バックモニターカメラの傷

洗車頻度が高いからキズつきやすいのかもしれません…

2年ほど前から気になっていた件。カメラレンズに傷か曇りが発生しており映像が見づらいという地味な不具合が発生しています。全く見えないのであれば即交換ですが、まぁ見えないわけじゃないというレベル。

結果:延長保証対象、ただし部品欠品のため1ヶ月以上後に対応予定

こちらはダメ元だったので、むしろコレは通るのか・・・と思ったり。

クーラントの減り

数ヶ月前にウォッシャー液補充をしようとボンネットを開けた際、リザーバータンク内のクーラントがMINレベルまで減っていることに気がつきました。とりあえず水道水を入れておきましたが、その後は減少せず。少し漏れているのか?と思い申し伝え。

結果:異常見当たらず、様子見

単なる自然減少だったようです。ちなみにLLCは交換推奨されませんでした。

ステアリング・シフトレバー表皮の剥げ

わかりづらいですがエッジ部は剥がれ、全体的に擦れでテラテラ。手入れしていても握った時間が長いから仕方ありません。

最後はステアリングとシフトレバーの表皮剥げについて。これは不具合と言うにはあまりに・・・という内容ですが、ダメ元で聞いてみました。

結果:延長保証対象外、実費修理となるため放置

まぁ、当たり前ですよね。どう考えても経年劣化だもんなぁ。

結果、保証対応はダンパーとカメラのみ

ということで、以前から保証対応が決定していたダンパーに加え、バックカメラレンズの交換をもって保証期間終了となりました。保証に関しては別記事で改めて内容を触れますので、そちらもご覧下さい。

整備車検内容と費用

と、いうことで車検費用はこんな感じになりました。

項目数量単価金額
【法定24ヶ月点検】
 法定2年点検241,32031,680
 CBS車両点検/SIA検査21,3202,640
小計34,320
【車検付帯作業】
 エンジン&エンジンルーム清掃141,32018,480
 シャシクリアコートスプレー12,1782,178
 シャシブラックコートスプレー12,1122,112
 エンジン&シャシクリーナー11,5401,540
 ブレーキ&パーツクリーナー11,8701,870
小計26,180
【保安確認検査】
 保安基準機器使用料171,32022,440
 発煙筒1682682
小計23,122
【車検諸費用】
 自動車検査印紙1500500
 自動車審査証紙11,8001,800
 自動車重量税120,00020,000
 自賠責保険117,65017,650
 検査代行手数料120,00020,000
小計59,950
【その他作業】
 ブレーキオイル交換51,3206,600
 DOT4ブレーキオイル102462,460
 フロント左右ショックアブソーバー交換000
 バックカメラ交換(※後日実施)000
 ボンネット調整000
小計9,060
車検費用合計152,600
※端数は値引されています

点検結果としては特段の指摘もなく対処不要なものばかり。整備提案については、ブレーキフルードとマイクロフィルター(エアコンフィルター)だけ。前者は未交換でしたので作業を依頼、後者は先日自分で交換したので不要。結果的に、ほぼ必要最低限の整備内容ではないでしょうか。

距離からすれば保証書に定期交換指示のあるO2センサーやフューエルホース交換(前者8万km、後者5万kmごと)の提案があってもいいはずなんだけど、今回は提案がありませんでしたね(笑

なお、タイヤは残り溝が4mmを切っていますので来シーズンに交換です。さすがにヘビーウェット時の挙動が怪しくなってきました。Hankook Ventusは悪くありませんでしたが、次は他の銘柄を試してみたい気分。

ダンパー交換後の感触はいかに?

最後に、保証でFrダンパーが変わった前後の印象について。10万kmを超えたあたりから何となくグズついた乗り味になったなぁという印象がありましたが、その後ダンパーオイルが盛大に漏れ出す頃にはピッチングに対する反応や安定性に明確な変化が感じ取れる状態にまで悪化していました。

交換後の変化は意識できるレベルのものですが、R52のダンパー交換時ほどの変化は感じられず。あちらは相当に改善しましたが、こちらはそこまでではないなぁという印象。それでも直進安定性が回復し、大きめのギャップや不整路での挙動はかなり改善。あぁ最初はこんな感じだったよなと思えるレベルでした。

交換による劇的な変化はありませんでしたが、特に大きめのギャップ越えの際はしっかりダンピングしている感触がはっきりとわかるほど。あぁそういえばこんな感じだったよな、と思い出せるレベルです。今回は運良く?保証で交換できましたが、やっぱり10万kmを超えた頃にはダンパー交換を含めた足回りリフレッシュを実施するのは悪くないなと実感。

ひとまずはこれであと2年・・・いや、4年は闘える状態になったでしょう。PHEVハイボルテージバッテリーの寿命が気になりますが、それ以外は当分大丈夫。買い替えは当分先になりそうです。

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